旅行編、ショート編。旅行編は、エロチィック・エッセイ。ショート編は、日常些事のショート・エッセイ。創作編は、短編小説。マイ・ギャラリーは、各編の自作挿絵の収録。

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心何処ーショート 妖怪様、花見に行く為り。 
          妖怪様、孫に車椅子を押されて花見をして来た為り。(4/19/14)
 吾が家の枇杷の実は、人間が食べる程の大きさには為らない。そんな事を妖怪様に言うと、<間引きをすれば、大きく為るよ>と言われて、為るほどと思った。そんな次第で、本日は脚立を掛けて、遊んで見た。脚立を出した序でであるから、柊の剪定をする。猛暑の折に散水の手が回らず、半枯れ状態と為って仕舞った。枝の芽出しを確認しながら、チマチマと剪定鋏で遣って居たが、どうせの事であるから刈り込み鋏で思い切り散髪をする事にする。

        上の方が、如何やら枯れて居る様なので、思い切って鋸でカットする。

 脚立作業は疲れるから、休憩方々、スコップ、熊手、竹箒、ジョレンなどの農耕馬道具を縦掛けてある場所の石コロだらけの中から、健気にもテリトリーを拡げて居る野苺に同情心が沸いて、場所整理をして遣ろうとの<生類憐みの仏心>が生じた。←非文学的表現では、回りを整理して来て、取り残されたアンバランスを『恥入った』のである。

 嫌々仕事で石コロの溜め置きして居た場所であるから、石コロを取り除くと野苺とても、スカート、パンツを脱がされて、余りの惨状と為って仕舞った。遺憾いかん・・・人生の年輪を重ねた男族の一員としては、『武士の情け』として川土を運んで来て、下を隠して遣らねば為らなく為って仕舞った。

 腐葉土の入った土状の川砂で下を分厚く覆って遣り、周囲との調和で粗砂で化粧をして遣ると、好いマッチングと為った。其処を直せば、その横の不凍栓囲いの向きが酷過ぎる。

       いやはや、これを称して『遣らねば為らない、吾が宿命』と云うのであろう。
 しゃ~無い。これが、吾が宿命ならば、男で御座る。弱音を吐かず、遣って遣ろうじゃ無いのさ。スコップで掘り起こして、土台に平行に据え変える。

                 へへ、好い感じじゃないか。

 こんな事を始めて仕舞うと、仕事モードに為って来て仕舞う。柏の落葉は、芽出しに依って為される。もう、腹が立つ位の落葉の散乱である。お隣さんに申し訳ないから、片付けた脚立を移動させて、枯れ葉を捥ぎ取る。木の成長は早い。鋸も出て居るから、思い切って伸びた枝切りをして、焚火場所に運んで、カラカラに為った落ち葉をバケツを持って来て、拾い集め手で揉み崩しながら入れて、腐葉土にする事にする。

 落ち葉の整理をすると、その下の山吹の黄色の蕾が浮き上がって来て、葉の薄緑と相まって中々の風情を見せ始める。本日は、仕事をせずに時間を流して、退屈に為ったら釣具店に自転車で春の目の保養方々、毛バリを買いに行こうと思っていたのだが、・・・

             観念して遣って居ると、土手に車が止まった。
「お父さん、すっかり綺麗に為って、大変だったでしょう。ご苦労様です。」と孫を連れて、土手からの通用口を下りて来る。
「じぃじ、きたよ。なにしてるの。」赤ん坊の時から活発な子で在ったから、興味深々の顔で覗きに来た。

「こらこら、凌佑。お婆ちゃんに、来たよの挨拶をして、仏壇にナンマイ・ナンマイしてからだろう。」
「うん、わかった。」高い廊下に這い上がる孫は、ヨイショの掛け声で在る。
 
           私は作業中であるから、家には入らず作業続行である。

「オヤジ、婆ちゃんの靴は何処?」
「風呂場に小さいサンダルが在るから、持って行け。」

 通りに車椅子が出て居る。私が誘っても、首を縦に振らない妖怪様では在るが、倅は妖怪様には、目の中に入れても痛くない孫である。孫の言う事なら、喜んで腰を上げる妖怪様である。

       アハハ、相性とは理性、理屈の入り込む余地の無い領域なのである。

 妖怪様は、倅に車椅子を押して貰い県文会館、護国神社周辺の花見に連れて行って貰うのだろう。相性の良い祖母と孫は30年を経て、立場が逆転して孫オンブから、孫の押す車椅子での走馬灯の一時を過ごして呉れば良かろう。

「ママ、ぼくもいく。」と父親の後を追って、倅ファミリーと妖怪様の桜見である。

 昼は、嫁さんがスーパーで買い物をして来て呉れた。孫はペンキでリニューアルした廊下で、マイペースの遊びをしている。月に一度の来宅であるから、孫の成長具合は覿面である。屈託の無い幼児の遊ぶ光景は、良い物である。

「じぃじ、つりいこうよ。」

 昨日の寒さの煽りで、夕方に為ると風の寒さで在る。真似事釣りをして、風邪の引かない内に、家に入る。嫁さんの伯父さんで、番から男子高の2級上の先輩さんが、亡くなられたとの電話である。元気だったのに、胃癌との事である。人の寿命とは、分からない物である。

 体調芳しく無かった妖怪様では在ったが、倅ファミリーの顔出しに、百薬の長の精気の蘇りで在った。人間長生きをして見なければ、分からない事が多いのが世の中である。

        いやはや、本日も頑張って仕舞った物である。明日は、如何為る事やら。


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幸せな日々
リヨウさんへ こんにちは!
お孫さんとおばあちゃんの花見に散歩に行かれる幸せそうな姿を見送る姿が目に浮かびます。自分は仕事をしながら・・
大変ご無沙汰しておりますが、お元気そうで!!
私も今月は展覧会への出品の仕上げ等で更新はぼちぼちといった所です。
先日2点、締め切りが間地かと1為った為送付しておきました。展示会は8月なんですが・・
それでは又です。 sn
sn | URL | 2014/04/20/Sun 11:12 [編集]
                  snさんへ。

 こんばんわ。月に一度の婆さん孝行をファミリーでして呉れて、有難く思って居りまする。

 私の方は、毎日、飽きもせずに道産子農耕馬を遣って居ります。人間とは習慣の生き物なんでしょうね。きついですけど、毎日愉しみながら遣ってます。

 展覧会の出品制作も、何かと張り合いでしたでしょうね。私の方も、この処、毎日のオーバーワークで、PCと向かい合う時間帯が、すっかり夜に為って終い、ご無沙汰して居りまする。へへへ。
アガタ・リョウ | URL | 2014/04/20/Sun 21:23 [編集]
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