心何処ーショート 好天続き
                好天続き(11/13)
 久し振りの早起きである。早朝の資源物を公民館に持って行き、部屋でモーニングコーヒーを飲む。朝のニュースをラジオで聞きながら、未だ起きない頭で、昨日を振り返っている。<その時、歴史は動いた>を、久し振りに見た。前は好きな番組であったから、欠かさず見ていたものである。ブログを始めてからは、テレビを見るのは、母の部屋だけに為ってしまった。従って、10時以降のテレビは、母の生活リズムを損ない兼ねないから、テレビとは疎遠に為ってしまった。番組担当の松平さんのファンなのであるが、彼の声・雰囲気は、ラジオの時代劇朗読で済ませている次第である。
 
 昨夜のそれは、キング牧師の黒人公民権運動であった。キング牧師には、鮮烈な記憶がある。若かりし頃、新聞・テレビ・ニュース映画でお馴染みの映像の数々が、映し出されていた。略半世紀を経て、それらの事々が鮮やかに脳裏に蘇って来た。この歳に為って、牧師の39歳での暗殺死に、居た堪れない感情を覚える。差別・支配の体制が強固だった時代、被差別・被支配の壁を突き破る方法は、インドのガンジーの実践した非暴力・非服従の大衆団結行動が、最善の武器であった。それを継承したのが、牧師の公民権運動であった。

 知らず知らずに歳を重ねて、過去を振り返る時、其処には自分自身の『歴史との同時代』を感じて来るものである。そこには、ある種の<自分の歴史感>と云う物が持てて来る。云うならば、自前の歴史感であろうか・・・教科書に載る歴史とは違って、<一庶民が感じ・判断する歴史感>と云うべきものであろうか。
 歴史には公史・正史とは別に、歴史に直接携わった人間達が、記す回顧録などと云う歴史各論もある。現代の歴史への態度は、報道的に客観的歴史的事実の記載が、現代史の主流なのであろうが、想い・意思と意志が、強く働いて現れるのが、人の行動であり集団・組織の行動なのである。其処には、はっきり<背景>が付いて回る。背景は、個人にとっては動機と考えても好い。
経験を持たない人間に、歴史事象の行間を読み解く技量が無ければ、それはご都合主義の歴史観として、しばしば自説の説得小道具に為ってしまう。時代・背景・感情と云った影響因子を割愛して、事実と云う現象にだけ、頭が囚われてしまうと、背景・動機が置き去りにされてしまい勝ちに為ってしまう。歴史を振り返って、現代的解釈と評価を下すだけが、歴史解釈では無かろうし、歴史の価値ではあるまい。
 一方、背景・動機にばかり偏重してしまうと、如何してもイデオロギーが頭を擡げてしまう。イデオロギー程、人間にとって厄介な物は無い。庶民の日々の生活の中では、イデオロギーが、それ程の重要性を持たないのは、庶民の本音であろう。そう為れば、<歴史観>には庶民感覚が無ければ為らない。意思を持つ雑多な人間達で構成されるのが、世の中である。強制・支配に現を抜かして胡坐を掻いていても、イエスマン・ゴマ擦りの塀の外では、面従腹背の日々の世界を持つ人垣が存在するだけである。人の世が、施政者の思い描く一元支配の体制である筈が無かろう。人の世は、多重多様多元の社会であると云った方が、実態に即している。歴史に下衆の雑感を働かせて、楽しむのも一興であろう。

 牧師の公民権運動からほぼ半世紀、精神の奴隷制から開放されて、イデオロギーの薄まったアメリカ社会で、初の黒人大統領が誕生した。

 公民権運動が吹き荒れ、州兵出動の流血騒ぎ・暗殺。そして人々の自覚意識から無意識の生活態度に到達した時に、実現する物もある。新種の種子が一気に成長するには、無理が必要である。『体制の勝敗』は、それを天下分け目の決戦・クーデター・革命・維新と呼ぶ。新種の種子が、大衆と云う名の『土壌』に発芽して、<適所繁栄>を迎えるには、適応能力が必要となる。適応能力と呼ばれる要素を遺伝子に残す為には、それなりの紆余曲折の時間スパンが、如何しても必要と為る。紆余曲折の必要時間・必要経費について、気の短い者は、その過程を種子の消滅・冬眠と考えるかも知れないが、人間の刷り込みは一代では、そう簡単に新種に移行は出来ないのである。人間の一世代30年と云われる。私としては、漠然と歴史のタイムスパンとしては、50年・60年が目安と考えている次第である。
 一説に依ると、震源地アメリカのマネー・バブルの崩壊が、オバマ氏の地滑り的勝利に導いたとも云われている。マネーバブルの崩壊が、大地の土壌に眠っていた種子に、<発芽の呼び水>と為って、『一斉発芽の時期』を迎えたと云った方が、好いのかも知れない。好景気に沸いたオイルマネーの激流に、投資華を誇示していた砂漠のオイル・タワーの象徴ドバイの建設ラッシュに、頓挫が続出しているとの事である。狂乱のオイル値高騰は、嘗ての価格の半値にまで下落したとの事である。オイル・マネーを握った大国ロシアも、暴落に悲鳴を上げているそうである。先行き如何なるかは知らぬが、バベルの塔もバブルの塔も、栄枯盛衰の儚き仇花に終わってしまうのだろう。

   ルル・ルルル・ルルルル。 電話である。用事が出来てしまった。
 背伸び文章は、支離滅裂の徒労感しか残らない物である。訳の分からない文章打ちに、区切りを付ける口実が出来た。やれやれ、これでもう一人の自分から解放される。目出度しの段である。

 目途が付いて、車で出て来たから、脚を伸ばしてTの所に顔を出す事にする。可笑しな格好で歩いて来るから、如何したと聞くと、持病の腰痛で昨日まで臥せっていたとの事である。丁度、昼休みである。久々のエロ講師登場との事であるから、会社の人達とエロ談義に花を咲かせる。Tは2時から歯医者の予定との事、時計を見て話をしていると、今度はH氏の登場である。2・3年振りであろうか、助平3馬鹿・定年目前の還暦組である。H氏は立派な現役フィリピン通氏の一人である。来月も、マニラ遠征が控えているとの事である。アイドリング充分で、滑らかになったボキァブラリー全開である。羽目を外して、楽しんでいた旅行・共有エピソードに、マタマタ、花を咲かせてしまった。

 遺憾いかん、団塊世代の大量退社に依って、日本の会社にも品位が復活する日も、遠くは無いだろう。エロ講師のレッテル一辺倒では、渡る世間、肩身が狭い物である。
【2008/11/13 22:28 】
下衆の雑感 | コメント(1) | トラックバック(0)
<<アハハにして、ウッシシ。 | ホーム | 心何処ーショート お天道様は、万物を照らす>>
コメント
はじめまして^^
通りすがりにお邪魔させて頂きました^^ 応援ポチッ!!
宜しければ私のところにも遊びに来てくださいね♪
【2008/11/15 16:51】
| URL | @音三昧 #-[ 編集] |
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバックURL
http://agataryou.blog121.fc2.com/tb.php/476-5b09c504
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
| ホーム |