旅行編、ショート編。旅行編は、エロチィック・エッセイ。ショート編は、日常些事のショート・エッセイ。創作編は、短編小説。マイ・ギャラリーは、各編の自作挿絵の収録。

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心何処ーショート 梅雨寒の小風に、ワッハッハ!!
           梅雨寒の小風に、ワッハッハ!!(6/15/11)
 昨日は煙草を買いに行く途中で、巣から落ちた雛を拾って来た。周囲にホージロがけたたましく鳴いていたから、その雛なのであろう。
 亀の拾い、逃げられて、今度は野鳥の雛を拾うのであるから、可笑しなものである。冬の野鳥の餌に練り餌を遣って居たから、その残りも在る。まぁ、鳥とは相性が良いから、如何にか為るだろう。

 巣から落ちた雛は、その殆どが死んでしまうのである。私の手で育てば、見っ付け物である。猫、蛇に見付から無かっただけでも、得をしたと思ってくれれば好い。

 キリギリスの飼育ケースに、ティッシュを入れて保温をして遣る。練り餌をお湯で緩く溶いてカップのインスタントコーヒーのプラスチック匙に乗せて、大きく開けた赤い口の中に入れて遣ると、グイグイと餌を扱き取る様に受け取る。
 
 金華鳥の子育てを何回も見て居るから、まぁ、こんな具合で好かろう。若い頃読んだ小鳥の飼い方本に依れば、小鳥の場合、食事の大半が体温維持に消費されると云う事であるから、保温に注意を払って餌さえ食べれれば、成長すると達観視している次第である。

 鳥族の朝は早い。玄関鳥に対応する様に、雛の声が四畳半から聞こえて来る。眠りには好い時間帯なのであるが、自分では餌の食べれない雛様である。『はいはい、分かりました。』で、給仕係りをする。それにしても、好く動く奴である。ケースから飛び出て来る。これでは巣から落ちる訳である。馬鹿者めが。

 私の尊敬する映画スターにバート・ランカスター氏が居られた。彼の代表作に『終身犯』と云う実話映画がある。生来の狂暴さで殺人を犯し終身犯として服役して居る男が、獄内で巣から落ちた雀の子を拾って育てる。
 獄中生活で一縷の光明を抱いて、彼は次々と小鳥を飼い、小鳥(カナリヤ?)の研究に生き甲斐を見付ける。彼の研究から、幾多の小鳥の特効薬が開発され、彼は鳥類学の権威と為るのだが、居固辞な彼の性格と同じく居固辞な刑務所所長の癖物俳優カール・マルディンが四つに組んで、迫力十分にして、重厚な社会派ドラマに仕上がっている。終身犯は、文句無しのは秀作の一本であった。

 嘗ての映画界には、文学の香りも、重い社会の暗部を抉り出して提起する人間の正義感の躍動が感じられたものだが、近年の映像テクニックを駆使したバーチャル映画は、私の様なロートルには、目が疲れるだけである。人間の内面への描写が希薄になって終った分、映画を見た後の<観賞者自身への反芻させる力>が失せて来ている。時間の浪費は、御免蒙りたい物である。

 そんな事で、膨大な制作費が投じられた大作と言われる物でも、私には単なる一過性の映画に陥っている感じがして、殆ど映画に対する興味を失って居るのである。

 吾が家の朝食は老母次第であるから、世間様からは笑われてしまうほどに遅い。食事をして居ると、ヤクルトママさんである。へへへ、本日は、是非とも見て頂きたい<町会草刈りの図>がある。玄関上がり廊下に、下手絵ファイルを拡げて、どっかりと胡坐を掻く。

「ヤダ~~。Rさん、又、何描いてるんですか。自画像ですね。目線が、その物ズバリですね。真面目な顔して、女の人のオッパイ見て、何考えてるんですか。草の中に在るのは、目ですか?」

「何言ってるだい。シャツに隠されたオッパイを、分かり易く、正面図と側面図に写し取ってるだけだわね。そんなのは、序の口だわね。ほれほれ、此処さね。この繋がりが、この絵のミソだいね。」

「別に、普通でしょう。何か、違うんですか~?」

「ゴミ袋の茶色のズボンに『勃起印』をチョコンと入れて、股ぐらから伸びる草の詰め込みが、刈り草を渡す奥さんの下腹部を窺がって居るって寸法さね。ギャハハ~。」

「キャ~、ド助平!! この助平オヤジ~~。
 ああ、そうか・・・それで分かった。な~んか女の人のジーンズの色の中が、何でこんなに薄い色にしてあるのか?って、思って居んですよ。
 ふ~~ん、これで、全部が繋がるんだ~。全く、何時もながら・・・初な人妻には、奥が深くて、一切、到達できませ~ん。勉強になりました。おほほ。」

「大丈夫だんね。全身から力を抜いて開脚すれば、俺のは太くて長いから、スンナリ奥まで届くんね。デカイ声さえ立てなきゃ、ご近所迷惑にぁ為らんわね。昔から、蜜壺は大人の味って云うじゃんかい。あい。
 俺ぁ、何時でも体空いてるぜ、気軽に誘っておくれや。イッヒッヒ!!」

「本当に、ああ云えば、こう突っ込んで来るんだから。ここはデンジャラス・ゾーンですよ。透視されない内に、逃げなくちゃ~、はいはい、目を瞑ったまま、バイバイ、又、来週お願いしま~す。」

「あいあい、お付き合い、アリガトさんね。興奮熱出して、風邪引かなんでおくれやね。イッヒッヒ。」

 さてさてと、今度はチィ、チィと鳴く、<お雛様>の給仕係りを遣りますかね。本日、梅雨寒の曇天である。ムラサキツユクサの紫の小花に黄土色のタテハチョウが蜜を吸いに来ている。

 おやおや、水槽のメダカの卵に変化を見付けた。へへへ、嬉しく為って虫眼鏡で覗いて見ると、針先の様な黒い<胎児を見付けたり>である。 

 閉じ籠りのロートル館にも、今年は何んと珍客の足入れである事か。節穴目開きの人間には、感じ取れない『私の慈悲の心』が、媚を売らず物云わぬ自然界の衆生には、好く分かるのであろう。

 好人の臭いを嗅ぎ付ける本能とは、流石の物である。人間も、見習いたい物である。ワッハッハ!!


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