旅行編、ショート編。旅行編は、エロチィック・エッセイ。ショート編は、日常些事のショート・エッセイ。創作編は、短編小説。マイ・ギャラリーは、各編の自作挿絵の収録。

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夢奇譚第17部・・・南海ハーレム・秘め島にて
       コーヒー・スタバああ、これが男と云うものさ。_001吾が友為り

       遣唐使船水夫採用_001噂の赤褌青鉢巻_001南海ハーレム・秘め島_001

             夢奇譚第17部・南海のハーレムにて
 <その1>
            ルルルルルルルル

「如何だい? 夢奇譚の座標軸・時間軸は決まったかいな。」
「あいあい、鋭意努力の御利益で、出来ましたがな。」
「そうかい、そうかい。それで、俺は何を用意しときゃ良いだや。」

★Tのニヤケタ息遣いが、携帯を通して耳にビィ~ンと入って来る。

「<南海ハーレム>の題名だけで、パブロフの犬見てぇに涎垂らし遣がってからに。条件反射だけじゃ、ハーレムにぁ辿り着け無ぇずら。ちゃんと、予備学習しとか無きゃ、敢え無くチン没だんね。あい~。」

「そりぁ、そうだいなぁ~。チン立ち前にチン没じぁ、死んでも死に切れねぇな。イヒヒヒ。今日のスタバトークは、夢奇譚ガイダンスって事かいね。分かった。筆記用具持って行くわな。先生に全てお任せしてるぜね、信頼してるぜ。ヒヒヒ。」

  私は説明用にA-4メモ4枚をコピーして、Tのお車を外で待った次第である。

 スタバまでの車中トークは、お互いの人格の尊厳を慮(おもんばか)って、一切割愛する次第である。

「今日は東南アジア史レクチャーだから、ロートルにぁ、糖分補給が必要だぜ、甘いケーキを喰うかいね。俺の奢りだ。ギャハハ!!」と私。
「やいやい、デカく出たじゃ無ぇか。あい~。」とイチゴケーキを指差すTである。

 イチゴケーキを皿に載せて、スタバ二階席である。先ずは、熱々のコーヒーに砂糖、ミルクを入れて一啜りである。
 土曜スタバトークから金曜日と変更して居るから、平日のスタバ二階席は周囲に気兼ねする必要も無く、据わる客達も一人コーヒーを飲みながらの読書客である。皆さんが、静かに読書なら、好色ヤクザもどきの当方としても、お勉強ですがな。イヒヒ。

★何て云ったって、俺ぁ並の戯けじぁ無ぇぜね。私は徐(おもむろ)に、テーブルに南海ハーレム・ツアーの資料ペーパーを拡げた次第である。へへへ、さてさて、<Tの採点の行方や如何に?>・・・である。

 当ブログ訪問者はご承知の通り、<Tは真面目な品性を装う男>でもある。眼鏡を外し、コーヒーの湯気で眼鏡の曇りを拭って掛け直す所作をしてから、2頁に亘る地図6枚をテーブルの中央に置いて、丸で管理職が部下のレポートを丹念に地図と重ね合わせて読む仕草で、ふむ、ふむと真面目腐った表情で頷きながらも、黙ったまま、字面に目をスイスイと動かして居る。

 いやはや、人間の貫録と云った物は、知らぬ者が見れば、様に見えるから不思議な物である。はいはい、質問は、何時でも受け入れるぜね。何でも聞いと呉れ。

        <採点を待つ提示資料は、以下の通りである。>

 その1・・・アラビア半島から日本列島に至る世界地図。
東南アジアは陸にインドシナ半島、マレー半島、海にインドネシア諸島、フィリピン諸島。国家はインドネシア、カンボジア、シンガポール、タイ、フィリピン、ブルネイ、ベトナム、マレーシア、ラオス、東ティモールを内包する広大な地域の総称である。
  
 その2・・・東南アジアの地図に、冬季・夏季モンスーンの方向、海流を重ねた物、9C頃の東南アジアの仏教伝播図、インドネシアへのイスラム教の浸透図、東南アジア陸地でのタイ人の進出とベトナムの興隆図。

 その3として、以下の吾が雑学東南アジア歴史メモである。

               <東南アジアの歴史>
 インドシナと形容される様に、東南アジアはインドとシナの間に挟まれ地域で、面積は日本の12倍、人口は約4倍である。その歴史は以下の様な変遷を持っている。

①インド商人が交易拠点を造り海上貿易を支配した時代。BC1C~13Cまで続く。
②8C以降のイスラム商人の進出期
③10C以降の中国商人の進出期
④16C以降のヨーロッパ人の進出期

※内陸部・・・東南アジアで最も古い国家は、メコン川下流の1~2Cインド人移住者とクメール人(カンボジア人)が建てたプナム。メコン川はラオスで二つに分かれて、一方はタイ、他方はカンボジア、ベトナムに肥沃なデルタを形成して、その中から東南アジアの国家形成が始まった。
 6Cにはクメール人が大農業国家(米作)を樹立して、その最盛期は12Cで仏教寺院アンコール・ワットを造る。内陸部の大国の興亡史は、タイ、カンボジア、ベトナムである。
 19C前半の人口は1000万人以下。英、仏の植民地拡大に依って、労働力として多数のインド人、中国人が利用される様に為ってから爆発的に膨らんだ。

※もう一方の東南アジアの顔・海洋部では、マレー半島、インドネシアの島々、フィリピンの島々に依って、海洋循環が阻止される形で弱い。それに代わって、南シナ海はモンスーンが、夏季と冬季では真逆に南北に吹く<風の航路>で在る。
 マレー半島とスマトラ島が造るマラッカ海峡とそれに続くジャワ島がその中心地で、現在はマレーシヤ、インドネシアの地である。
 古来から、その<風の航路>はアラビア海、印度洋、南シナ海、太平洋を結ぶ海上交通の要衝であった。長らくインドの辺境地であった東南アジアは、インド商人、イスラム商人、中国商人、ヨーロッパ商人と世界中の商人が香辛料(熱帯産のスパイス・香木)、金を求め、現在は一日3000隻の大型タンカーが往来する<オイル・ロード>、シー・レーンである。
 
 インドネシアは70の民族、1万8千を超す島嶼国で在り、人口2億3千万を要す世界最大のイスラム人口を抱える国である。

            <インドネシアの歴史>
★ボルネオ島(カリマンタン)東部には、5Cにクタイ王国建つ。
★西部ジャワ島には、古マラタラム王国(8C~10C)、スンダ王国(7C~16C)が建つ。
★スマトラ島南部には、シュリーヴィジャア王国(7C~13C)が建つ。世界遺産ボロブドゥールは8Cに一応の完成を見ている。

★★セレベス島には、奇妙な事に記述は無い。
※インドネシア第四の大島・K字形の島にして、セレベス海の先に位置するフィリピンの大島・ミンダナオ島への航路で在ったにも拘らず、セレベス島に王朝の記述が無いのは、海流・風の自然的動力の無さに加え、貿易ルート(地中海⇔トルコ⇔アラブ⇔インド⇔中国)から外れて、フィリピンはルソン島が表玄関にして、裏玄関ミンダナオ島は蚊帳の外で在ったのであろう。

※フィリピン第二の島・ミンダナオ島は14Cにイスラム化して、15Cにはイスラムのスールー王国、16Cにはマギンナオ王国が在って、キリスト教のスペイン・英などもミンダナオのイスラム教には中々手出しが出来ずに、共に19Cまで続いた。中国と東南アジアとの交易中継点でも在った。台風の少ない農業の島である。農業自立と交易中継点の地位を持つミンダナオ圏の一員がセレベス島だったと考察出来る。

★私の記憶に於いても、キリスト教・アメリカナイズされたマニラのルソン島とは一線を画し、ミンダナオ島は、イスラム、共産主義の勢力との確執で、フィリピンの統一性の無さが、何かと新聞ニュースを賑わして居た時代が在った。

 ボルネオ、ジャワ、スマトラは其々の地政学上の優位性を存分に発揮して、インドからマラッカ海峡、フィリピン、中国に抜ける南海貿易ルートで、インドからの船が寄港して中継貿易で大いに栄えた。スマトラのシュリーヴィジャア王国、ジャワ島のスンダ王国は、海峡を通過する<船への課税>で栄えた。

 宗教はヒンドゥー化して、その後の仏教伝来で大乗仏教が繁栄してジャワ島には8C建立のボロブドォールが残っているが、ヒンドゥー教→仏教→イスラム教の変遷を見て、現在世界最大のイスラム教人口を持つ国である。

             <遣隋使・遣唐使メモ>
※第一回遣隋使600年、2本マストのジャンク船で、一隻に100人程度の乗船、四隻船団で中国に渡った。
航路は北路・・・北九州→対島→朝鮮半島西海岸→遼東半島→山東半島→黄海
南路・・・五島列島→東シナ海横断。新羅との関係悪化で、安全な北路が使えず東シナ海横断。日本→中国への往路として使われた。
南島路・・・東シナ海を南東に斜行して、奄美→南西諸島→日本。風向きの関係で中国→日本への復路として使われた。

季節風・・・夏は中国から日本へ。秋は日本から中国へ。
海流・・・黒潮、対馬暖流、リマン海流(樺太→ロシア沿海→北朝鮮)

 中国への遣唐使航路は朝貢外交に依り、唐に都合の好い時期を当てがわれて、日本にとっては<不利な季節風下>での渡航だった由。遭難・難破は普通で、鑑真和上が6回目の渡航で、渡日したのは有名な話である。航路日程の記述は?

        山田長政がシャムに渡ったのが1612年

 Tはニヤニヤするも、半分呆れ顔で目を通して行く。私は、そんなTを観察しながら、無言のコーヒー啜りである。

 読み終えて、ふぅ~と息を吐いて、コーヒーをグィと飲むTであった。

「ほぅほぅ、相変わらず、あなたの脳細胞は濃密ですなぁ。どの位の資料を読んだか知らんが、こう遣って自分の言葉で組み立てちゃうんだから、そら恐ろしい男ですがな。戯けのオブラートの中身は、怖い程緻密ですなぁ。・・・差し詰め、舞台は空白のセレベス島って事ズラいなぁ。あい~。」

「あいあい、流石に読みが速いじゃ無いのさ。そうだんね。活字の世界史で確り記録されて居ちゃ、俺だって全部が全部、<嘘八百>は扱け無ぇわさ。小心者だから、お天道様に対する『良心』って物も在る。言って見りぁ、これも<俺の良心の担保>って処ですがな。ギャハハ。」

   此処で脳細胞の疲労は、イチゴケーキで糖分補給して、コーヒーを飲む。

「何しろさ、今度は一切異界の女ナターシャ様の不干渉にして、男の無礼講・ウハウハストーリーだぜね。そうなりぁ、自由を勝ち取るにぁ、物臭男でも<自力本願>で遣るしか無ぇわさ。ギャハハ!!」

 Tのヤツは、『他力本願と自力本願』 <睾丸鞭と自由の如意棒>か・・・などと呟く様な溜息混じりの声で、ニヤ付いている。

    へぇ~、そんな比較方も在ったかいね。尤も、比較は自由である。

「エメラルドグリーンのサンゴ礁の海に、シュークリームの積乱雲載せた真っ青な空、灼熱の太陽、椰子の林にそよぐホワイトビーチ。そんな無人島に繰り広げられる<南海のハーレム>と来りぁ、その候補地調べも、真面目に為らざるを得んだろうが。へへへ。」

「好いね、好いね。ナイス・ロケーションじゃないのさ。頭のここら辺に、何回通ったか忘れたが、スゥ~と『男丸出しの無尽仲間との南洋珍道中』が浮かんで来るぜや。セブかボラカイ、ボホールの海を連想すりぁ良いのかいね。具体性が出て来たぜや。ヒヒヒ。」

「<相棒>の杉下右京警部さんに倣って、時間軸を推理すりぁ・・・あれだな。※印の600年、1612年って処だろう。そうズラ。鉛筆は、どっちに転ぶんだい。」

「当たってるねぇ。流石にTちゃんは、<番から進学校OB>ですがな。」

「<オオ、ニッポン人、チューゴク、チョウセンジン、パカパカ言ウハ悪イ癖ヨ。ワタシ、タイカクもテタ、ニッポン人アルヨ。> 
 どっちだ。俺にだって、それなりの旅支度が在るから、知って置かなくちゃ為らんぜや。時間軸に依っちゃ、用意する物も変わって来るぜね。あい~。」

        ★コンニャローめ。人の話の腰を折り遣がってからに。

「そんな物ぁ、資料読み返して見りぁ、軽く見当は着くわいね。タイムスリップは、未だ先の事だぜ、シンキングタイムは妄想タイム&トレーニングタイムだんね。異次元世界じゃ、胃は復活してるから、酒も飲めるし、お互い、大いに若返ってるから、酒池肉林の桃源郷だぜや。」

「そうかそうか、やっぱ、Rは親友だ。至れり尽くせりだ。そりぁ、この時点で<シリーズ最高傑作>に為るぜや。ヒヒヒ!!」

★Tの野郎は、眼鏡の奥の目を目一杯におっ拡げて、早くも『南海ハーレム』に恋してるって顔付である。このド助平野郎が、そんな顔はとてもじゃないが、三人の孫にぁ見せられんぜや。こりぁ、先が思い遣られるぜや。ギャハハ~!! 

 T曰く、<旅なんて始まって仕舞えば、あっと言う間に終わるんじゃい。旅の日を指折り数えて、如何して遊ぶ、何を持って行くか、何を食うか・・・etcで待つのが、旅の愉しみの内だ。R見たいな猪突猛進は、下衆の遣る事だ。>・・・そんなT語録を思い出す。

「あいあい、俺ぁ、友情に厚い男だぜな。イナゴの佃煮・蜂の子佃煮をバリバリ喰ってさ、カメ頭を冷水・熱湯ぶっ掛けて、亀の子タワシで鍛えてときましょや。あい~。」

      此処で半分残ったイチゴケーキのイート・タイムとする。

「あっ、そうだ。俺はRと違って、『猪突猛進の原始的性獣』と違って、いざと為りぁ、文明人のマジシャンだぜさ、そこは、<文明の桃器>でさね。ピンクローター、電動コケシなんて手品も使えるぜさ。ヒヒヒ。」

 Tのヤツは、飲み掛けたコーヒーカップを止めて、とぼくれた顔でニャニヤして、独り語りの様に呟き遣がったから、私は開いた口が塞がらなかった。

「しゃ~無ぇな。勇気を振り絞って、ネット通販で<大人の玩具>のバリエーションをゲットして置くか。当然、電気の無ぇ時代だから、乾電池をシコタマ調達して置くか・・・。他に、必要な物は?」

★普段は、散々に私の事を<変態オヤジ>扱いをしている癖に、早くも『南海ハーレム』にピンク・ローターだか、バイブレーターだか、ペニスバンドだか知らんが・・・ニタニタと涎を垂らさんばかりの色付けして遣がる。ツタク、困ったオッサンだぜや。

 勿論、相手の人格権を尊重するのが、<私の奥深い流儀>であるから、口には出さない代わりに、吾が羞恥心を提示するに留める。

「夢奇譚7つ道具に、今度は主舞台が南海だぜさ、シュノーケルにコンパス、マラリアにキニーネ、インキンタムシの特効薬・タムシチンキ、薬用石鹸、それに太陽光発電蓄電池でも、検討して置きましょや。あい~。」

「おっ、そりぁ、若しかして<カウンター・パンチの心算>かい? ヒヒヒ。」

 <その2>
 それから数日を経て、私はTと連れだって第何回目かの遣唐使船団の船員募集の列の中に居た。

「おいおい、こりぁ、立派な船じゃないの。白に朱で全身塗装してさ、<日出ずる処の天子、日没する処の天子に、書を遣わす>の正に国家的建造船ですがね。」

「そうだな。正に絢爛豪華な造りだ。遣隋使の頃は新羅との関係も良くて、浪速の港から発して、一か月を要して瀬戸内海を渡って、玄界灘を風待ちして、対島に渡るんだとさ。巧く風に乗らんと、対馬海流で日本海に運ばれちゃうしさ。船は豪華だけどさ、滔々と流れる海流を風が頼りの帆掛け舟だわさ。 
 ほら、北朝鮮の木造漁船なんかが冬の日本海に漂流しちゃって、2~3カ月して山陰の浜辺に漂着なんて事が、報道されてたろう。アリァ、樺太からのリマン海流と大陸風の為せる業よ。」

 Tは、私の数倍をこなす本を読む。私の俄か仕込みのトークを、自分の脳裏の記憶断片と突き合わせてでも居るのだろう。ほぅほぅと頷きながらも聞いている。

「それがさ、遣唐使の頃は、新羅との関係が悪化しちゃって、危険な長航海で東シナ海横断って寸法さね。当時の大唐帝国は世界一の繁栄振りだから、世界中から留学生ですがな。それで、踏ん反り返って居るから、遣唐使も大中華帝国様に時期が決められて居たんだとよ。小国日本にとっちゃ、風向きが非常に悪い時期の往路、復路だったって話だし、朝鮮半島も嫌がらせには<長け捲っている>から、領海航行不許可の沙汰が下りてたって話よ。」

「そうかい。それじぁ丸切り、現代版の中国・北朝鮮・韓国=毒亜の限りだな。いやはや、日本人は歴史を知らないで、平和憲法一本遣りで、<何でもかんでも話せば、分かり合える>の、オママゴトしか学んで無いんだから、如何し様も無いわな。

 でもなぁ~、外観は御立派に見えるだけど、何んとも早やチャイナ・リスクで・・・重心が高過ぎるぜ。ありぁ、横波、三角波喰らったら、敢え無く転覆だぜや・・・
 あっ、そうか。難破、漂流が異次元世界への御招待って寸法かい。流石にRの考える事だ。ちゃんとストーリーの布石が打って在らぁな。恐れ入りやした。」

「あいあい、そんなテレパシーを異次元管理者様に送ってるんだけど、こればかりはさ。見えぬ絶対権能者の管理者様の絶対不可侵領域だからさ。祈るしか術は無かんべさ。」
 
 他には聞こえないぼそぼそ話しをしながら、私達二人は採用官の前に進んだ。

「次はお前達か。二人とも、身体は強健に見えるな。力仕事にはお誂え向きの体格だ、よし、即、採用じぁ。
ああ、あれだ・・・何かと辛く長い船道では在るが、『お国の威信』が懸って居る。無事、帰還した折には、朝廷から<過分のご褒美と官職>が待って居るから、精励努力する様に!! 名前は何と云う。」

「へい、俺ぁ、アーでやんす。」
「へい、俺ぁ、ターでがんす。」

「そうか、そうか。見た処、お前達は文字も書け無いだろうから、此処に拇印を押せ。」
            
            「うん、うん、それで良かろう。」
 
「出港は明後日。それまで、港界隅で大いに精気を養え。乗船手形を出すから、それを見せれば金は要らぬ。但し、港から出る事は一切罷り為らんから、その心算で。」

「オッホン!! 朝廷から乗船手形が発給された意味は、大きく、『厳格』ぞ。分かって居ろうな。両人!!」

         ギョローリ、ギョロギョロ、ギョロリ!!
 
 この野郎、小太りのチビの分際で、偉そうに、生意気に~・・・ 丸で俺達をマグロ船の下働き水夫見てぇに物扱いして腐ってからに。
 権力を嵩に着るヘナチョコ役人が、偉そうにギョローリ、ギョロギョロ、ギョロリ!!と来たもんだ。ッタク、虫唾が走るわさ。
 何時の時代にも、役人根性は見え透いた物である。全く、低能は始末が悪いぜや。張っ倒して、キンタマ握り潰して、海にぶち込んで遣っか。糞っ垂れが~!!

★遺憾いかん、短気は損気であった。・・・先ずは乗船採用と為らなきゃ、物語は一切進みませんがね。ギャハハ、
 まぁ、異界の女・ナターシャに内緒の船出であるからして、これで乗船が叶ったのである。先ずは、首尾は上々である。

 Tは澄まし顔で、ヘイヘイと採用官の前に平伏の振りをしている。腹の中では、必死に笑いを堪えて居るのであろう。いやいや、大した役者さんである。

 まぁ、玄界灘の外海は、<板子一枚下は地獄の沙汰>かも知れぬ。内海・瀬戸内海航行までは官費旅行なのであるから、大いに暴飲暴食に是、務めるのが理に適ったマグロ船水夫の役得と云う物である。

 <その3>
 夏の渡り鳥の中に、鷹の種類が在る。サシバは四月に日本に遣って来て、営巣・子育ての繁殖をして十月には東南アジアに向けて飛び立つ。鷹の渡りのルートとしては、信州の白樺峠の鷹柱は、バードウォッチングマニアには、殊に有名な処でも在る。
 春の南風に乗って、東南アジアから渡って来た鷹類は、日本各地に散らばって春・夏を生活する。そして秋に為ると、北風に乗って東南アジアに帰ると云った渡り生活をするのである。各地に散らばった鷹達が本州の中央に集結して、上昇気流に乗って風待ちをする鷹の集団を、鷹柱と古来より呼んで居たとの由。

 まぁ、そんな次第で、遣唐使船団も、船頭の風待ちに従って五島列島沖に膨洋と拡がる東シナ海と対して居る日々なのである。そんな中で、護摩を焚いての大僧侶団の祈祷の仏事が開催されたり、海神を祀る社殿で海に向かっての30人の巫子の安全祈願の踊りの神事が在ったり、神主団の風呼びの神事が挙行されたりもした。

      そんな或る日、風は漸く吹き始め、風が西風と為って満ちた。

「さぁ、野郎共!! モヤイを外せ。波頭砕けるあの海の向こうに、立身出世のお宝を掴め!! 帆を上げろ!! 海に扱ぎ出せ。目指すは日の没する西の一点じゃい!!」

 倭寇の血流・血潮の滾(たぎ)りか、圧倒されるばかりの船頭の度迫力に、単細胞男の私なんぞは、最敬礼の反射動作であった。風を二本マストのジャンク帆に受けて、白亜と朱に塗られた遣唐使船団四隻が、青い大海原に一路真一文字に西進し始めたのである。

 船団は洋上の西風を帆に一杯に受けて、順調な航海をスタートさせた。際先の好い航海は、二日目にしてコソリともしない凪の海洋と為った。そして、三日目には秋の台風が襲って来た。重心の高い二本マストの遣唐使船は、嵐の東シナ海に翻弄される。四隻の船団は、敢え無く行方知れずの形と為った。私達が乗る船は、幸か不幸か早々とマストが折れて嵐逆巻く一葉の木の葉に転落して、『九死の最中』に在った。

 <その4>

      どの位の日時が経過したのか、一切定かでは無かった。

 肌が焦げる様な熱さと肌に纏い付く様な湿度の高さで、意識が戻った。太陽の大きさ、光の強さ、位置、海の色が、断然に違って居た。如何やら、異次元世界の扉が開いて『夢奇譚・南海』に船は漂流して居るのは、間違いの無い事であった。

<盟友Tや、何処ぞ。>と探せば、全身を真っ赤にしたTが、ゴォ、ゴォと鼾を掻いて寝て御座る。こんな処がマイ・ペースB型人間の幸せな処なのである。私はA型人間であるから、Tが大鼾を掻いて居る間に、船内を一周りして来る。

 いやはや、異次元管理者様の『神意』と呼ぶべきであろうか・・・船内は完全に蛻(もぬけ)の殻状態である。コンパスを船の進みに当てると、南東を指している。以外と潮流が速い。陸地が後方三方に見える。潮流方向が大きく変わって、今度はコンパスが北に向かって居る。私は地図を拡げて、スマトラ、ジャワ、ボルネオと準り、船は左手にボルネオ、右手にセレベスを見て、北上して居ると見た。Kの字の形状を持つセレベス島の何処に漂着するのかは、未だ分からぬが、南海のハーレムに進んで居るのは間違いないのであった。

「これ、T、起きろ。これからが、ハーレム建設に向かって一仕事だぜや。」
「おう、乗り替えかい?」

「飛行機じゃあるまいし。国際線から国内線への乗り換えロビーじゃ無かんべさ。正真正銘の難破船の漂流だいな。」

「おうおう、そうだったいな~。俺達は、遣唐使船の下働き水夫だったもんなぁ。遣唐使の時代にぁ、便利な飛行機は無かったんだから、やっぱり、これも国際線から国内線で良いずら。
 好いねぇ。この景色。あいあい、目的地に着いたら、上陸して女狩りに行くかいね。あい~。」

 サイパン、フィリピンとショートバカンスをして居た仲であるから、南海の小島に漂着したからと云って、特段身構える訳でも無い。Tにして見ても、夢奇譚には4度目の参加である。お江戸の時代なら、東海道膝栗毛の野次さん、北さんの珍道中物語ってな物である。完全に異次元世界を現実世界として、受け入れて居る好色ヤクザもどきコンビである。

★何も、焦る事は無かんべさである。これも、<異次元旅行者の経験値>である。

 難破船遣唐使船は、ボロボロの船体を、岩礁洗う円形の小島に向けて、潮に流されて行っている。霞む島影に海海、又海の漠とした風景である。程無く、難破船はガシン、メリメリと岩礁に乗り上げて止まった。夢奇譚の舞台では、オタオタするよりも、先ずはシンキング・タイムである。
         
 人間何事も高所大所から、状況把握すべしである。高い所から眺望を得るのが、先決である。

 広々とした海に、大小の島々が散らばっている。絶海の孤島の眺めで無い処が、嬉しい限りである。漂流時に島々を見て来た感じでは、どの島の樹相も濃かった。これだけ濃いのであるから、川が無くても水には不自由しないだろう。島は、硬い岩石と珊瑚の隆起によって出来て居る感じである。フィリピン行では、現地のバンカーボートで島々を巡って居た体験が在るから、或る意味では見慣れた感じであった。

「場所は特定出来ないけど、全然違和感は無いな。まぁ、これなら椰子の実、バナナ、マンゴなんて、南洋果物がゴロゴロ生ってるだろうから、飢え死にはせんだろう。タンパク質の魚突きは、縄文人のRに任せるわ。」

「まぁ、そんな処で好いズラよ。ボッチラ、ポッチラ、難破船から使える物を運んで、ロビンソン・クルーソするしか無いな。南海ハーレムの小屋でも作るかいね。アハハ。」

 今回の異次元舞台は、7Cの仏教伝来コースのインドネシアである。ジャワ島には古マラタラム王国、スンダ王国、スマトラ島にはシュリーヴィジャヤ王国が在って、地中海、アラブ海、インド洋、南シナ海、東シナ海を結んで、風の航路は、海のシルクロードで栄えて居た時代である。
 これらの国々は<海の関所>で荒稼ぎをして繁栄を極めて居たのである。踏み込んだ世界は、70の民族に、1万8千の島嶼が散らばる南海なのである。幾ら仏教国と云っても、信じるに値しない『海賊』が犇めき合う海域と見るのが、常識と云う物であろう。単一民族の信じてから始まる<縄文の海>とは別次元の世界である。海のシルクロードから外れたセレベス島の奥と云っても、危険地域である事は間違いない。

★海賊映画と云えば、潮の満ち退きで、秘密のアジトに通じる洞窟口が付き物である。

 100人が乗る遣唐使船であるから、避難ボートも乗って居る。Tと二人ボートに縄文人の左右フロート付きのボートに改造して、帆を付けて舵も取り付ける。大して大きくも無い島であるから、風とオールで漕いで島の周辺を探索して行く。

「おいおい、あの辺りの浸食洞窟群は好い感じだぜ。絶対に中に通じて居るのが、在る筈だぜ。」

「いっその事、錨を下ろして、よじ登って見るか。一仕事だけど、それの方が早いだろう。」
「あいよ~。」

 と私は応じて、ボートを岩礁に寄せる。ゴツゴツした岩は、見た目は危険に見えるが、手足が容易に掛るから気合いを入れて登れば、登り易い。二人とも体育会系の男であるから、10m強の切り立ちを黙々と登る。
 
 登り切ると、青い海水を満々と溜めたプールが、神秘的にさざ波を打ち寄せているではないか。

「おいおい、こりぁ~凄い。丸でサイパンのグロットの海蝕洞だぜや。」
「サンキュー!! 遣ったねぇ~。」

と私は思わず叫んで、T共々、見えざる奇蹟の手・異次元管理者様に、二拝二拍一礼を捧げた次第であった。早速、ボートに戻り、海から入った。サイパンのグロットはぽっかりと空いた大穴の形状で在ったが、この海蝕洞の内側は砂浜と為って島内部に続いて居た。海からは岩礁の島に見えたのだが、火山口・カルディラの平坦地を隠し持っていた。勿論、内部は熱帯樹林に覆われて居る。

「おい、T。こりぁ~・・・溜息しか出んぞ。神秘の島じゃないのさ。何んと命名すりぁ好いんだろうね。あい~!!」
「そっちの方面は、Rの専売特許だろうが。ほら、一服付けて、気の利いた名前を付けれや。残念ながら、俺には、その才能が無ぇわさ。」

 ニャロメ、・・・それにしても、非の打ち処の無い<理想島で>ある事か。四捨五入してプライベート・ホワイトビーチに二人して仰向けに為って、南海の青い空を見上げて煙草を吹かす。

 至玉の時では無いか・・・外の潮騒、足元に寄せる海蝕洞の小波が、低く反響し合い、ヤシの葉風の音、熱帯樹林から聞こえて来る鳥達の声・・・ 砂の上をササッと敏捷に動き回る派手な色の小カニ達・・・

「よっしゃ。<南海のハーレム・秘め島>と行こうや。秘めは神秘の秘にして、男女の秘め事の秘じゃい。」

「そうだな、秘め島は、<姫>にも通じるしな。次は、秘め事の巣作りをして、姫の確保だな。姫を多数確保して来ないと、名前負けしちゃうぜや。ひひひ。」

 Tは早くも立ち上がって、胸板をバシバシ叩いて気合いを入れるや、屈伸運動まで始めた。今回は飽く迄、Tが主役であるから、脇の私も追随し無ければ為らない。一緒に屈伸運動をしながら。

「まぁ、倭寇と云われた日本人じゃい。<郷に入ったら、郷に従って> 明日から、俺達ぁ海賊様よ。海賊船に忍び込んで捉えられた『女達の解放』って事に為りぁ、『大義名分』は立つし、欣喜の御旗は畏れ多い事でもさ、海賊コンビの<朕公の御旗>を立てた処で、姫連合に寝首は欠かれんだろうよ。」

「相変わらず、オメェは同じ頭でも、上の頭と下の頭は別人格で、好くもまぁ抜け抜けと<勝手な屁理屈>がスイスイと出て来る奴だぜ。一応、筋が通ってるから、俺もその策に乗るぜや。」

「へへ、考えただけで武者震い、血肉が踊るぜ。一回で好いから、完全にナイーブな良心の柵から解放されて、一切、四の五の言わせ無ぇ<武闘に生きる世界の住人>に為って見たかったのよ。ギャハハ!!」

<夢奇譚第四部・戦国初頭にて>では、多勢に無勢で早落ち城砦からは一戦も交えず、スタコラサッサと裏山伝いに『敵前逃亡の遁ズラ』を決め込んだ二人では在るが、絶好の南海小島・秘め島をゲットしたのである。

 此処は一発、一念発起、金冷して作業一直線である。夜明けと共に、潮の引いた海蝕洞から海に漕ぎ出して、遣唐使船が食糧、道具、器の数々の運搬に汗水を垂らして、作業に次ぐ作業の月月火水金金の奮闘振りを発揮したのである。
 潮位が上がって出入り口が海水に没すれば、二人ノコギリにナタを持って、南海ジャングルに入って、竹を切り出して小屋を作ったり、ジャングルでの各種果物の調達活動である。何事も手探り状態から、採取場所が特定されて来ると時間効率は、覿面の向上を見る物なのである。

 島には川さえ無い物の、カルディラ型の形状で在るからして、降雨の溜まる岩石窟が幾らでも在った。竹は古来からの自然パイプである。お互い、性根は勤勉な性質にして、省エネを旨とするタイプである。
 
 海蝕洞周辺のジャングルは防衛上の目隠しにして、ジャングルの中にハーレムの本拠を置いたのである。私達コンビは、マイペースを旨としているから、親しき仲にも当然にセックス・プライベートを旨とするから、南海ハーレムもセパレートが旨なのである。
 椰子の林の中にハンモックが架り、数個のハンモックの架る中心スペースに、竹で組んだ椰子葺き屋根、高床の小屋を建てる。水は雨が降らなくても、一定量の水が居住区の水甕に溜まる仕組みにした。遣唐使船からは、今後の大所帯に備えて、避難ボートを何艘か持って来た次第である。

 
 現在、二人の仕事の大半は、それらのボートに左右の竹フロートを付けたり、ボート後部にウィンドサーフィンの帆を参考として、可動式の竹製の帆枠の作成並びに、ボートの舵の作成・取り付けの試作なのである。それでも、無から作り上げるのでは無く、既存のイメージから工作をして行くのであるから、楽と云う物である。

 本日は、完成した可動式小帆と舵の連動操作で、風を自在に利用し小回りの利く南海海賊艇の進水式と試乗である。帆柱の可動性はボートの後部に板を二段にして帆柱受けの大竹の節を繰り抜いて受け支えとして、その中に一周り細い帆柱をセットして可動性を確保した。帆は当然に二重性の布製である。舵は左・中・右の足で操作出来る仕組みである。

 ウィンドサーフィンのボードに倣って、ボートの後部はフラットにして操舟スペースとした次第である。これなら、一人は周囲に目が行き届いて、フリーマンと為れるのであるから、<理屈上は秀作>なのである。

 ・・・とは、戯けが陥る<捕らぬ狸の皮算用>の結果である。風に翻弄されて、バンバンと海に叩き付けられ、転倒する試乗スタートである。根っこには製作者責任を抱えつつも、お互い体育会系の男である。

★何のこれしき・・・<覚えるより慣れろ>じゃい。この位で、ギブアップしたんじぁ倭寇の血が廃らぁな。南海ハーレムのお膳立ては、立派に出来とるんじゃい。女不在の秘め島じゃ、元が取れんがな。姫無くして、何の完成じゃい。

★撒けて覚える相撲かなじゃい。もう一丁!!

★何のこれしき、上等じゃ無ぇか!! 俺達を誰様だと思ってケツがる。オウリャ、オウリャ、掛って来いや。如何じゃい、如何じゃい!!

    いやはや、これだから、馬鹿、戯けは、長生きをするの図である。
 
 早朝特訓のお陰で、改良が加えられ、零細海賊の操舟能力を高めて行った次第である。

 <その5>
 南海は、北から南シナ海、スールー海、セレベス海が並ぶ。南海交易の表舞台は、マレー半島、スマトラ島に挟まれたマラッカ海峡を経て南シナ海を陸伝いに展開する西ルート(海のシルクロード)。ジャワ島、ミンダナオ島、フィリピン・ルソン島に島伝いに展開する東ルートである。ボルネオ島、セレベス島間の海峡をマカッサル海峡と云う。交易拠点は、マレー半島の突端、スマトラ島、ジャワ島、ボルネオ島であり、南海交易で其々の島に王国が建った。

 一方、ボルネオ島、セレベス島、ミンダナオ島の三島に挟まれた海をセレベス海と云う。セレベス海の東部を島伝いに、セレベスとミンダナオは交易ルートを持っているが、それは飽く迄南海交易ルートから外れて、マイナーであった。

 ヤクザもどきの好色コンビが立ち上げた零細海賊の秘め島は、そんなマカッサル海峡に浮かぶ無人島である。常夏の太陽がギラ付き、青い海原、風の航路に、太陽は昇り、没して、満天の星降る日々は流れて行った。

 風の航路、この海峡を往来する船乗り達に、奇妙な目撃談が囁かれる様に為った。

              <それは以下の通りであった。>

「お前、変な物を見なかったか?」

「ああ、噂のヤツか。俺は未だ見て無いけど、見たヤツの言うには、海面を三角の旗見たいな物をおっ立てた、ちっちゃな板っ平らみたいな物に乗って、そりぁ~物凄い速さで、右に左に海面をすっ飛んでる赤褌の男二人の話だろ。」

「おお、そいつらの話よ。俺の聞いた処に依ると、赤褌に青鉢巻撒いて、肩に長い刀結んで俺達よりもでかい図体して、凶暴な顔付きしてるんだとさ。それに、なんかオゥリャ、オリャ、オリアとかソゥリャとか奇声を発して、海面を飛び跳ねて去って行くそうじゃ。」

「そうそう、俺ぁ、こんな話を耳にした事もあるぞ。船が岩礁に乗り上げて、海に放り出されてアップアップして居る処に、風と共に変な小舟が二艘近付いて来て、若い娘っこ達だけを引き上げて、何処ぞにサァーと消えて行ったって話だ。

 その小船には低いが幅広の帆がおっ立ってて、舟を操って居たのが、噂の赤褌の青鉢巻男二人だったって話だ。何でも、他のお宝には見向きもしないで、若い綺麗な娘っこだけをカッサラって行くって話だ。」

「聞いた聞いた。その話。何でも、若いピチピチした可愛い娘っこだけで、何でもその娘っ子の生き血を啜って居るから、あんな奇妙な板っ平らに乗っかって、鬼神の様に雄叫びを発して、神出鬼没の振舞いが出来るんだとよ。人間の形をしてるけど、別の生き物って話もある。」

「そうかそうか・・・俺の聞いた話だとよぉ~。アラブの王様がさ、唐の皇帝様に貢物として絶世の美女二人を献上して、新規交易の許可を貰いに行ったんだとよ。それが二人とも神隠しに遭った様に、忽然と消えたって話だ。それがこの海域なんだったさ。それで、それもきっと<赤褌に青鉢巻の仕業だ>と専らの噂だぜ。」

「誰か、そいつらを身近で見た者は、居ねぇのかい? なんか、さっぱり雲を掴む様な話で、俺なんか、想像が付かねぇよ。」

「幾ら人間の形してても、中身は人間じゃ無ぇんだろ。この界隈で、舟を操って居りぁ、黒いの白いの茶色だの黄色だの、髪の毛も真っ直ぐなのも、縮れたのも、金、銀、赤、黒もあるし、デカイの小さいのと、自慢じゃ無ぇが、色んな人種を見てるんだけど、形は違ってても、人間の遣る事は同じだ~。
 可笑しな板っ平らに、鳥の羽根見てぇな物をおっ立てて、右に左に跳び捲ってるだと~、トビウオ、イルカじゃあるめいし、どだい、遣らかして居る事が、人間業じゃ無ぇ~しな・・・ 」

「いっその事、頭が二個あるとか、手足が3本とか、尻尾が着いてるって事なら、直ぐ、化け物と思えるんだがなぁ・・・見た目が人間と来りぁ、如何考えても、人間の皮被った得体の知れねぇ怪物なんだろうな・・・聞きぁ聞く程、俺にぁ、解せ無ぇやな。」

「これは、また聞きなんだけどさ。そいつらを島で見たって男が居るんだってよぉ。」

「そりぁ、初耳だ。何処の島だ。酒奢るから、じっくりとその話、聞かせて呉れや。」

「まぁ、何処の島かは知らねぇが・・・ 砂浜に奇妙な小舟があったから、何か、お宝に有り付けると思って、そいつも島に上がったんだってよ。そしたら、何かおっかねぇ鋭い声がするから、繁みの蔭から覗いたんだってさ。

 そしたら、赤褌に青鉢巻だ。何とその二人だったんだってよ。それでも、舟乗り仲間じゃ知らねぇヤツが居ない程の鬼神二人だろ。おっかなかったけど、息を殺して覗き込んで居たって話だ。
 
 二人の体付きは、俺達よりも二周りほどデカイ。分厚い胸板で赤銅色だ。一人は胸毛を生やして居たって話だ。顔付はアラブ人、インド人程の彫の深さは無ぇが、中国人よりは鼻筋が通って居て、落ち着いて居て、中々の渋い整った顔だったってよ。

 その二人がさ、背中の長い刀を抜いて、剣術の稽古を始めたってよ。そいつらの刀は、細くてスラリと反って居たってさ。波紋が怖い程に綺麗だったてよぉ~。見た事も無ぇ剣法でさ、中国人、アラブ人が力任せに振り回して、刀と刀をガチンコする遣り方じゃ無かったとよぉ~。
 掛け声も、エイッ、ヤッと矢の様な速さで振り下ろしたり、横に払ったりの鋭い単発の動きだったって事だ。

 次に弓で椰子の幹に括り付けた的に矢を射かける。変なL字型の投げ道具(ブーメラン)をその的に投げ付ける。それが愕いた事に、その投げ物は的を掠めて自分の手に戻って来るってよぉ~。次が、アラブ人、インド人が使う鞭を取り出して、ビシビシと的に飛んで行くって事だ。

 それからが、二人して組み合って代わる代わるに、投げたり投げ飛ばされたりして凄い練習をするんだとよ。それも転び方が凄いらしい。転がって、スクッと立ち上がって直ぐに、身構えてるんだとよぉ~。

 その次が、素手の突き、足の蹴りの練習をし始めたって事さね。そいつの話に依ると、絶対に人間業じゃ無ぇって話よ。兎に角、腰が入って居て、目にも止まらぬ早業の連続だったって事よぉ~。

 そうそう、面白い事に、一つの事が終わると、二人は背筋をピンと伸ばして向き合い、頭を下げて、又身構えて技を繰り拡げるだとよ。

 そんな二人の奇妙な行動を覗いて居ると、突然、投げ道具が飛んで来て茂みの先端を掠めたんで、男は飛び上がって舟を出して、一目散に逃げて来たって話だ。」

「追って来たのかい、しょ捕またんかい!!」

「いや、飛び道具で脅かしただけで、<他言は無用>と睨み付けられただけで、何もしなかったって話だ。その場で、殺さ無ぇって処が、何か不気味で、おっかねぇ二人って事だ。」

「そうか、・・・噂話だけにしといた方が、長生き出来るって事だろうな。一切、係わり合いを持た無ぇ事が、肝心だわな。目が合っただけで、何が飛んで来るか、分ら無ぇもんな。」

 <その6>

                此処は、秘め島の中で在る。
 海蝕洞には、3艘の帆掛けボートが繋がれている。その後ろの小さな浜では、娘達が4人でボートの改造を行っている。その後ろには椰子の木々が、青空に向かって立ち並んで居る。椰子林の下は、背丈ほどの灌木の茂みで覆われて、円形のカルディアの内部へとジャングルを伸ばしている。ジャングル相の高木は、椰子の木々で在る。椰子の葉群に太陽光線が反射して、熱帯の海風に戦いでいる。

 バナナ、パパイア、ソテツなどの中木が続き、木生シダ、タロ芋、灌木などが濃い緑を重ね合わせる。毒々しい色の食虫植物のウツボカズラが在ったり、赤いブーゲンビリア、ハイビスカルの花々が咲き誇ったりもして居る。

 湿度の高い熱帯ジャングルの中で、鳥達の甲高い叫びの様な鳴き声も響き合っている。色、大きさもマチマチの蝶達が、ユルユルと飛んでも居る。地面に目を遣れば、7、80cm程の大トカゲもノソリと歩いて居る。

 ジャングル中に進むと、人一人が通れる細い道が、ジャングルに隠される様にして作られて居た。その道を辿って進むと、道は二つに分かれて続いてる。その一方を進むと、島の中央辺りだろうか、灌木が切り取られた下草が芝生の様に為ったスペースに、10本程度の椰子の木が立っていて、その中心に椰子の葉葺きの高床式小屋が在った。椰子の幹には、絹布が蚊帳の様に架けられたハンモックが5~6個架けられて居る。

 主の居ないハンモックには、中型インコの赤と黒のコントラストが強烈なズグロオトメインコ、黄・緑・青・紫・赤をあしらったゴシキセイガンインコが、赤い嘴と黒い指を使って、綱渡りをして遊んで居る。野鶏に近い小柄でスマートなニワトリ達が、放し飼いにされても居た。

 そんなスペースの脇には煮炊き用のカマドが作られ、竹のパイプが水道の様に引かれて、大きな甕が数個埋められていて、水がチョロチョロと流れて居た。そのスペースからは横道が伸びている。横道を数10mも行くと同様な構えのスペースに繋がって居た。二手に分かれた道は、此処に通じて居るのは明らかの様で在った。

 其々のスペースからは、ジャングルに向かって矢張り何本かの細道が伸びて居た。きっと、ジャングルでのバナナ、パパイア、マンゴ、ライチー、マンゴスチンなどの南洋フルーツを採取しに行く道なのであろう。

 試しにその内の一本の道を、進むと女達の声が聞こえて来た。女達は若い娘達である。竹で編んだ籠に、バナナ、パパイア、マンゴを入れて居た。海蝕洞でボートを改造して居た娘達、ジャングルの中でトロピカル・フルーツを採取して居る娘達も、皆、快活にお喋りをしながら仕事をしている様であった。

 再び細い道を辿って戻って来ると、薄らと煙が立ち上って居る。椰子の葉葺きの高床式小屋には、シュノーケルと足ヒレが置かれている。アラブの美女二人の姿も見られる。

「帆掛けボートの要領を覚えて来た様だな。ボートと海ソリは基本が一緒だから、直ぐ乗れる様に為るさ。アラブ勢は身体が大きいから、腰も強いし腕力もある。女海賊の登場も、早いだろう。」

「もう、腕がパンパン。でも、凄く速いし、楽しい。これ、海のラクダ、馬になります。頑張って、私達を奴隷に売り飛ばした男達を襲ってやります。恨みを晴らすのが、アラブの仕来たりです。」

 アラブの女二人は、<目には目を、歯には歯を>のハムラビ法典の民族性が濃いらしい。

 私とTは、食事のドラを鳴らして、南海のハーレム団が帰って来るまでの間に、其々のアラブ美女に、ボートの操縦方のコツを言って聞かす。

 海とジャングルから、女達が帰って来る。島での食事は、タロ芋、バナナ、パパイア、魚、貝、海藻類である。偶に大トカゲの丸焼も登場する。

 南海のハーレム・秘め島での私とTの生活は、フランス人画家のゴーギャンが描くカリブ海の楽園の図の様な暮らし振りで在る。大きく違うのは、私達が日本人であるから、身に沁み込んだ規則性を保った生活と云った処であろう。
 褌に鉢巻と、この島の暮らしでは、シンプル・イズ・ベストで男も女も同じである。褌・鉢巻姿であるから、アクセサリーに鉢巻に花を差したり、首飾り、腕輪をしている。男も女も、服を着る必要も無いから気楽な物である。

 日中は肌が焦げる程に暑いし、潮の満ち退きの関係もあるから、夜明けと共に、海組はボートで海の漁をして来る。島組はジャングルから食料を採取して来る。海組・島組は隔日ローテーションである。朝食後は、全員で護身術の訓練で弓矢、ブーメラン、鞭、剣術、柔道をする。ウィンドサーフィンの海ソリをして、気勢を挙げた後は、其々のハーレムに戻って、椰子の葉影のハンモックで昼寝をする。

 ハーレムの中心は、言わずと知れた風通しの好い高床式トロピカル・ハウスで在る。ハウスの脇には、水甕が埋けられてある。中に居るTは、ハンモックに伸びた紐をクィクィと引けば、紐信号を察知したハンモックの女が水甕の水で行水をして、ハウスの中に消える。

 時々、ハウスが軋んで、中から変な声が聞こえて来ても、ハンモックの女達は寝る者は寝て、聞き耳を立てる者は立てる。昼寝の出来無い物は、隣のハンモックの女の肩を叩いて、ハウスを指差して笑い合っているだけである。

 う~ だか、あ~ だか、ひぃ~ だか、あいうえお、はひふへほ の変な声が止めば、女とTが、ハウスから出て来て、水甕の水をヒョータンの柄杓で掬ってゴクリ、ゴクリと美味そうに水を飲み、行水をする。

 それが、雨日とも為れば、全員がハウスの中なのであるから、時折、女の声に混じって、電動音も入り混じって、高床の床が軋んで、撓(たわ)んで、夜が更ける事もある。

 そんな日の翌朝には、決まってT班からは誰も出て来ないのである。朝を終えて、Tハーレムを覗きに行けば、全員で竹の床直しをして居るのが関の山なのである。
 然しながら、小さいながらも、ハーレムには其々の実情が存在するのであるから、夢奇譚の作者の私で在っても、多くを語らないのが<セパレート・ハウスの掟>と云う物であろう。

★へへへ、この関係は、私の愛読書シャーロック・ホームズのワトソン博士から学んだ筆記者の嗜みの一つでも在る。

 南海のシルクロードを行き交う船の上で、船乗り達が繰り広げる南海奇譚の内容と、実際の島の実態は、こうも違って天下太平の19Cのフランス領カリブの楽園を、千年以上も先取り実践して居る南海ハーレム・秘め島の実態が在ったのである。

     さてさて、南海にも北帰行の南から北への風が吹いて来た。

 返す返すも・・・絶対に帰りたくは無い南海ハーレム・秘め島での生活ではあるが・・・ツバメを先頭に、祖国日本への回帰の時が訪れて居る次第である。

 共に暮らし、肌合わせに励んだ秘め島の生活為れど、時は非情である。世話に為った女達に、島を出るも、島に残るも、其々の自由の<訓示>を垂れて、私とTは異次元管理者に二拝二拍一礼を捧げて、見えざる手の大御心に全身を委ねた次第である。

          夢奇譚17部・南海ハーレム・秘め島にて・・・完。

                  20013/4/28 by アガタ・リョウ



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心何処ーショート 挿絵完了。
                  挿絵完了。(4/29/13)
 本日は挿絵を描いて置こうかと・・・ 四畳半定位置で、真面目に図柄を考案する。戯けも枚数を重ねれば、それ程の時間を要し無く為って来た。挿絵であるから、ストーリーを頭でお浚いして、ポイント、ポイント毎の挿絵イメージを連想して、落書き帳の白紙に鉛筆で<絵柄を収めて行く丸>を入れて行くのである。

 何しろ、手先が不器用に出来て居るから、形がアンバランスに為って仕舞う。次に鉛筆で形を入れて行くのであるが、要領を覚えて良い線が出るまで、チャカチャカ動かして形を作る。

 絵を描く人なら、差し詰めデッサンと云うのであろうが、私にはそんなスマートな芸当は出来無い。或る程度の形が出来れば、一番好い線を万年筆で準って、後は一本残らず消しゴムで消して仕舞えば、まぁまぁの線が残ると云う具合である。

 そんな次第で三枚の下絵が出来て、私にとってはこれからが、楽しい本番なのである。幼児も浮き浮きの、塗り絵のお時間が始まるのである。

 絵に何かしらの色が着いて来ると、もう、もぅ、止められない童心還りのお時間と為る。三枚の絵を完成して、並べて見ると・・・なんともはや、知能思想を疑われても致し方ない次第である。今回の17部の主演はTなのであるが、投稿して仕舞えばTの文句も<後の祭り>ってな物である。

 まぁ、それでも・・・然しながら、でも、何でも良いのだが、絵は『見る人の想像力をノック』する仕掛け物の側面も、少なからず持って居るのであるからして、私が殊更<蚤の心臓>に為る程の事でも無いのである。ギャハハ~!!

 良いお天気さんでも在るし、そろそろトマト苗を買って来なければ為らないし、偶には生寿司と美味い出来合い物を買って、飯とするも良かろう。

 そんな次第で自転車で、ホームセンター、スーパーへ行って来る。ベットの老母を起こして飯とする。

 馬鹿の一つ覚えで、次々と種を蒔いて仕舞ったから、家庭菜園にはトマト、幼ネギを植えるスペースも無い。さてさて、考えて居た物が在ったから、それを実行するしかあるまい。長靴に軍手をしてニラばかりが生えるスペースを整理して、トマト苗を植えるスペースの確保作業を開始する。

 一度スコップで土を掘り返して、ニラを横のスペースに移動させて、トマトを植えるのである。動き序でであるから、川から土をバケツ2杯補充して土混ぜをする。

 スコップでグイと差し込んで土を掬えば、何年物かは知らぬが豆長芋が出て来る。どうせ、お役御免のする事の無いロートルなのであるから、ボチボチ川土を補充して行けば、とろろ芋の足しに為るかも知れぬとの思いも在る次第である。

 そんな事をして居ると、ご近所さんからお声が掛って、ご近所話を交換したりで、家庭菜園仕事も、朝夕のジョロ散水、草抜きと何かと運動にも為るし、目の保養、食卓のオカズにも為るのであるからして、ロートルの好い遊び道具と云う物であろうか。

 へへ、漸く、インゲンマメが一つ目を出して参りましたがね。後は生姜が目を出して呉れれば、不合格者は無い。

心何処ーショート 遺憾いかん。
                遺憾いかん。(4/28/13)
 久し振りに、好いお天気さんであった。外でぶらぶらしたりの時間を過ごした後は、短編を最初から読み直して、手を加えて行く。一応の完結を見て、後は挿絵を描けば投稿オーライの運びである。夢奇譚17部は、T主演の7Cは<南海のハーレム・秘め島にて>で19頁ある。

 16部・前篇が4/8、後篇が4/18、17部が4/28とあるから、何と8の数字が共通して居る処が、真に面白い。

 Tは嫌な顔をするだろうが、私としては一日でも早く心友を愉しませて遣ろうと、誠心誠意・・・妄想力を一気に燃焼し尽くして打った次第である。

 私は歴史本が好きな口で在る。歴史の短い記述に、学校時代に学んだ地理・歴史・経済などを想起して、散歩の友としたり、就寝前の妄想の枕として遊ぶのが、言って見れば私の趣味の一つでもある。

 明日も、良いお天気さんとの事である。今日は、間引きした葉野菜も何cmかに成って、種類がハッキリして来た。こう云う風に成ると、嬉しい気分に成って来る。顆粒の万能肥料を撒いて、<早うデカク為れや>のジョロ散水を施して遣った次第である。

 さてさて、本日・日曜日で在るからして、時には長駄文の館でも、短文の日でも好かろう。

 中央では天皇皇后陛下の御来席を賜って『主権回復記念日』を祝うも、沖縄では『屈辱の日』として、撤回集会を開催したとの事である。マスコミの報道姿勢は各社挙って、自意識過剰な沖縄に好意的な感がある。
 大東亜戦争の戦火に悲惨さを味わったのは、何も沖縄だけでは在るまい。最前線での玉砕島の連続、内地工業都市・大都市へのB-29爆撃、長崎、広島への原子爆弾投下と、攻めるも守るも、等しく大戦争だったのである。沖縄以外にも、米軍基地は厳に存在する。沖縄に米軍基地が偏在するのは、地政学的軍略的な要請からである。

 明の鄭和艦隊で朝貢貿易を為すも、明の鎖国政策で<琉球王朝>が地政の利を遺憾無く発揮して南シナ海、東シナ海の中継貿易で栄えたが、大航海時代の幕開けで、白人帝国が覇権を掌握する南北シナ海と化して、中継貿易の琉球は疲弊の途に向かった。加えて内政も大陸に倣っての国民への苛斂誅求が祟って、島津挙兵を嘆願した勢力に依って琉球国は、島津に編入されたとの歴史もある次第である。
 鎖国にして領土獲得がご法度の徳川時代、琉球は琉球国として中国、日本に対して来たのである。地政学とは、斯様な陰陽の宿命を担う物でも在る。

 私は元より教員でも学者でも無い。市井の片隅に埋もれて日々を送るだけの貧民ロートルの一人である。然しながら、こんな事位、人間還暦を過ぎれば常識の序の字で在る。

 一方的な戦争被害地を声高に吹聴して、自意識被害者意識だけでは宜しい訳が無かろう。テレビで沖縄の島々に、鶴瓶の<家族に乾杯>、太陽の<キッチンが走る>を見ても、沖縄の島々は、何処も近代的な橋で結ばれている。賠償金は心の償いの証である。<倍唱金>で在っては為らないと思う。

 肯定にも全肯定も在れば、部分肯定も在る。否定にも全否定、部分的否定もある。同じ肯定、同じ否定の仲間で在れば、自ずと距離を持ったままの握手の仕方を考えて実行するのが、人の世すがらと思うのであるが・・・ 世は21Cでも在りますれば。

 遺憾いかん・・・文章を止めようとして居たら、ラジオがビンビン頭に入って来て仕舞った。


心何処ーショート へへ、校風の違いは動かし難く。
          へへ、校風の違いは動かし難く。(4/27/13)
 昨夜は、真に寒かった。昼は股引無しで過ごしたのであるが、寝床に入って500円DVDのマカロニウエスタンを見て居ても、一向に身体が温まらずに途中でoffにして消灯した次第であった。

 その内に、悪寒、腹痛を感じて、股引を履いてパブロンS錠を口に放り込んで、寝た次第である。薬が効いて来たのは未明の事であった。そんな事が在る時に限って、母の動きが早い物なのである。

 いやはや、堪らんですわな。手抜き賄い夫をして早々に薬を飲んで、布団に直行するのが特効薬でも在ると考えて、シャァ無い起きて、お努めだけは果たそうぞ・・・

 朝食を終えて、薬を飲む。風邪の掛り始めであるから、起きて動いて仕舞うと布団の中へ直帰する訳にも行かず、昼の定位置・四畳半でモーニング・コーヒーを飲む。その内に薬効で眠く為るのだろうから、<その5>をチョイと進めて置こうかと思い立ち、PCを立ち上げ、白紙の<その5>に向かう。さてさて、ブッツケ本番の夢奇譚の始まりである。

 Tのニャ付いた顔をモデルに、中指でキーボードを叩いて居ると、調子が出て来た。何しろ、主役はTなのであるから<私の知った事>では無い。出だしは格調高く・・・次なる展開は、『そうだ、この線で行こう!!俺ぁ、頭が良いぞや。』でエンジンが掛り始めた。

                 ルルルルル

「今、オイさん何してるね。」
「主役のTにブーメラン持たせて、イヒヒヒを遣ってる処さね。如何したや。」
「今日、春の北信越大会で、AとFの高校野球が在るんだ。行くかい。」
「ああ、お伴するよ。」
「そうか、じゃ11:15頃、迎えに行くぜ。」
「あいよ。」

 母校の試合である。何しろ、弱い。見逃したら次が無い。これが吾が母校野球部への経験値である。台所の洗い物をして、玄関鳥の餌・水を替えて、米研ぎをする。寒そうではあるが、野球観戦をして居た方が無精髭で布団の中でまどろんで居るよりも遥かに、健康的で在る。

 バックネット席に座って、母校の試合を見る。どちらも話題に為らない高校同士の試合で在るから、観客はお互いのOB達なのであろう。

 どちらも進学校であるから、ヒットだ、三振だ、ホームインだと云っても、歓声が上がる訳でも無く、行儀の好い物である。それでも何処と無く校風の違いがある。
 
 上空には、雲が拡がって居る。雲間から太陽が出れば、暖かく、雲間に入れば些かの肌寒い風が流れる。試合の方は、相手高の左中間が非力で、一塁への送球が大きく逸れて仕舞う。そんな敵失で2点、3点と入り、1点が取られる。

 へへへ、試合の大勢は決しつつある様である。さてさて、此方の賄い夫時間許容量も近付いて来た。F高応援団は、伝統の黒マントが翻っている。応援部の半数は男子学生服を着た女子達である。男と違ってオクターブ高い女声は、良く響いて来る。優等生を誇るF高であるから、恥ずかしさなど微塵も見せない処が、F高女子のバリアの高さで在る。

 さてさて、帰るに当たって女子部員の面々を観賞に行くべしである。席をF高側に移して、私は応援団観賞である。

   さてさて、お互い賄い夫の身であるから、球場をお暇すると致そうか・・・

 T曰く。
「行けねぇ行けねぇ、やっぱ、俺達とは丸で雰囲気が違う。アハハ、場違いな処に踏み込んじゃったいな。F高OBって云ったって、通用せんわな。校風の違いと云うのは、動かし難いもんなんだろうな。はい、お邪魔虫でゴザンした。好い娘っこは居たかいな。」

「へへ、バリアが掛ってて、やっぱり夢奇譚に登場願う訳には行きませんでしたがな。」

    さてと、身の丈に合った切り口で、その5を再開させましょうかね。

 紅茶に、柿ピーをポリポリさせながら、<その5>を打ち進めて18頁の終わりまで扱ぎ付けた次第である。後は夜の部に回して、外で煙草を吸って草抜きをして、晩飯前に本日のロートル日誌打ちに移行致しましょうかね。


心何処ーショート コリァ、シャキッとせんかい。
           コリァ、シャキッとせんかい。(4/26/13)
 おお、これは使えそうである。Tの車が来るまでに、メモって置かなくちゃ、何しろ、健忘症進む脳軟化の日々である。大慌てで、沢庵容器から6~7本出し、水洗いして袋に入れる。何か買って来なくちゃ為らんから、ええと、底を尽いて居る物は何だったっけなぁ・・・ アジャジャ、Tの車でガンスがな。

「あいよ、協力して呉れや。信州人だから、古漬の利用法は知ってるずらよ。」
「家は、消費が速いから、そのままでOKさね。何時も何時も、サンキューさんよ。」

 へへ、本日は頂戴物のアンコール・ワットのクッキーを持ってのスタバトークである。

 平日の金曜日のスタバは空き空きとしている。平日であるから、時間を弄ばした中年さん達の出入りである。

「世の中、良く出来て居る物だわ。今、打ってる17部の舞台が東南アジアの南海物語なんだけどさ。丸っ切りの嘘話も打てないから、それなりのメモを作って居たんだけどさ。

 へへ、まぁそれがタイミング良く、こんな差し入れ物を頂戴して、嬉しい限りのブログの輪ですがね。南海のハーレムの主人公は、目の前に居るTだし、PC文字が走りに走っちゃって、<その4>で11頁の快進劇よ。ギャハハ。」

「馬鹿野郎が~。俺に託(かこ)けて、そんな物ぁ全部Rの妄想劇場で、悪いのは全部、俺に付け回しずらよ。幾ら、そんな事したって、読む人にぁ全てお見通しだぜや。処で、どんな進み具合だ。あい~。」

「へへ、今日の金曜スタバトークは、<その1>の序章で紹介済みなんだけどさ。2で遣唐使船の水夫として船に潜り込んで、3で東シナ海で敢え無く台風に遭って、4で7Cのインドネシアはセレベス島に漂着ですがな。未だ女一匹登場はして無いけど。昨日の時点で南海ハーレム島のネーミングが決まって、『南海ハーレム・秘め島』って寸法でさ。もうもう、妄想が4馬身位先行しちゃってるで、困った物さね。イヒヒ。」

「そうか、前回は縄文時代だったから、一気に山田長政までは行け無ぇか。女は如何遣って見付けて来るだいな。あい~。」

「おうおう、その辺りの事は、昨日打っといたよ。斯く斯く云々でさ。秘め事のハーレム島の出入りは、潮の満ち退きで姿を現す海蝕洞にしてさ、内部はサイパンのグロットのイメージを加工して、ハーレム内部としちぁ熱帯の島だから、耶子の日陰にハンモック吊って、色とりどりの艶めかしく絹のカーテンって寸法さね。

 縄文タイムスリップにはパラグライダーだったけど、今回は海風のシルクロード・南海が舞台だからウィンドサーフィンを登場させるだけど、今回の俺達のナリワイは海賊さんだからさ。一人乗りのウィンドサーファーじぁ実用性に欠けるから、遣唐使船の避難ボートに風を変幻自在に受けて走る可動コンパクト帆を考えてるんだわさ。」

 私は、コーヒーカップを重ねて、こうこう、こうでとTに説明する。Tは直ぐ様、理解してね幾つかのヒントを呉れる。

「俺だって、大変なんだぜや。お互いの女の好みが違うから、争いの無ぇ様に<最低でも二人>の女奴隷を解放して来なくちゃ為らんのよ。異次元界で、二人とも若返ってるけど、高校時代見たいに、反射神経も運動神経も、儘為らんのさ。モタモタしてたら直ぐ様、軍船から矢を射かけられて敢え無く、サメの餌食だいね。頼るはシュノーケルと足ヒレ、コンパスと昼夜両用の双眼鏡で、夜を部隊の忍びの戦法しか無いわさ。こんな処が、零細企業の無き処だ。踏ん反り返って居る官僚さん達にぁ、分から無ぇ『苦肉の策』だ。

 妄想にだって、其れなりの<整合性>を持たせなきゃ、単なるド助平オヤジの夢奇譚に没落だぜね。あい~。」

「そりぁ、幾ら時間が在っても足りんだろう。三度の賄い夫に鳥、家庭菜園の世話、散歩に買い出しと。Rも大変だわ。あれか、時間割で午前・午後・夜の部とモード変換かいな。11頁なら中間点か。ヒヒヒ。」

「何を、オチョクリ遣がって。あいあい、そんな処だいね。」
 
 アハハ。こんな話しをして、アンコール・クッキーを頂戴しながら、当世時事問題に話題を移した次第である。

 車の中でパッパタイムをして、ホームセンター、スーパーへと回る。平日金曜日の客層は、ロートルばかりである。この好色ヤクザもどきのロートル二人は、未だ未だ覇気が在る。

 草臥れた連中に、<シャキッと背筋を伸ばして、目力を保ち為され。>って物である。折角、世の柵から解放されたのでは無いか。人間なんて生き物は、早々は変われませんぞね。心友と戯けに興じるが、人間の身の丈にゴザンすよ。イッヒッヒ~。

 馬鹿喋って、戯けて見ても、『頭髪は蘇らず』である。然れば、戯けの道もお天道さんの下されし憩いの道でも在ろう。

           買い物袋を持って、車から降りると。
「おい、R。サドルが曲がっとるぞ。デカ過ぎて、つっかえるから、曲げてんのか。」
「おやおや、そうだな。品行方正な俺とした事が。サンキュー、治しとくわ。」

 さてさて、台所の洗い物をして、雨の心配も遠のいた。洗濯でもして置くか。その間に、晩飯のオカズでも仕込んで置くか。今年は、全く変な気候で、うかうかトマトの苗も植えられんでは無いか・・・ もう直ぐ、連休ですぞね。コリァ、シャキッとせんかい。シャキッと。


心何処ーショート 季節には、見合ったお天気さんが必要である。 
       季節には、見合ったお天気さんが必要である。(4/25/13)
 やっと、季節に合ったお天気さんのお越しである。さて、家庭菜園の若芽の間引きをして、朝の一品に加えると致そうか。季節通りの朝は、流石に気分が好いものである。白カブ、シュンギク、ダイコン、チンゲン菜の間引きをして居ると、通年散歩日課の老オバサン二人組が、ペチャクチャ土手道を通過して行く。

「ねぇ、今の若い連中の話し方聞いた? よくも相手が居るのに、あそこまで傍若無人に言えるもんだわ。言って好い事と悪い事、在るでしょ!! 
 腹立っちゃってさ。もう、日本語がデタラメ。日本語に為って無いわ。偉そうに訳の分からないカタカナ文字並べてさ。高齢化社会、高齢化社会って口先ばかりでさ。テレビもラジオも・・・視聴者の多くは、私達高齢者だよ。私達の若い時分は、英語なんて、敵国語だったんだよ。冗談じゃないわよ。」

「そうそう、オートバイに女の子乗せて、二人で煙草吸ってさ。ガンガン、アクセル噴かしてさ、もう、腹が立つったら、ありゃしないわよ。真面目に考えたら、血圧ばっかり上がる。ねぇ、これって高齢化じゃなくて、高血化社会だよ。」

 へへへ、ご意見尤も!! 座布団を進呈したい処では在るが、凄い剣幕である。婆さん予備群さんよ。話に夢中に為ってるのは良いけどさ。咄嗟の反射神経が鈍化してるんだから、安全確認、安全歩行にもチッタァ配慮し為されや。
 勝手にフラフラとズッコケて、<アンタ、何処見て自転車乗ってるの!!>なんて、大声で一喝なんてザマは、御免蒙りたいでゴザンスよ。

 さぁ~てと、これだけ間引きをして置けば、スクスク伸びて<優等生>ですがな。さっと茹でて、お浸しとして食卓に並べる。玄関鳥達にも、青菜のお裾分けを入れる。風呂を沸かして、洗濯をしたりの好い時間を過ごす。

 庭に出れば、小まめに雑草を毟って居るのであるが、次から次と頭角を出して来るのであるから、嫌な奴と云うか・・・自然の生命力の旺盛さには辟易として仕舞う。まぁ、然しながら、する事が無いのであるから、これもまた愉しからずやの段でも在る。

        本日は参院中継をしているので、退屈さは覚えない。

 股引を脱げば動きが軽く為るし、庭の山ツツジの蕾が膨らんで、二、三咲いて来た姿を見れば、無風の20℃を越えた外の空気は中々にして、家の中に足を向けさせない物である。
 去年は、庭隅から大量に移植してユリ村を作った。其処からは、ポコポコと大小のユリ芽が頭を擡げて居る。何年生に為るのか分からないが、鬼ユリの親分格の発芽と子分格の太さの差は歴然とした物が在る。二年で花を咲かすのか、三年で花を咲かすのかは知らないが、こんな感想を持ち始めているロートル期も一向に悪くは無い。へへへ。

 葉野菜の畝には、モンシロチョウが遣って来て居るし、ナミアゲハが飛んで来る。地面では、蟻達がセッセと動き回って蟻の国を作って居る。トゲトゲの小さな木では、巣作りが何処まで進んだのか分からないが、カワラヒワの気配、単発の声も聞こえる。

 さてさて、短編の続き打ちでもして置きましょうかね。呆け話も<その4>に進んで8頁の進捗具合で在る。


心何処ーショート とほほ、退屈ですがな・・・
            とほほ、退屈ですがな・・・(4/24/13)
 いやはや、凄まじい限りの風の音である。予報では、今朝の最低温度10℃にして、最高温度14℃の雨日との事であるから、一日の大半を寝床の中で妄想夢構想でもして、ナマクラ日を当て込んで居た次第では在るが・・・これでは、煩過ぎて妄想夢の招来には為らぬでは無いか!! <春眠暁を覚えずの大名言は、何処ぞに行って終ったか??>ってな物である。

 二、三、洒落た使えそうな言葉が浮かんだのでは在ったのだが、起きて朝の賄い夫をして居る内に、何処ぞへと消えて仕舞った。コンニャローメ~!!

 そんなボヤキを老母相手にすると。

「うんうん、長い人生。色んな時期が在るよ。物忘れ、ど忘れ、でも、健康で身体が動く間は幸せだよ。未だ未だ、若いんだから、布団の中へ帰れば又、思い出す事もあるよ。」

 と来たもんだ。誰の親か知らんが、巧い事を言う物である。年齢差32なのであるから、その差は、私にとっては未知の領域なのであるからして、拝聴するしか無い次第である。

「婆さん、こんな日はベットの住人の方が、良いぜ。何しろ96の妖怪様なんだから、あれだ・・・昔の仙人は霞み喰って生きてたって云うから、霞みの具合が悪い時は、省エネが肝心だぜや。布団の中で、テレビ見てましょや。俺は、部屋に帰るわいね。」

「寝ないのかい? 寝たら、好い夢が見れるかも知れないよ。」

「昼間から寝てたら、夜が寝れんわね。俺にだって、日課って物が在らぁね。」
「はいはい、ご苦労さんでした。」

 生憎のお天気さんであるから外にも出られずに、小降りの雨に玄関鳥の世話をして家庭菜園の様子を見て、ツツジ、西洋シャクナゲの蕾の具合を見て来る。初めて知った事では在るが、ニラは茎の所から鋏で切ると、二番手がスクスク伸びて、新たな収穫が出来る物の様である。そんな関心をして居ると、雨である。

        さてさて、家に入って短編の続きを打ち始める。

 天気さえよければ、息抜きに外の空気を吸えるのであるが、この風と雨である。金魚槽の濾過スポンジを洗ったり、水槽汚れを取ったりの家の中を、クマ男のノソノソ歩きをするしか無いのである。


心何処ーショート 冴えぬお天気さん為れど・・・
          冴えぬお天気さん為れど・・・(4/23/13)
 本日、曇天の裏寒き日である。それでも、朝の日課で家庭菜園の小緑との御挨拶である。山椒、柿の若芽は、可哀想に<凍傷萎れの態>で在る。白カブ、シュンギクの混み入った所を移植ゴテで、少しばかり植え替えて遣る。

 私の草毟り時の後ろに自生したトゲトゲの針葉樹の木が在る。昨日辺りから、その木に鳥の気配がして居る。本日はカワラヒワが嘴に巣材を咥えて、柿の枝に止まって警戒&威嚇の声を発して居る。

 いやはや、吾が家の所有権を主張して見た処で、吾が家の空間はヒヨドリ、キジバト、シジューカラ、スズメ等との重複所有権・縄張りが存在して居るのであるからして、<はいはい、場所を開けまするがな>である。

      朝食をして居ると、ヤクルトママさんのコール声である。

「いやいや、寒いねぇ。」
「そうですよ。寒いからジャンバー着て、見て下さい。冬の装備ですよ。」

「上ばかり着込んだって、肝心要の股ぐらが、それじゃ駄目せ。女は冷え症だから、アンヨの付け根には、毛糸のパンツ履いて寒気をガードしなくちゃ。」
「アハハ、垂れ尻はガードルで上げてますけど、寒い時はガードルだけじゃ駄目ですね。」

「主婦、母親に為ったら、性根を入れ替えて貰わないと困るんね。垂れたケツをゴムで無理矢理上げたって、女の価値は上がら無ぇよ。あい~。」
「またまた、そんなキツイ事言っちゃってぇ~、女は色々気にするもんなんですよ~。」

「何を扱いちゃって、女見栄張ってるだけじゃ無いのさ。見栄の代償が、鼻水じゃ帳尻が合わ無ぇよ。アハハ。」
 
 さてさて、掃除をして洗い物をした後は、支払いに行ってから、マイタイムと致そうか。

 布団の中では、T主演の<夢奇譚第17部・南海のハーレム>の妄想ウハウハ畑は、スタートから花芯がポコポコ破裂して居る。然しながら兎に角、寄る歳波である。依る歳波の所為で、健忘症でご破算に為らぬ内に、打ち始めようと思っている次第なのでは在るが・・・

 妄想は、これ全て気分の充満が導く処なのであるからして、お天道さんが照らないと、今一つ、気分が乗って来ない次第である。

 まぁ、男同士の珍道中・・・焦っては、男であるからして<土手っ溢し>の早漏 (候) 譚にでも為って終おうものなら、<Rの野郎、俺に赤っ恥を掻かに居ってからに、絶交じゃい。この馬鹿垂が!!>なんて逆恨みをして、吾が墓前には、花一本、線香一本も手向けられまいて・・・

 妄想満つるを以って、事を為す位の年相応の余裕を持つのが肝要であろう。ニャハハ。

 冴えぬお天気さん為れど・・・<急いては、事を仕損じる>に綾かって、チョイと近場散歩で、亀頭(あたま)の強張りを解して参りましょうかね。


心何処ーショート とんでも無い雪であった。
            とんでも無い雪であった。(4/22/13)
 お天道さんは回復したが、雪まで見舞って呉れたこの二三日の冬戻りに、春は何処かへ飛んで行って終った。家庭菜園の雪は融けた物の、土は凍み上がって霜柱が立っている次第である。寒さに強いもの、弱い物の差は歴然としている。

 それでも、お天道さんの光は暖かい。庭の目に付いた雑草などを抜きながら、朝のウォーミングアップとしている次第である。西向かいのオバサンも、家周りの小草を抜いて居られる。ご近所の挨拶話をして、朝の賄い夫に取り掛かる。掃き掃除、風呂炊きをしたり、玄関鳥の世話をしたりで、老母の動きを待つ。

 朝食後は、山椒味噌でも作ろうと、若芽を摘んで来る。昨日の雪で、若芽の1/3はどす黒く萎れて居る在り様である。国会中継を遣って居るのでラジオを持って入浴とする。

 老母の入浴中に洗濯物を干したり、手抜きの昼の用意をしたりで、未だ未だ、マイタイムと云う訳には行かぬ。山椒味噌を作り終えて、良し良し。昼食後は、味噌、砂糖、削り節が底を付いて来たから、スーパーまで行って来る。

 四畳半定位置で硬い駄菓子をボリボリさせながら、アメリカンでマイタイムを始める。

 上天気ではあるが、残念な事に一向に気温が上がって来ない次第である。上がり切れ無かった気温は、夕方を迎え冷めて行くのであるから・・・とほほの段である。

 さてと、晩飯までの間、繋ぎに昨日メモって置いた東南アジア史に目を通して、妄想フレームを育てて行くと致そうか・・・

 現在ミャンマーのアウンサン・スーチーさんが来日して居るとの事である。お隣の韓国ではパク・ウネ大統領が、日本に<正しい歴史認識をせよ>と迫り、現閣僚の靖国参拝に抗議して、日韓外相会談を拒否する。恒例の大統領就任訪問国順路<米→日→中>を変更して、<米→中>との事である。
 
 中・韓共に、現国家首脳は反日教育世代との事では在るが、国家威信・国益が、反日一辺倒で在っては、教育も教養・素養も屁った呉れも在った物で無かろう。他国を一方的に軍国主義の洗脳と口角泡を飛ばすだけの『偏狭拘りの歴史観』では、国家の威信、国益を体現する国家最高指導者のカリスマなど生まれる筈も無かろうに。

            目ん玉、何処に付け取るんじゃい。

 日本の政治・政治家をありとあらゆる方法で、ウォッチング・諜報活動して居る両国で在る。過日の民主党・辻元議員と維新の会・中山議員の国会質問の一部始終も、一秒なりとも省略される事無く入手しているにも拘らず、それには一切触れずに<この高慢・傲慢の態度>なのであるから、面白い国民性と民度のお国柄である。

 学童教育の段階なら、国定教科書で一方的に刷り込みを受けるのは、致し方の無い側面が在るのは確かである。←百歩譲って、同情するのも此処までである。

 あどけない小学生が中学生に為り、顔にはニキビと云う吹き出物が出て来る。高校に為れば、立派に体毛・髭が生えて来る。大学に為れば、選挙権も持つ成人と為る。

 高校生・大学生にも為れば、何も<国定教科書だけが知識の本丸>では無かろう。その気に為れば、国定教科書など、世の中の真理に在って少数派との開眼する物である。増してや、日本に留学して日本語を読んで日本人と語る能力を持った中国人、韓国人留学生達なのである。

<一書悉く信ずるは、書無きが如し>の世界が、学問・知識の領域なのである。学ぶ→知るの段階では、是、即ち今まで学んだ基礎を基に、他との比較対照、比較論考する段階と云って差し支え在るまい。
 そして比較の果てに知った物を、次の段階では勇気を持って過去・柵を断ち切って、断行すると云う<行う・実践する>と云う行動の段階・領域と云う事に進むのが、『教育の本質』なのであろう。

 学ぶ事すら出来ない国柄、民度を棚に上げて、『正しい歴史認識を知れとか持て』と云うのは、丸でお門違いでしか在るまい。学ぶを未だに国家が指導・強制して<国民の脳活動を真似る段階にフリーズ>して居る国家が、何をや言わんかの低次元たる罵詈雑言でしか無いのである。

  いやはや、特定アジア諸国は、正に日本には毒亜以外の何物でも在りますまいよ。

 其処へ行けば、教科書的には殆ど流されて仕舞うだけの東南アジア史ではあるが、

 ①インド商人が交易拠点を造り海上貿易を支配した時代。13Cまで続く。
 ②8C以降のイスラム商人の進出期
 ③10C以降の中国商人の進出期
 ④16C以降のヨーロッパ人の進出期

 南海貿易の要衝東南アジア史を紐解けば、学童刷り込み教育とは全く別な世界史フレームだって見えて来る物なのである。ギャハハ~!!



心何処ーショート 昨今のお天気さんは、如何為ってんだろうね。
      昨今のお天気さんは、如何為ってんだろうね。(4/21/13)
 
 いやはや、なんちゅうお天気さんである事か。雪で真白ですがな。そんな次第で家庭菜園も雪の下で在る。真冬日に、端から遣る気の起こらぬ日曜日である。

 玄関鳥の餌吹きに外へ出ると、氷雨の何んとも身が凍える寒風の沙汰である。本日は縮み上がって、四畳半定位置でファンヒーターのお世話に為って居るしかあるまい。

 夢奇譚38頁を印刷して、その間に挿絵を添えて貸し出し様の小冊子を作る。本日の投稿はしてもしなくても良いから、内職をして置く事にする。シャム=タイは17C、アユタヤ王朝に名を残した山田長政を向こうに張って、T主役の<好色戯けコンビの南海ハーレム>を打つ心算がある。

 夢奇譚17部<南海のハーレム>の舞台地を、何処ぞに設定しようかと、・・・世界史のお勉強タイムとしている次第である。

 世界地図、地球儀、世界史本などを拡げて、インスタントコーヒーにウィスキーなどを垂らして、咥え煙草の時間潰しである。

 地球儀を眺めて、世界史の真空ポケットを探して行けば、好い島が在った。インドネシアは、セレベス島であった。其れなりに真で少々の勿体振りを出して、後の大部分は妄想行進を続けて行けば、夢奇譚の体裁は叶うのであるから、イッヒッヒってな物なのである。

 世界史本から、参考と為る図解説明の地図部分を5枚コピーしたり、大雑把過ぎてボロを突っ込まれない史実などをメモして置く。これ以上、調べ上げて行って仕舞えば、自らの『妄想自由』を自縄自縛させて仕舞う<愚挙>である。

 後は、そのイメージで沢庵漬け宜しく、<妄想桶>に入れて寝かせて置けば、その内に脳内戯けバクテリアが勝手に発酵して呉れて、何時か日の目を見ると云った寸法である。

 そんな時間潰しをしながら、一日中家で過ごして居ると、早や夕刻である。明日は今朝以上の冷え込みとの事である。折角、葉野菜の種類の別が見えて来た家庭菜園の畝状態なのでは在るが、時知らずの雪、氷雨の直撃は、如何なる結果を引き起こすものかと気を揉んでいる次第である。

 一頃流行った<地球温暖化の大合唱>が懐かしい気にも為る次第である。・・・とほほ。


夢奇譚16部・縄文へパラグライダー 後篇・縄文悔へ
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            夢奇譚第16部(後篇)・・・いざ、縄文海進へ
 <その1>
 待望の縄文パラグライダーの余韻を反芻しながら、私は習慣の日々を大過無くこなして居る。家庭菜園の葉野菜もスクスク成長しているし、四畳半定位置からはツツジの淡いピンク色の花も開き始めている。四畳半横のコブシ、ガクアジサイにも、緑葉が成長して来て、その柔らかな黄緑の葉群は、日差しに眩しく反射する。去年のマツバボタン回廊では、零れ落ちた種子が雨の流れに沿って土溜まりに、無数の塵の様な海老茶の発芽→成長を見せている。

            私は小さき物達が好きである。
 
         マツバボタン 芥子粒にも満たぬ種子 
         弾けて 雨に流れ 雪に埋まって半年 

   漸く春を知り 其処を終いの住処と心得て 発芽の根を下ろす 
ギラ付く太陽の下 熱砂に花開かす 来年は何処で春を迎え 盛夏に花開くや

      マツバボタン 形は小さけれど 芥子粒の宿命甘受して 
          天晴咲くは 粉う事無き 牡丹の華ぞ

 長い冬の季節から脱して、白雲浮かべる空は晴れ渡り、植物の新緑が風に揺れ、小鳥は囀り、蝶が舞う。春が一斉に輝くばかりの信州の自然である。私の一番好い季節の到来で、家に居るのが憚れる日々の行進で在る。

 例に依って、家庭菜園の成長眺めのコンクリートに腰を下ろして、煙草を吸って居るとドヤドヤとロシア美形美女アマゾネスの面々が、にこやかな顔で登場して来るではないか。

<ヤアヤア、皆さん、お揃いで。嬉しいねぇ~。元気だったかい?>と代わる代わる彼女達と握手を交わす。ナターシャ、ヤナ、バルディナと私であるから、私専用の特等席では場所不足である。

「ここは狭いから、河川敷のベンチに行きましょう。あなた、サーバント。私達に熱いコーヒーお願いし~ます。先に行ってますからね。」

 いやはや、『仕切り屋性格の異界女』の人使いの荒さには付いて行けない。これでは過日の伊映画お得意の艶笑喜劇<黄金の七人>の、『タマ三個症』と診断された豪邸の執事見たいな物である。
 然しながら、異次元世界の夢奇譚への切符は、ナターシャの<100%一身専属権能>なのであるから、その他3人は、異界の女に粗相が在っては後篇に進まないのであるからして、致し方の無い次第なのである。

 へへへ、共に難局を一人の男を『共用』しながら、チーム力で渡って来た戦友達でも在る。土台、抜け駆け、強調するだけの最後はインポテンツに為り下がる<意馬心猿の精力絶倫のイタリア男>とは、『タマの数・質』に於いて歴然たる違いが在るのである。ギャハハ~!!

 振り返れば、其々が性格・持ち味の違いで、役割をこなして来た次第でもある。冷静な整理の出来るヤナは焼きもち焼きのナターシャの抑え役、北国の観音菩薩・和みの美形バルディナさんには、私のアシストをして貰うのが、『日本流・和の力』と云う物である。所詮、ローマ帝国の末裔と縄文文化人の末裔とは、そもそも色もエロも違うのである。

 台所でガスコンロに火を付けて、何か無いかと冷蔵庫の中を見る。ヤカンが沸騰するまでの間は、コンロ台のヤカンを見ながらの、邪魔無しのマイルド・タイムですがな。

「あなた、喜んで下さい。今度は、<ゆったりとした縄文海進の長閑なステイ>だとナターシャが教えてくれましたよ。ウフフ。私は、臆病者ですから、パラグライダー見たいな<宙吊り>は怖いから、絶対に嫌ですからね。」
 
 いやはや・・・ナターシャの霊視は、大した物である。そして、心憎いばかりのサービス精神の旺盛さである。私のスカンポ脳の隅々まで覗き尽くして、<お先回り>のお膳立てまでして呉れて居るのであるから、天照大神を凌駕するほどの女臭さでもある。ギャハハ。

 ポットにグラグラ沸騰した湯を注いで、紙コップ付きインスタントと、最後の吊るし柿を添えて河川敷ベンチへ降りる。ベンチの上で、紙コップに熱い湯を注いで、各自が最後の吊るし柿をティストしながら、若草の芝生に輪を作ってインスタントコーヒーを飲みながらの近況報告で在る。

 高級和菓子をモグモグさせた口をコーヒーで落して、ナターシャが口火を切った。

「去年は、ここでミーティングして、皆でお花見に行きました。お花見キャンプからの再会は、あそこに見える天空の台地での物語でした。時空を超えた、あの台地では私達の教え子達が、立派な協同体を護り発展させています。安心して下さい。
 今年は、これからジョーモン時代に、皆でタイムスリップします。ジョーモンの時代は、・・・・斯く斯く云々で、その一万数千年に及ぶ時代区分の中で、原日本人の縄文人達の精神・生活の様子を、今度は舞台をたおやかな海辺にとって体験して来ようと考えてます。一応の予備知識しては、斯く斯く云々・・・・です。

★★争わない、貴重な物はコツコツと実直に脚を伸ばして、入手して来る。<信じる事で始まる人の暮らし=万物との共生>が、この時計が止まった様な長い長い時の中で、浸透・進歩の時代区分の中で育まれて来た植物・動物の自然と人間との共生の精神が、ヤオヨロズの神々、神話と天皇の融合、民のカマド、輪廻の宗教・仏教と縄文から続く古来神教との融合、君民一体思想・・・etcの『日本人の精神的紐帯』を発展させて来た根源では無かろうか。・・・
 これが、アガタ節史観ですけど。今回は、そんな日本人のパパ、ママの太古の時代へのタイム・スリップです。」

「オオ、マイガツト!! ウンダフル。ナターシャはズル~イ。ダーリンを一人占めして、何時も特別授業~。不公平よ!!」と、口癖のオオマイガツトで、ヤナが言う。
「そうそう、異界の魔法使いはハッピィねぇ。ジョービタキの私は、ダーリンと話し出来ません。とても、不公平よ。」と、和みの頬笑みバルディナも、半分睨み顔で言う。

「シャラップ!! アハハ。最後まで、私の言う事を聞きなさい。その根流と云うか源流の下に、私達は夢奇譚の回を重ねて来ました。そして、今度のタイムスリップで、日本人の精神の奥に在る縄文の悠久にして広大無辺の世界が、きっと私達ロシア人の中に流れているのを知る事が沢山ある筈です。ロシア人の自然観、ロシア民謡の調べと日本の民謡・唱歌に流れている共通の物の正体が、分かるかも知れません。以上です。」

★こりぁ、おっ魂消た。おいおい、知らない人が見たら、こりぁ歳に似合わずに世界的な縄文学者のご講義ですがな。美人・美形様は何を遣っても、様に為る。嘗てソ連邦の頭脳は、是、全てウクライナからの徴用なんて、形容も在った次第では在るが、<私は、凄く頭良い>を日頃連発するだけの事はある。いやはや、その淀みない饒舌振りは、何に例えようぞ・・・。いやはや、惚れ惚れとする三拍子四拍子まで物にした美形様である事か。

 ナターシャの実に素晴らしい河川敷レクチャーに、一同は大きく頷いて拍手喝采である。

 拍手喝采を受けて、ナターシャはライオンの鼻を高々と持ち上げて、小娘の様に得意げである。これも、彼女特有の茶目っ気の範囲でも在る。何を隠そう、彼女が一番の年下なのであるからして。

 さて、結団式は終了したのである。いざ、縄文海進の時代区分にタイムスリップである。


 <その2>
 『何処へ行きますか?』と聞かれて、一応目を通して置いた縄文海進の進んだ場所と云えば、沖積平野である。日本で一番大きい平野は勿論、関東平野であるからして、現在と違って、縄文海進の時代にはグ~ンと海が内陸部にまで食い込んで居た筈である。広大な沖積平野であるから、きっと浅い海に島々が沢山散在していたと見て良かろう。適当な無人島の様な広さの島が在ったら、<縄文ウォッチング>上、願っても無い環境である。

  その旨をナターシャに言うと。『OK、任せなさい!!』の即答で在った。

 例によって、丸く手を繋いでの異次元飛行である。途中、一時停止して日本列島を見せて貰うと、現在見知っている日本地図とは全くの別物で在った。それにしても、日本一の沖積平野・関東平野だけの事はある。霞ヶ浦、九十九里ケ浜、東京都の中心さえ海に没して居る。さながらに、海に浮かぶ小島の群生地の様な広大な眺めである。

「如何しますか?」
「うん、好いじゃないか。イメージが進むよ。適当な小さな浜辺のある無人島に着陸と行きたいね。」
「私は異界の魔法使いナターシャ様よ。ピッタリの島を見付けて上げま~す。」
 
 ホワイトビーチに椰子の林なんかのロケーションなら、差し詰め南洋のトロピカル・アイランドと云った処では在るが、そこは落葉広葉樹のだ円形ののっぺりした小さな島であった。水深の浅い海は、太陽光線が行き届いて、海藻と小魚、それを追う中型魚が群れ泳いでいる。周囲の島々との距離の離れ具合が近からず遠からずの、真に良いバランスである。

      穏やかな海に風が吹き抜ける。空気の美味さは抜群である。

「さぁ、今度は、あなたが説明する番です。ここで何をしますか。教えて下さい。」

「今回は、ナターシャが説明した様にさ、俺達は太古の人達の暮らしの底に在った物を見させて貰う為に、タイムスリップしに来た。一切、出しゃばらずに此処でゆったり過ごすのさ。きっと、信じて始まる縄文人は、向こうから此処に会いに来ると思ってるんだ。

 だからさ、俺達は海から良く見えるこの島で、目立つテント、目立つ舟の櫓を漕いでさ、普通の縄文ステイをすれば好いのさ。リラックス、リラックス。俺の御先祖様・原日本人を信用しろよ。」

 こんな処が夢奇譚の重宝な処である。ナターシャの手の一振りで、カラフルなテント、シュラフが忽ちに出て来て、キャンピングデスク、食器類のアウトドアグッズが出て来る。テントを張り、デスクを置き、浜から焚き木を拾い集める。各自のザックから持ち物を出して、双眼鏡にシュノーケルにモリ、釣り道具。勿論、アマゾネス団の腰には、赤柄の睾丸鞭、サバイバルナイフが携行されている。異次元世界での装着が終わる。

   インディアンカヌーを出して貰い、先ずは全員で漁労に向かう。
縄文海進の海は、たおやかな近海を呈して静かに、包容力を湛えている。海中を見れば豊穣の海である。縄文の息吹に包まれて、如何な音楽1の音痴な私で在っても、自然と唄が出て来る物である。へへ、相性は気分をハイテンションに誘導すると云った次第である。

     <先ず、私が『城が島の雨』に倣って、独唱する。>
     ♪太陽燦々 縄文の海に 大浪小波に 光は溢れる
    ♪カヌーは行く行く 通り矢のはなを カヌーは行く行く

      ♪えええ 舟は櫓で遣る 櫓は腰で漕ぐ
 ♪いざ行け 強者 日本男児 ♪♪ええ、唄は船頭さんの 心意気

     <それを受けて、アマゾネス団の大合唱が続く。>
    ♪漕げよ漕げ漕げ 縄文の海へ 褌に帆を立て 男はデカマラ
       ♪カヌーは行く行く 光の四十万を 右に左に

  ♪えええ 櫓は腰で遣る サーバントは夜に向かって 腰を振れ
 ♪いざ喰わん 強者 アマゾネス ♪♪ええ、女ヒップは 男の好き処

 いやはや、ロシア女豹達はナンチュウ連中である事か・・・櫓を漕ぐ私が腰を振るのは致し方の無い動作では在るが、真っ昼間から豊満なヒップ三個を、これ見よがしに左右前後にクネクネ、振り振りして大合唱する事ぁ無ぇだろうが。

★俺ぁ、縄文の豊穣の海をウォッチングに来ただけで、緩い締まりの白洞窟三態のサーバントに来た訳じゃ無えやね!!ッタク・・・私の知性と痴性を混同し過ぎでは無いか。

      嗚呼、涙は出る出る 縄文の海に 利休鼠の涙が出る 
            涙は 後悔か 夜明けの悪夢か 
              それとも 私の忍び泣き

 <その3>
 後篇の初日は、そんな形で瞬く間に終了して仕舞った。黄色い太陽に、ロートルの身はボロボロの態では在ったが、学究の徒としては、脳細胞に酸素を注入して喝を入れねば為らなかった。

 今回のタイムスリップには、私なりに二、三の置き土産の想いが在った。私が争いを好まない、広大無辺の一万年にも近い時計の止まった様な縄文の歴史区分は、日本人の精神構成過程では<ゆったりとした揺籃期>に相当する物との想いが在る。

 私は目下、老母の介護を主体とした日々である。諸般の事情から、何かと時間・手間を掛けて手作り・工夫生活をする様に為って来た。その一環で散歩をして、土弄りをして、土からの頂戴物を食卓に載せる事をしている。出来合い食品は為るべく敬遠して、手間の掛る食材を買って調理する事にしている次第である。

 幸い縄文中期の中葉時代には、自然物の採取狩猟時代から初期の栽培農耕が始まり、犬、鶏、豚の家畜も登場して、竪穴住居に依る定住化が進んでいる時代区分である。安全安心、泰平の暮らしと為れば、<医食同源は生物の経験伝承>として備わって来る。これは、普通に考えても、安全安心泰平の基本とも為る。
 詰まりは、何が食べられるか、どの様にして食べるか、美味い物、重宝な物が在れば、山野から採って来て身近に移植する。移植が成功して、何時の間にかそれは有用植物として栽培の過程を取って改良と共に定着する。それ等が、クリ、ドングリ、トチ、芋、雑穀、赤米・黒米の陸稲だった筈である。

 縄文の時代は、青銅器・鉄器こそ無かった物の石器は磨製石器にまで精巧に加工され、土器は煮炊きが出来る様に為るまでに、火入れ土器へと発展したのである。一概に狼が犬に、野鶏が鶏に、猪・野ブタが豚の家畜にまで飼い馴らされて行く道程を考えれば、これは如何に縄文人たる人間の飼育技術が高かったかの証左でもある。
 縄文遺跡と云えば、貝塚のイメージが浮かび、貝は100%の海からの<自然採取だけ>と決め付けるのは、『現代人の早計』かも知れぬでは無いか。海産物にも、栽培・養殖漁業が在るのであるからして、考古学の検証証拠よりは、実際はずっと進んで居た世界だったのでは無いだろうか。

<衣食足りて礼節を知る>では無いが、これはごく普通に考えれば、礼節の前に、『衣食足りて健康を知る』の方が、普通の思考経路と思われるのだが・・・

 それを考えれば、冬眠明けのツキノワグマが冬眠明けの初仕事が、体内に澱の様に溜まった宿便を排出する行動との事である。過日の<NHKのダーウィンがやって来た>の放映では、アフリカサバンナの象達は、一年に一回大集合をして薬草を食べに来るとの事であった。その薬草の効能は、抗マラリア成分を主体として、各種の薬効が含まれているとの事であった。吾がブログのニラ効用の行で、その事を打った経緯もある。

 漢方・東洋医学の根本思想は、『医食同源思想』であり、その薬草料理は<薬膳>と云ったカテゴリーまで持つ分野を考えると、人間の観察実践、それを基にした考える思考の広さには舌を巻くしかあるまい。そして、それ等は一万数千年の時代区分の中で、自然観察と体験の膨大な時間を掛けて蓄積して来た<縄文人総和の形>として捉えた方が、合理的と云う物であろう。

    ★クダクダと前置きが長く為って仕舞った次第では在るが・・・

 まぁ、そんな次第で、今回のタイムスリップに際しての吾がナップザックには、各種の野菜種と薬草ハンドブックを入れて来た次第なのである。まぁ尤も、薬草と云っても漢方生薬の構成は、人間の健康体は気・水・血の均衡に依って保たれているとの観方であるから、私もすんなりそれに従っての事では在るが。

①『気』の表現は、精神・神経作用の神経系全体の動きを示す。
②『水』の表現は、体液(組織液)の水分代謝の障害で、体内の水分が異常分布する事で起こる症状、その症状を現わす原因としての水の変化を示す。
③『血』の表現は、身体の一定部分に血行の順調で無い場所が在り、血液の溜滞を起こす。

<衣食足りて健康を知る>の上に立っての『いざと云う時の対処方』としての傷・止血・火傷・湿布・腹痛・整腸・滋養強精の類であるから、団塊世代が餓鬼の時代に遊び呆けて居た頃のヨモギ、ナズナの葉汁(止血)、サワガニの生汁(漆かぶれ)、キキョウの根(化膿止め)、シソの葉(解毒・排毒・疲労回復)、ゴボウ(解毒)、ヨシ(黄疸・吐きけ・ムカつき)、ミカンの皮(咳・痰止め)、アンズの種(咳止め)、桃の種(便秘)、イチジク(痔疾)、

<医食同源の食生活>としては、ショウガ(利尿)、ニラ(強壮)、ナズナ(腎臓・肝臓の強化)、イナゴ(強壮強精・増精子・下痢・百日咳・熱病)、オケラ(利尿・鎮痛)、シャクヤク(浄血・鎮痛)、クズ(筋肉・患部の強張り緩和)、ボケ(滋養保健・疲労回復),ハチミツ(下痢止め)・・・etcは、縄文人としてはきっと彼等の経験知・経験値として実践して居る事で在ろう。

 縄文人の末裔からのプレゼントとして、菜園畑、薬草畑をタイムスリップの置き土産として置いて行っても、邪魔には為らないだろう。

 陽が高く為って、テントの中も眩しく暑く為って来たのであろう。アマゾネスの面々が、大きな欠伸をしながら出て来た。

 海の好きなスポーツ・ウーマンのヤナと仕事嫌いなナターシャは、二人でカヌーをキャッキャッと漕いで、漁労に出掛けた。残った私とバルディナは、ナターシャに出して貰った鍬を担いで、畑作りに専念する。

「あなたは面白い人ですね。こんな事もするんですか。」

「そうか、化身の冬の渡り鳥・ジョーギタキのバルディナじぁ知らんだろうけど、俺は暇だから、春から秋までは家庭菜園をして愉しんでるんだ。体力も在るし、肉体労働の方が性に合ってるから、遣り始めると結構マメなんだぜ。へへ、俄かファーマーだけどね。」

「私はロシア人で、モスクワの郊外の田舎育ち。私もファーマー上手ですよ。」

 ロシア女性は、獣性が強くて腰が確りして居てナヨナヨした処が無いから、鍬の使い方も堂々とした物である。それに石コロが無いから、鍬が良く入る。鍬を入れて雑草の根付きの土を振るって、畝を作って行く。

 持って来たのは、成長の早い白カブ、シュンギク、コマツナ、蔓無しインゲン、ミズナ、地豆の落花生である。薬草畝も充実させたいのは山々為れど、如何せん・・・種生姜、タカノツメ、ニラ、ネギしか用意出来なかった次第である。それでも、こうして置けば<畑栽培>の体裁を見せる事が出来るから、後は縄文人の技量に期待するだけである。

「ダーリン、私達のプレゼントは、如何為りますか?」
「へへへ、<野性種から野菜出て、野菜続けるも、野性に還るも縄文人の掌に在り。>って処だろうね。自慢じゃないが、俺ん所の先祖帰りの野苺ってザマも在る事だしさ。まぁ、それでも好いじゃ無いのさ。」
「おぅ、何時も、アナタは哲学的ウォッチングですねぇ~。チュッ。」

「さてと、これで良し。汚れ落としに、一石二鳥のシュノーケルで、魚突きに行こうか。」
「勿論、自給自足の縄文ステイを楽しみましょう。」

 こんなシーンをヤナとすれば、別々に潜って、<収穫量を競う図>なのではあるが、和みの金髪美形さんとでは、お手手繋いでの海面浮遊の海中指差しランデブーと為って仕舞うのであるから、これまた美人美形さん達との絡みもバリエーションの内で在る。ニャハハ~!!

 カヌーが帰って来て、ナターシャもヤナも真っ赤に日焼けして居る。

「ああ、楽しかった。遠くで縄文人の丸木舟を、幾つも見ましたよ。面白い様に、一杯捕れました。ロシアの海と違って、暖かくてとても、エキサイティングでした。毎日でも、私は退屈しないですね。とてもエキサイティングでビューティ。ああ、疲れました。
 私は女狩人!! クッキングは、あなたの仕~事。ナターシャにワイン出して貰って、それ飲んで、ディナーまで、私達スリーピングします。お願いしま~す。」

「そうそう、あなたサーバントさんね。御免なさ~い。サボると、<赤柄の睾丸鞭> あなた、頭良いから、それ分かるでしょ。オホホ。じぁ、ディナーに呼んで下さい。バ~イ。」

 いやはや、女狩人ヤナの腕前たるや、大した物である。見える物を手当たり次第に突き捲っての大漁である。小魚、中型、タコ、イカ、エビにハマグリ、ホタテにサザエ、アワビ、ワカメの盛り沢山で在る。へへ、こりぁ、疲れた訳ですがな。

「ニャロメ、大漁の大仕事だぜや。縄文時代にぁ、冷蔵庫も冷凍庫も在りゃせんのだぞ。少しは手加減して来いやさ。馬鹿垂女が!!」
「ダーリン、怒らない怒らない。私、サーバントのワイフです。煩いナターシャ、怖いヤナはスリープ。これ、最高でしょ。ウフフ。」

「コラッ!! そこの二人。異界の女の耳は、神の耳。全部、聞こえて~る!! アハハ。」

「あ~ら、聞こえてたのね~。アイムソーリーね~。ウフフ。」

 まぁ、万事がそんな事であるからして、昼も夜も集団漫才劇場の様な物である。

 <その4>
 以上、縄文海進ステイの触りを紹介した次第では在るが、私達はこれ見よがしのオープンな生活を行進させて居る。未だ未だ、間近に縄文人達の姿には接して居なかったが、私達の方は、絶えず双眼鏡で観察をしている次第である。
 然しながら、映画、テレビドラマで見ると、アフリカサバンナのピグミー族さんなんて方々は、遠目が利いて下手な双眼鏡よりも遠くの物が見える由。海にもそんな遠目が良く利く海人が、太古の時代には当たり前に居たと想像するのが、妥当と思われる。

 何と云っても、ビーチにカラフルテント、海ではインディアンカヌーに乗る金髪白人女2、黒髪白人女1、凡そ場違いなスキンヘッドの熊男1なのであるから、絶対に見えない訳が無いのである。

 その証拠に、この数日は左右にフロートを付けた縄文丸木舟の一艘が、付かず離れずの距離で私達を窺がって居る様子が、私達の双眼鏡にはくっきりと映って居る次第なのである。

「全然、近付いて来ない。ジョーモン人、弱虫ね~。魔法使う~か!!」とナターシャ。

「待て待て、日本人の御先祖様は、俺に輪を掛けて、<恥ずかしがり屋>なのさ。見た事も無い金髪、黒髪白人女なんか見たら、卒倒しちゃうがな。」

「何言いますか、あなた白人女大好きの一番の助平ちゃんだったでしょ。好い女見ると、私の前でも、直ぐ見るでしょ。あなた、何度、私に『頭ポカリ』されましたか。私達、皆美人美形でしょ。<男は正直、みんな我慢出来ない。>って、あなた何時も言うでしょ。」とナターシャ。

「そうそう。ジョーモン人、あなたの御先祖様でしょ。正直者の、真面目な助平男でしょ。アハハ。ちょっと、ヌードで悩殺ポーズして見ない。」とヤナ。

「おう、それ、グッド・アイディア。男なんて、頭の中は女のヌードだけなのは、何処の国の男も皆、同じよね。」とバルディナの迎合。

「チョッとからかって見ましょう。ウン・ツー・スリ~。バスト振~り振~り、ヒップ振~り振~り!! カモン、ジョーモン・ベィビー!!」とライオン・ナターシャである。

 いやはや、真に以ってロシアン・アマゾネス団の破廉恥たるや・・・<日本の常識は、世界の非常識>なんて世迷言をキャチフレーズにしていた某評論家先生が居たが、『世界の常識は日本の非常識』でも在らぁね。女三人寄れば、『男族蔑視』で困ったもんですがな。

 ご先祖様に「お前は何処の国から来た」と聞かれたら、日本人とは恥ずかしくて言えないから、<モンゴリアン>と答えるしかあるまい。

 <その5>
 それから、数日経ってからの事である。野菜畑の方は、ナターシャが気を働かせて呉れて、作物は収穫時を迎えて、青々と畝を並べて居る次第で在った。縄文海の集落の民が、丸木舟二隻の6人で遣って来た。背丈は155~60cm位の赤銅色をした屈強な体格の男達で在る。彼等の身形は麻の褌(ふんどし)をしているだけで、シンプルそのものである。

 尤も此方にしても、女達はプリプリのビキニスタイルにして、私も海パンの姿であるから、大して差が無い格好で在る。

 髪の毛は前髪が邪魔に為らない様に鉢巻をして、後ろに短く束ねてある。鉢巻、褌には、思い思いの文様が施されている。長(オサ)格の男は、歳の頃は50前後だろうか。鉢巻、褌の文様も、若者達より数段の格上である。文様の色とデザインは、差し詰め古代人のステイタスシンボルなのであろう。精悍さの中にも、穏やかさを湛えた物腰である。全体からは、威厳と貫録が自然の形で発散されている。

★そりぁ、そうだろうな。この位の威厳と貫録を併せ持って居ないと、俺様の御先祖様とは言えませんがな。大した物だ。様に為って居る。

 初めて見る白人女3人と体付きは一周り大きいが、スキンヘッド以外は自分達と然程変わらない私を見て、彼等には敵対心が現れて居ない様に見受けられた。

「見掛けないお人達の様だが、何処から来なさった。ずーと、そなた達を見て居ったのだが、悪く無いお人達と思ったから、お近付きの印に土産物を持って会いに遣って来た。受け取られよ。」

 付き添う若者が、土器に入った魚醤、籠に入った卵、生きた野鶏4羽を差し出した。

「それは、御丁寧に、忝(かたじけな)い。吾等には一切邪心は無い。依って、安心為されよ。吾等があなた方への土産は、あの野菜畑であるから、存分に見て行れるが良い。」

 初対面のこんな遣り取りの図は、メキシコはユカタン半島のマヤに於いて、私は<伝説の王・ククルカン王>を演じて居たから、縄文男より大柄なアマゾネス団が、私にかしづく体裁を取って居て呉れるので、その緊張感が彼等にも伝わって居る様子である。まぁ、これも、その後の人間関係が、第一印象で70~80%を支配して仕舞うとの『学術書』が在るからして、これも<私の生活の知恵の一つ>でも在る。ギャハハのハ。

 何事に於いても、距離の間合いと時間の間合いが肝要である。人間緊張感が過ぎると、宜しく無い。緊張と緩和のバランスが、真に大事な心得の一つでもある。三拍子に読心術の一拍子を体得したナターシャが、縄文人の緊張緩和剤を入れて来た。

「そうですね。ダーリンとヤナでゆっくり野菜畑を案内して来て下さい。私とバルディナは、その間にパーティの用意して置きま~す。任せなさい。ウフフ」

 と、ナターシャがウィンクして促す。貴重なニワトリの原種・野鶏まで頂戴したのであるから、此処はナターシャの魔法に縋って、縄文御先祖様を歓待するのが<末裔の礼儀>と云う物である。

 私達は、マヤ、天空の台地での経験値を少なからず持っている。所謂、古代の正装で、顔にはサングラス、首に小型双眼鏡、肩に小型アーチェリー、腰にサバイバルナイフ、赤柄睾丸鞭を装備して居る次第である。これは無用の争いを避ける為の現代で云えば<核の抑制平和>の意味合いからでもある。

 古今東西、どんな人種、老若男女を問わず、未知の物には興味深々とさせるのが知能を持った<生き物の習性>である。そして未知の物の威力を間の辺りで目撃すれば、それは畏怖の念を生じさせる。『ハッタリ』をかましている自惚れは更々無いが、外観の形から入る方法も効を奏する事が多いのが、実際の対人関係の知恵でも在る。

 縄文御先祖様達の目が、チラッチラッと私とヤナの顔、持ち物に注がれている。サングラスは相手からは掛けて居る者の目を隠すが、此方からは<在り在りと>見えて居るから、重宝な物である。

 野菜畑に行くと、ウサギが悪さを仕出かしている。肩のアーチェリーを手に、矢をつがえてヤナと二人、兎を仕留める。次に鳩が居たから、赤柄の鞭で仕留める。サバイバルナイフの鞘を払って、枝を切り落としてウサギ、ハトの首同士を蔓を切って結び、枝に掛けて二人で持つ。

 縄文長と並んで畑に行ったのであるが、帰りは三尺も下がってかしづいて放心した様なゾロゾロ歩きの御先祖様達で在った。然も在りなむ・・・私が彼等の立ち場で在ったら、即座に膝をガタガタ折って<ひたすら平伏>して仕舞うのが落ちで在る。

 テントに戻ると、テーブルの上にはパン、チーズ、バター、プリプリした大ウィンナーが、テンコ盛りで在った。焚火の回りには、串刺しの魚、イカ、タコ、エビ、貝がジュウジュウと汁を噴き立たせている。

★流石に異界の女・ナターシャの演出たるや、大した物である。然すれば、宴会にはミュージックと踊りで在ろう。早速、秘書バルディナに耳打ちをしてナターシャに伝言して貰う。

 バルディナの耳打ちに、大きく頷いてナターシャが、指をパチンと鳴らす。音と共に、私の胡坐座に名前は知らないが三連の小太鼓、沖縄の蛇味線が現れた。

「おいおい、俺は音楽1の大音痴だ。宝の持ち腐れよ。」
「あなた、馬鹿ね。ミュージックも、唄も魔法の内よ。さぁ、弾いて、叩くのよ。私達は、ベリーダンス、ジプシーダンスの強者よ。」

 何か、今回のタイムスリップには、唄ばかりが先行しているではないか・・・ こんな場面では、選曲が難しい限りである。シャー無い。俺も男である。

     ♪昔 アラブの偉いお坊さんが 恋を忘れた哀れな男に 
  ♪痺れるような香り一杯の コハク色の飲み物を 教えて上げました

♪やがて心浮き浮き とても不思議なこのムード 忽ち男は 若い娘に恋をした

  ♪こんなマラカス 楽しいルンバのリズム 南の国の情熱のアロマ 
 ♪それは素敵な飲み物 コーヒーのカマタリ みんな陽気に飲んで踊ろう 

              ♪愛のコーヒールンバ

 ご存知、西田佐知子の軽快なリズムの大ヒット曲に、赤ワインの回し飲み。西部劇映画では、北米縄文人・アメリカインディアンもアルコールには、滅法弱かった次第である。加えて、アラビアンナイトに登場する様に、アラブのハーレムで王族を愉しませるかのように、ナターシャ、ヤナ、バルディナの三美女がバスト振り振り、ヒップ振り振りの臍踊りを乗りに乗って仕出かすものである。アラブの王侯貴族で無くとも、男としては<褌の中の倅>が上ずって来ると云う物である。

  仕方が在るまい、吾等は客人を愉しませるホスト役に徹するが仕事である。
楽器を若者に預けて、踊る阿呆に見る阿保、同じ阿保なら、踊らにぁ損損である。

 相手は吾が御先祖様方であるから、此処は肉親の集いですがな。一応辞退して見せる縄文オサの手をグィと引き上げて、<みんな、陽気に飲んで踊ろう 心打ち溶ける、縄文ルンバ>の踊りでヤンすがな。ギャハハ~。

 伊達に集落を束ねる<長>を務めている訳が無いのである。男たる者TPOに際して、戯けを演じる技量が無くては、<人心を束ねる事、能わず。>の模範を示して下さったのであるから、流石に御先祖様の態であった。

★人間とは可笑しなもので、戯けを晒せば一気に打ち溶けて来る側面が在る。その反対語が、<慇懃無礼>の鼻持ち為らぬ輩である。

 縄文人にとっては、初めて口にするパン、バター、チーズ、腸詰ウィンナーであった。

「これは、美味い。何か魚と違って、精が付く。血肉高揚して、内為る活力が五体狭しと満ち満ちて来る。どう遣って作るのか。是非、教えて貰いたい。」と、来たもんだ。あい~!!

★御先祖様、何を<下手な格好付け>をである。この助平!! 
在り態に実況中継すれば『酩酔に託けて、ルンバルンバの勃起勃起状態』で在らしゃいまするがね。東洋漢方に依れば、イナゴの盛り付けなどが欲しかろう処では在ろうが、そんな物を出して仕舞ったら、『造精子作用覿面』で、ロシアン・アマゾネス団は、全員孕まされて体重オーバーですがな。
 そんな事に為った日にぁ、ステイ制限のある異次元界、如何な異界女・ナターシャの魔法力とて、引力を脱するは不可能である。幾ら夢奇譚を介しての友情参加者でも、個々人には個々人の諸事情が存在するのである。
言うに事欠いて、<血肉高揚して内為る活力が五体狭しと、満ち満ちて来る>なんて、世迷言を抜けシャーシャーと扱きぁがってからに~!!

★★私は御先祖様を崇め奉り、長幼の序を重んずる大和男(おのこ)にして、奥ゆかしい性向の持主であるから、例え、そう思っても口にも表情には一切現わさない剛の物である。

「長よ、丁度、ウサギを取って来たから、明日、作って進ぜよう。明朝、島に参られよ。」

       私は再び楽器を取り、メロディとリズムを提供する。

     ♪昔 アラブの偉いお坊さんが 恋を忘れた哀れな男に 
  ♪痺れるような香り一杯の レッド色の飲み物を 教えて上げました

 斯様にして、レッド色のカマタリ みんな陽気に飲んで踊って、陽は縄文のたおやかな海を真っ赤にして没して行ったのであった。

 <その6>
 翌朝、日の出と共に塩壷を小脇に抱えた長を先頭に、縄文研修生の丸木舟で遣って来た。

 さぁ、これは忙しい。二日酔いアマゾネス団の脂が乗るも不甲斐無くも、『ぐったりとしたマグロ女体の白いムッチリとした三尻』を蹴飛ばして、シャキッとさせる。

★本日の首尾、不首尾が全てを決する。此処は<全員が一致団結>して、広大無辺の悠久の時空に『神の手』から為る野ウサギの腸詰ウインナー作りの実演を挙行し無ければ為らないのである。

「コリァ、シャキッとせんかい!! 各自、持ち場に就いて、奮闘努力するが職責ぞ!! いざ行かん、夢奇譚団。」
「アイアイ、サー!!」
 夢奇譚団の実力発揮の場面に於いての統率は、回を増すごとに変幻自在のチーム力の実績でも在る。

 ヤオヨロズの神々の前に、性臭籠る五体は総べからず、日の出の海水にて、禊を断行しなければ為らないのである。

 私を先頭に、一糸纏わぬ五体を海水で清め、全地全霊・天地神明の神々に浄身叶った心で、二拝二拍一礼をして、各自がサバイバルナイフを天に翳し、黙祷する。

 二兎を中心に輪を作り、兎の皮を剥ぎ、腹を裂いて腸を取り出す。腸内を海水で洗い清め、肉を切り分け細切れにして塩を加え、生姜を磨り潰して、丹念に練り込む。スパイスは、縄文の山椒の葉である。

 注入器は細竹を太竹に差し込んで、腸の切り口を細竹に当てがう。後は水鉄砲の要領で、太竹に押し込んだ兎肉のミンチを徐(おもむろ)に注入して行く。次に適当な長さで腸を結び、再び腸詰をして行く。

★意外や意外で、腸は強靭にしてしなやかな優れ物である。チョチョイのチョイと一回転させれば、それが二等分と為る。以下、その繰り返しである。腸詰が完成すれば、ボイルして完成の運びと為る。

 この一連の流れは、自家製の流れを断ち切って無言に徹する。何故ならば<神の食作り>を実演して見せる神事で無くては為らないのである。神事を執り行う者には、金髪、黒髪の坐女が必要不可欠なのである。イッヒッヒ~。

 普段はロシアン・アマゾネスの白尻に押し潰されての、吾が身は『肩身の狭い酸欠サーバント』では在るが、<此処一番には決めるのが、日本男児>と云う物である。

 厳格なる儀式・腸詰ウインナーの実演が滞り無く終了して、長からは神の教えを是非とも乞いたいとの懇願を受けるに至ったのである。私は戦後人間宣言を為さり天皇陛下の全国巡幸に想いを馳せた。長の懇願にすんなり迎合して、私達縄文ツアー団は、丁重の上にも<縄文世界の行動の自由>を贈呈されたのである。

 <その7>
 縄文海の島からは、日の出と共に丸木舟が遣って来た。彼等は島の野菜畑、薬草畑の世話をしながら、学習をして行った。私は現代人であるから、畑をオンザジョブ・トレーニングの場として、実施講習に精を出した次第である。当然に人体の健康運行を司る気・水・血から説き、医食同源を説き、衣食住足りて健康を知り、それを以って礼節の道を説いた次第である。

 へへ、若い時分には、伊達にエロ牧師の称号を拝領した訳では無いのである。

 ロシアン・アマゾネスの面々は、美人美形に加えて頭脳優秀の口であったから、こんな場面でもローテーションが利いた。吾が4人は巡幸組と講師組に分かれてローテーションの日々を過ごした。
 
 島々を巡り縄文土器の作成、麻布の機織り、縄文式文様の手解きを受ける。山に野に犬を連れて狩り採取に出掛け、漁労の輪に入り、塩を作り、魚醤油を仕込む。柵の豚、放し飼いの鶏、栽培されたクリ、クルミ、ドングリの森を従えた竪穴式住居の焚火を囲んで、縄文食を食し、縄文どぶろくに酔った。
 川では青い石を探して石と石で割って、打製石器を作り、それを研いで滑らかな磨製石器とする。石器は用途に応じて柄を付けて、道具と為した。鍬、鎌など、現在の農器具との違いは、柄に付く物が石器か鉄器の違いだけである。漁にしても釣り漁が在り、銛漁、網漁、有卦(うけ)漁が在って、驚愕すると同時に道具・手法に対する思考・加工分野の普遍性に、唯ただ感じ入る次第で在った。

 義務教育教科書に依れば、ざっくりとした人間進化の三種の神器として、手、言葉、火が語られる次第では在るが、人間が此処まで進化発展して来た原動力は、四季は在っても一過性とも云える自然の果実を<保存食>として、安定継続使用して来た事に負う事大であろう。
 保存は干す、漬ける、眠らせるである。太陽は何物をも乾燥させる。海の乾燥剤が塩の結晶である。古代人にとって太陽は父で在り、野、海は母で在り続けた。一過性の山野・海からの頂戴物を、太陽に干し、海の塩で漬け、高床の保存場所、暗所の穴ぐらで眠らせる。
 
★腹満ちて、生物は考える余裕を持つ。お互いが腹満ちれば、無用の争いは避ける知恵を持つ。知恵と知恵が握手をしてこそ初めて、<信ずる事から始まる文化が育つ>のであろう。戯けには猜疑心・闘争心は同心円に非ずして、異心円である。

   これで長い煙管(きせる)で煙草の回し飲みなどしようものなら、

<人間と大地の精霊交わる処、インディアン、絶対嘘言わない。嘘言わ無い処、悠久の大地・海に時は止まり、平和の生涯が風の様に吹いて行くだけ。必要なだけ、自然から頂戴して、自然と共に人間暮らす。
然し、自然は手強い。人間、自然と比べたら小さいだけ。小さいから、人間信じる事から始めて、全てに知恵出し合って協力し合う。
 協力出来ない人間は、悪い人間。村から追放する。これ、小さな人間の自然の掟。>・・・

 こんな長老達の言葉が聞こえて来る様である。此処に在るのは、そんな縄文人の暮らしで在った。

 私が夢想して居た原日本人の暮らしが、一万年の縄文区分と云う中に在った。一概に現代人は、この暮らしを新石器時代と見為して悠久・広大無辺な歴史区分を、ただ単に<酷く未開な時代と断定して居る様>に思う。

 然しながら、地球の人類歴史を俯瞰して見れば、そこには石器時代と現代に続く鉄器時代と云うか金属時代の二区分しか無いのである。道具は石器から金属器に変わっただけで、人間の脳構造も感情構造・思考構造も基本的には、別段差異が在る訳では無いのである。

 或る意味、信じてから始まる協調の日本文化は、特異稀な文明文化をこの地球の東端の列島で紡ぎ続けて来た。グローバル世界の構築などと似非学者共は声高に横文字を多用してのたまるが、中身を見れば底の浅い米スタンダードを押し付けているだけの強者・冨者だけが君臨する絶対的少数者に依る『強調・強制の論理』でしかあるまい。
 それは特異稀と言っても過言でない大和民族の精神的紐帯の協調性を反故にして、嘗て滅ぼされて仕舞った米大陸のインディアン、インディオの歴史を抹殺しようとする自招の自傷行為に映る。正に歴史を俯瞰すれば凶兆である。

 今回の縄文へパラグライダーの見聞録の感想としては、平和憲法、近隣諸国の言語道断のエゲツ無さ、沈み行く大国・米の本性曝け出しのTPP課題、大和の国日本に於ける随所に露呈している協調精神・絆の助け合い・矜持・責任感の崩壊の連鎖現象・・・etcと脳内反芻をすればするほどに、導き出されて来る想いは『人に人生在り、民族・国家に歴史在り、人に性格在り、民族・国家に国柄=国体在り』である。協働協調の世界と、階級・強調の世界とは質が違い過ぎる。祖国日本の将来が、<協調→強調→凶兆で在っては為らない。>の観である。

『温故知新』は、ただ単に有史の歴史書物から始まる思想でも在るまいに・・・縄文ステイに在って、そんな痛打を浴びた次第である。

「オゥ、あなた、又、何をシンキング・タイムしていますか? そろそろ、現世に戻る時間ですよ。」

「そうかい。じぁ、御先祖様達に御挨拶して来ますかね。ナターシャ、アリガトさんよ。」

「如何致しまして、マイダーリン。ウフフ。」

 別れ惜しい限りの、御先祖様達の悠久にして広大無辺の縄文時代区分を、後にした吾らで在った。

          夢奇譚第16部・後篇 縄文海進の世界へ・・・・完

                2013年4月18日 by アガタ・リョウ





心何処ーショート <変態の才>を拝領する為り。
           <変態の才>を拝領する為り。(4/19/13)
 一転して、寒い。股引を再び履きたい気分である。本日からは、土曜スタバトークは金曜の午後からである。

                  ルルルル・・・

「忙しいかい?」
「暇してるんね。OKだんね。」
「ほうかい。じゃ、これから行くぜね。」

 昨夜は挿絵3枚を描いて、その酷さにニヤニヤして居た次第である。ニヤニヤ、ニタニタの戯け画だけでは、吾が<痴性>は賄えるが・・・本来の『知性』が放出出来ぬ次第である。

 短編全体のたおやか為る<縄文世界の雰囲気画>が無いと、如何にもバランスが取れない次第なのである。斯く云う私にだって、それなりの人間としての見栄も持ち合せて居るのである。・・・とほほ。

 そんな次第で無理矢理、邪念を振り払って・・・ さて、如何すべぇか・・・と落書き帳を一枚取って、先ずは無心の線を入れ、頭の中のイメージを線に翻訳しつつ、物語全体を振り返って居たのである。Tの電話に、形の出来た下絵を万年筆で準り、後は全て消しゴムで消去して置く。私は不器用な性質であるから、色塗りで見る人の目晦ましをしている次第なのである。

 映画は白黒にすれば、色に惑わされずに観客は映画ストーリーに<集中>が出来るから、芸術作品には白黒画面が、効を奏す処なのである。然しながら、技法とすれば一点集中の冴え手法も在れば、<分散>に依る誤魔化し手法も在るのが、これ人間の表裏一帯の沙汰でもある。

 ★公儀剣術指南役の柳生にも、表柳生、裏柳生の別が在るのも、当然の帰結で在ろう。

 さてさて、本日のトーク道具に、ほやほやの戯け画3枚をファイルに追加して、Tの車を待つ。

 いやはや、寒いものである。壁際の席が無いから、ブラインドの下がった窓際のシートに座る。へへへ、暖かいから困った寒さである。コーヒーを啜りながら、早速戯け画3枚を見せながら、予告編宜しく後篇の挿絵部分を小出しにして置く。

「相変わらず、とぼくれた絵を描き遣がって、この<闇夜の褌踊り>なんざぁ・・・何処から浮かんで来るだいな。頭か、臍下三寸の如意棒からか。全く、困った奴だぜや。」

「馬鹿扱いちゃ行けねぇやさ。ストーリーに即したこんな構図をペロリと描くなんて芸当は、<並の才能>じゃ無ぇぜや。貶すより、褒めるが労務管理の奥義だぜや。」

「それを言うのなら、あなたの場合は『変態の才』って云うズラよ。コーヒー飲みながら、こんな物見せ付けられたら、PC画面に吹き飛ばしちゃって、笑い事じゃ済まされ無えぜや。<但し書き>しとけや。あい~!!」

「そうかいね、へへへ。<変態の才>とは言われちまったいね。でも、巧い事言うわ。」

 金曜午後のスタバ二階席に、50代と思しき女性が二人上がって来た。やいやい、此方側に座った女性は中々の女性では在るが、あの目は、中身が私同様の異性好きの様である。在り態に云えば、<相当な男好きの女性>である。

 へへへ、抜き身のスキンヘッドが余程珍しいのか? それとも、スキンヘッドの二段連想をさせているのか?・・・ そんなに、目パッチリしてると、<変態の才>を行使されちゃいまするがね。お気を着け遊ばされませ。イッヒッヒ!!

 本日は、私の方が尿意を催して、小走りで階下のトイレ直行である。外ベンチのパッパタイムは車内パッパタイムとして、ホームセンター経由で在る。この数日の夏日でホームセンターの入り口スペースには、花、野菜苗の大デモストレーションである。

 本日、Tは土一袋を購入して、孫達の情操教育の為にプランター、ポット栽培に供するとの事である。私は店内で見付けた山ウドの株を2個買って、来年の収穫を待つ事にする。

 スーパーに回って、マンネリ食材を買って帰る。スコップでガッポリ穴を掘って、促成腐葉土にすべく庭の柏の落ち葉を揉んで、底にタップリ入れてジョロ散水して株を置く。スコップとバケツを持って、川土を二杯入れる。

       さてさて、四枚目の絵に、色塗りをすると致そうか。

 へへ、良いじゃ無いのさ。<変態の才>も、常識絵で締め括れば、立派な『塀の外の住人』ですがな。


心何処ーショート 本日、文句無しの夏日為り。
            本日、文句無しの夏日為り。(4/18/13)
 本日は資源物のゴミ出し日である。眠い眼をこじ開けて、ゴミ出しに公民館まで行って来る。2~3時間以上も早起きで在る。それでも、上天気である。

 完全な寝不足では在るが、布団に逆戻りする気分でも無い。本日辺りに夢奇譚後篇を終了して置きたいと考えて居たから、最終章<その7>にコマを進める事にする。16頁位の分量と為る見通しであるから、後は校正の段階で1~2頁増えるのが通例である。後は挿絵を描けば、何時でも投稿の運びと為る。

 そんな次第で一踏ん張りをした後は、飯が炊けて老母が起きて来るまでの間は、家庭菜園の世話でもして来ると致そうか。・・・嗚呼、眠い。

 生真面目な老母であるから、倅が早起きのゴミ出しと為れば、自分も起きる大正女様である。朝から文作をして仕舞ったから、瞼も身体も重い限りである。朝食後は、我慢出来ずに寝床で睡眠補給の段である。

 その内に気温がグングン上昇して、寝汗を掻いて暑い暑いと起き上がる。夢奇譚を引き伸ばして、校正・加筆をして目出度く18頁の完成と相為った。

 一服と紅茶タイムをして居ると、上空にバリバリの爆音である。S大に緊急患者のヘリ輸送と思っていたが、一向に鳴り止まず、それも複数爆音で在る。ナンジャラホイとばかりに外に出ると、自衛隊4機の編隊飛行である。横から見ると通常ヘリ3機と輸送ヘリ1機の編隊飛行で在る。それが下に差し掛かると、先頭3機の真ん中には、両側にミサイル装備の針の様に細い戦闘ヘリである。

 その4機編隊が盆地の1/4に相当するだろう中心部から北東を巡るコースを延々と演習飛行を延々と繰り返して居るのである。こんな処にも北の将軍3世の物騒極まりない影響が出ているらしい。マスコミに出て来る以上の情報を国家は握って居るのだろう。いやはや、政権が素人民主党から自民党に復帰して、その指揮を執るのが安部総理で良かったと云う物である。

 じっとしているだけでも汗ばむ夏日である。些か風が在るが、釣りでもしようかと思ったが、川では子供達がワイワイと川遊びを遣り始めた。川原を子供達に譲って、家庭菜園に油粕配合の肥料を撒いて、ジョロ散水に是務める。

 陽気が好く為ると、雑草とのイタチごつこの様な物である。地面ではサクラソウと野苺と化したイチゴの花の共演で、薄いベージュと白の花々が、如何にも可愛いものであるからして、吾が身はロートルクマ男では在るが、タップリの散水プレゼントを施している次第である。

 前篇20頁に後篇18頁の都合38頁では在るが、吾ながら飽きずに妄想館の住人を行進して居るものである。だ~れも褒めちゃ呉れんが、これもロートルの人生の歩みの一環でもある。何時かはモウロクして、恍惚の時の中に枯れ消えて行くのだろうが・・・また、それも好かろう。

 さてさて、晩飯の賄い夫前に、臭いのきつい油粕肥料臭をシャワーで落としましょうかね。へへへ。


心何処ーショート これ、季節に生きる・・・か???
         これ、季節に生きる・・・か??? (4/17/13)
 午前中は、面倒であるから、米屋→個人スーパー→大手スーパーと纏めて行って来る。

 気温は高い物の、昨日以上の風が吹き捲っている次第である。午後からは薄曇り曇天のお天気模様と為って来た。実質一人暮らしの態では在るが、何かと遣る事があったり出来たりで、ズボラを決め込む事も出来無い次第である。

 へへへ、人間も<季節に生きる生物の一種>であるから、それも致し方無しであろうか。

 老母殿は、ヨロヨロしながらも、庭のラッパ水仙、山吹きなどを切って、仏壇に供えて居る。へへへ・・・陽気が良く為ると、ベット伏せり、コタツ地蔵も退屈過ぎるのだろう。人間、動く気持ちが肝要である。

 さてさて、私の方もこれで良かろう。薄着の定位置で、マイタイムに入る。

 網戸開きの部屋に、風が呼吸の様にカーテンを膨らませたり、萎ませている。昨日補充して遣った水槽は川水がタップリ入って、金魚達がゆったりと白、赤、朱のヒレを揺らせて泳いでいる。仏心で餌ばかり遣って仕舞うと、水温む季節の到来で形ばかりがデカク為って、<餌よこせ>の尾ヒレでの水飛ばしを仕出かすばかりである。

       飼育管理者としては、何事も匙加減が大事である。

 今日はシジューカラが良く飛んで来る物で、窓越しに観察して居ると・・・如何やら、雄達が雌の関心を惹こうと、『男伊達』を競っているらしい。複数羽が囀り、空中戦をしているのであるから、そう云う事で在ろう。ネイチャー番組などでは、自分の子孫を残したいと躍気に為る雄と、優秀な種を取捨選択で得ようとする雌との本能が為せる<宿業>との事では在るが・・・ 

 男もロートルと為れば、老婆心ながら経験知・経験値から一言献上申し上げれば、<そんなにカッカ為されぬが良かろうぞ。所詮、雌なんぞは、大した生き物に非ず。> カモメのジョナサンを多少なりとも見習って、自由の翼持ち、自由の何たるかを逡巡するも、男の哲学道でガンスがね。イッヒッヒ。

 ジョロ散水を施しては来た次第では在るが、一雨来そうなお天気具合である。さてさて、先輩レジさんに薦められた瑞々しい白カブの塩漬けをして、後篇打ちにモード転換でもして、昼過ぎの時間潰しと行きましょうかね。現在<その4>の13頁の進み具合である。


心何処ーショート 長靴は散歩靴に非ず・・・為り。
           長靴は散歩靴に非ず・・・為り。(4/16/13)
 今朝は珍しく8時前に起きて、掃除、鳥の世話をして早々に鳥籠を軒下に吊るして居る。
お天気も上々で、午前中は近くで釣りでもしようの魂胆なのである。朝から、シジューカラが庭に遣って来て、ツゥーツゥー、ジュクジュク、ピィピィーなどと囀っている次第である。

 老母が動き出す前に、浴槽を洗って、残りをジョロ散水したり、家庭菜園の畝の雑草の芽を摘み取ったりして、外での一服を愉しむ。

 葉野菜の双葉の間からは、ギザギザの本葉も顔を出し始めている。シュンギクなのか水菜なのかは未だ区別が着かないが、庭の落葉を堆肥として集め、川土を運んで補充して土量を増やす。耕して畝を作る。落ち葉、切り枝を焚火して、その灰を表面に散布して各種の葉野菜の種蒔きをする。発芽は未だかと念じながら、畝の小石を拾い、雑草の芽を摘む。

            春、春の陽気とは、そう云う物である。

 梅の花は散って、プルーンとサクランボの白い花が咲き始めている。自生するニラを鋏でチマチマと切って、食材とする。一束単位で売られている根付きの越冬ネギも、このままでは棒に為って仕舞うから、引き抜いて根を切り、根を埋め戻して置く。ニラもネギも生命力の強い植物であるから、再利用が叶うのである。

 お向かいさんに教わって、そんな事をしている次第で、利用する都度、そんな事をして居ると、前の埋め戻しの根からは、ネギが顔を出して来るのであるから、ズボラ男には重宝な物である。
 
 去年から始めた真面目家庭菜園の体験感想が、夢奇譚第16部の縄文時代への動機と為って居る処である。そして、そんな事を打って居ると、何かと物語の参考と為る物は何か無いか・・・などと<観察力が喚起>されるから、人間の脳細胞の仕組・働きとは重宝な物でも在る。

           さてさて、朝の賄い夫に戻りましょうかね。

 テレビの国会中継を見ながら食後のお茶を飲んで居ると、庭に鳥影である。低い位置にくすんだ緑色であるから、鶯に間違いない。

「おいおい、婆さん、ほらほら、あそこ。鶯だぜや。」
「あれかい。うんうん、お前が、鶯というから、鶯なんだろうね。」

「当たりきシャリキよ。鳥気違いって、兄貴達にぁ散々に馬鹿にされたけど、俺の方が出来が良かったからな。ギャハハ。
 川原の葦がスッキリ整理されたから、越冬場所が無くなった所為で、今年はお目に掛れないと覚悟して居たんだけどさ。良かった好かった。葦原の住処は消滅したが、此処で越冬して居たって事だ。俺としちゃ、それの方が嬉しいんだわさ。」

「啼いたかい?」
「未だ、聞いて無いけどさ。例年だと四月の終わりだわな。場合に依っちゃ、五月の連休辺りまで里に居て、<冬の間お世話に為りました。お山に帰ります。>のホーホケキョの声を聴かせて呉れるんだけどさ。鶯は、山から梅の花の蜜を吸いに来る訳じゃないからな。世の中、開き盲目が多過ぎるわいね。アハハ。」

  さてさて、ちょいとソーセージで馬鹿ハヤ相手に、遊んで来ると致そうか。

  ホォー、ホケキョ!! おっ、啼いた。こりぁ、端から縁起が好いわさ。

 老母に先に風呂に入って呉れと言って、玄関にはヤクルト代515円をメモの上に置いて、胸のポケットには国会中継のラジオを入れる。長靴を履いて川原に降りる。

  おいおい、そりぁ無かんべよ。昨日と同じ風が吹いて来たでは無いか。

 まぁ、好いわさ。どうせ家に居ても遣る事が無いのであるからして・・・ なんて言ったって、俺ぁ大戯けの口だから、『魚を川生け簀で飼っている』んじゃい。釣れ無きゃ釣れずで良し。ラジオ聞きながらの長靴散歩ですがな。この風の糞っ垂れ野郎が!!

 へへ、駄目なは駄目である。早々に釣りを止めて、帰って来た次第である。

          ニャロメ!! 長靴は散歩靴に非ず。


心何処ーショート 風に、お預け為れど。
             風に、お預け為れど(4/15/13)
<今日こそは>と、外を見遣れば風日である。風の止むのを待ちながら、夢奇譚の続きでも打ち進めると致そうか。朝食後は、外に出て菜園の幼葉の成長振りを眺めたり、腰掛け場所に行ったりの一服、妄想ヒントを得たりで時間を過ごす。

 さてさて、煙草も残り少なく為って来たから、個人スーパーまで自転車漕ぎをして、野菜類の補充でもして来ると致そうか。桜も早や散って来た。向かい風に、息が上がる。

 あっさり釣りは諦めて、ゴボウキンピラにしたり、蕗味噌を作ったり、ホウレンソウを茹でたりして時間潰しをする。

 まぁ、これも致し方無しで在る。夢奇譚の方は<その3>を打ち上げて9頁の段である。
庭を一周りして、近場散歩をブラブラ遣りながら<その4>の妄想頁を進めて来ると致そうか。本日は進みが良いから、貯金をする良い機会である。

 電線の上では、キセキレイの雌呼びの声が盛んでは在るが、ツバメ、ムクドリ、ハトも、アオサギも風に煽られて、皆、流れ飛びの有り様である。
 河川敷に降りて、上に向かう。すっかり葦の若葉が、地表を覆って来た流れである。メタリックな青首の雄の後を地味色の雌が付いて、マガモカップルが葦葉の小流れを下って行く。春は番いの現れでもある。流れの中を見ると、アブラハヤ達がスイスイと走って居る。
 
 河川敷の春色を見ながら、ブラブラ歩きをする。風が止めば、途端に陽を受けた背中が暑く為る。本日、犬散歩のロートル男の姿が多い。これこれ、もう少し背筋をシャキッと伸ばして歩き為され。<老いは背中から>と言うでは在りませぬか。

 おやおや、30代と思しき女性が河川敷の草を相手に、ゴルフクラブを振り始めた。ピンクのパンツの中のヒップは貧弱である。顔半分を覆う白マスクに帽子であるから、目の保養にも為らぬ。パスパス。風が強い所為で、蝶が嫌に少ない。

 帰りに見ると、土手の石垣の間にはノビルが群生している。春の野趣ノビルは、差し詰め縄文のタマネギだろうか・・・ 抜こうと思うが、中々に手強い。確り石垣の間に根を張って居るから、抜こうとしても茎の所で切れて仕舞う。

 まぁ、これも散歩のついでのお遊びである。指先サイズのノビルを一握り採って、川で不要の根、茎を千切って一洗いして帰る。微塵切りにして、味噌・砂糖・ミリンに酒を少々加えて、縄文テイストを味わって見ると致そうか。

 異界縄文の後篇では、気の弱い私は相も変わらずロシアアマゾネス団のサーバント役で、<昼夜共に>赤柄の睾丸鞭で扱き使われている次第である。早速、試してジャパニーズソースの奥の深さを教育して遣らねば為らないのである。
 兎角、男と女の関係は、アリマキと蟻の関係なので在るからして、田嶋陽子女史の様に、男を目の敵にしては何事も円滑には事は運ばないのである。それでも、幾ら気の弱い私で在っても、女史に赤柄の睾丸鞭で一方的に脅されたら、即・スパルタクスの反乱沙汰に為って仕舞うのであるが、<水心在れば、魚心在り。>で、この世の仕来たりは、持ちつ持たれつの『チン何処道中』が一番でしょうかね。へへへ。


心何処ーショート 何・・・これも、萌芽為りや???
          何・・・これも、萌芽為りや???(4/14/13)
 気温は五月下旬との事では在ったが、風が強過ぎる。釣りの予定だったが、これでは駄目である。好い気温であるから、風呂の残りをミニ水ポンでジョロにとって、家庭菜園に水撒きをして運動量を稼いだ後は、後篇の頁を進めて7頁とする。

 干麺を茹でて、うどんで昼とした。へへ、些か脳味噌が酸欠状態と為ったから、久し振りに<たかじんのそこまで言って委員会>を見て居ると、倅ファミリーの訪問である。赤ん坊の時から、動き通しの2歳児である。家中トコトコ歩き、走りをして、外へ連れ出すと河川敷をキャッカ、キャッカとトコトコ走りである。月に一度で在るから、またまた言葉数が多く為って、面白い物である。

 畝を砂場と勘違いするから、バケツを持って川原に降りる。シャベルの先でチョコンと掬ってバケツに落すのであるが、強風の向かい風であるから、砂埃をまともに受けてヒィヒィしている。まぁ、大人が世話を焼いても人間と猿の中間動物なのであるから、効果無しである。へへ、これも経験値の内で在る。

 倅は婆さんの部屋で、布団を掛けて貰いコタツで居眠りである。孫はマイペースのタッタカ、タッタカのぐるぐる回りで在る。廊下の苔にスプレーを掛けて居ると、興味深々の近寄りで、霧吹き挑戦である。幼児の手に余る引き金を両手で足して、引き絞る動作を何度も繰り返す・・・

 へへへ、完全な握力の壁に阻まれながらも、漸く水がチョロリと出てニコニコ顔の喜び様で、<ジィジ>と促して、交互のお遊びにご機嫌の模様である。顔に吹き掛けて遣ると、<嫌嫌>とキャッキャと逃げ回る。
『止せば良いのに、飛んで火に入る夏の虫。浴びるは、顔面スプレー。』親と私の間をトコトコ走りをして一人悦に入って居る摸様である。

 何しろ、中間動物であるから、オムツがずり下がっての半ケツ状態ながら、他愛無い遊びに一喜一憂する孫の姿である。
 
 私の定位置四畳半に入れば、玄関廊下をトコトコ走りで<ジィジ、なに?>の様子見に入って来て、ラジオを悪戯したり、水槽の金魚、書架のロシアン・ビューティ達の写真に<なに>を連発して居る次第である。いやはや、私が親父から受け継いだ遺伝子が、孫にも継承されて居て、早くもその<萌芽>を見せ始めて居ると云った処か・・・

      ほぉ~、お前さん。美形観賞眼の筋は、好さそうでは無いか。

 家庭菜園の葉野菜の萌芽にはジョロ散水をマメに施す必要があるが、さてさて、ジィジと孫の戯けビューティ話は、何時頃から始まる事やら。

<ジィジ、ダイコン、おいしい>と、涎だらけのふやけた沢庵を、ニューと私の顔の前に出して見せるニコニコ顔は、妄想流夢奇譚作者の2世を継ぐのやら、拒絶するのやら・・・ 猿と人間の中間動物なのであるから、一切、余談を許さない未来なのである。

 老母曰く。
<何時でも連れといで。お爺ちゃんが、男の子に育てて呉れるよ。>

 バイバイ・タッチとまたねチューを老母にプレゼントして、孫は幼児の嫌嫌を残して、チャイルドシートからのバイバイで帰って行った次第である。


心何処ーショート へへへ、お互い、困った奴っちゃ~。
         へへへ、お互い、困った奴っちゃ~。(4/13/13)
 飯が未だ炊き上がって無いから、本日の朝食は即席焼きソバで済ます事にする。焼きそばの上に、フリカケ、干しエビぱらぱらで簡単朝飯である。

 沢庵漬けの容器を掻き混ぜて、これから温度が高く為るから、頑張って消費せねば為らない。本日土曜であるから、Tに持って行って貰う事にする。予報だと、本日が寒気の底との事である。

   さてさて、Tからの電話後は外に出て、草むしりをして待つと致そう。

 この頃は暇潰しに家庭菜園の雑草の芽出しを直ぐ様抜き取って居るので、雑草も可哀想な物である。そんな次第で、小さな菜園スペースは綺麗な物である。

「ほい、酸っぱく為るから手伝って呉れや。ちょっと多いけどさ、持ちが良い様に、タッパに糠毎入れようと思ったんだけど、適当なのが無くてさ。来週も頼むわ。冷蔵庫だと黒ずむだろうけどさ。」

「全然、色より味が肝心よ。好い処じゃない。美味い漬物だから、俺ん処は直ぐ食べちゃうから、どんどん漬け物容器から糠出しして呉れや。」

            助手席には、ブックオフの雑誌である。

「ブックオフで見てたら、Rの好きな先生の本が在ったから、プレゼントだ。」
「おっ、そうかい。サンキュー。」

 スタバに行くと。
「今日は、二階席空いてますから、ごゆっくりどうぞ。」と言われる。

              本日は、縄文説明である。
「前篇を20頁打ってさ、目下、後篇5頁に進んで居るんだけどさ。ブログ訪問者さん達には、長過ぎて<敬遠>されて居るんだけどさ。俺としちゃ、打つも打たないも俺の自由。読むも読まないも訪問者の自由だからさ。

 へへ、自由対自由の平等原理の範疇だから、俺の好奇心で打ち進んで居るんだけどさ。言って見りゃ、何十年も興味の在った領域だから、映画、テレビで見たり、学者先生の話を聞いたり、本読んだりして、溜まりに溜まって来た<雑学の世界>をさ。お役御免のロートルの身分に為って、『過去を振り返る』様に、何らしかの体裁を取って<纏めて置きたい>と考えるのが自然の流れでさ。そうズラ。」

「あら、そおお~。物は言い様だわな。知らない人が聞いたら、凄いインテリさんに見えちゃうが、オイさんは、<妄想の住人>遣ってるだけなのにさ。あはは。

 まぁ、言っちゃ何だけど、反省心が皆無の処が、誰も真似出来無ぇんだから、困り者よ。あい~。」

「フン。何を扱きぁがる。これも、お天道さんが後押しして呉れて、最初は女話でスタートした夢奇譚だったんだけど、物は考え様だ。ナターシャには申し訳ないが、死んで貰い異界の魔法使いとしたら、夢奇譚も16話ですがな。<才能は定年後に開く>んじゃい。ギャハハ!!

 幾ら理解不足のスカンポ脳の妄想奇譚でもさ。一応は調べて、それなりの事を打って居るんだけどさ。<縄文海進>にしても、海面上昇は2~3mとする学説も10m以上とする学説も在るしさ。何しろ、或る意味では地球考古学の分野だから、諸説が在る。
 水の惑星・地球の温度調整だって、赤道で温められた海水が海流と為って水平方向に循環する。垂直循環には、深層水の流れも在るんだし・・・そんな事は、家風呂に入って居りぁ、経験知・経験値の自然科学でさ。上面は熱いけど、底は冷たい。そんな時は、上下を撹拌して忍の風呂漬りって物さね。

 とどの詰まりが、俺達ぁ、水平、垂直、時間軸の三次元の世界に棲息してるんだぜ。活字読む前に、少しぁ自分の頭で考え遣がれってぇのが、俺の流儀作法ですがな。

 何回も弟のクルーザーで式根島なんかに連れて行って貰えばさ、黒潮なんて大河が滔々と流れているスケール感だったしさ、黒潮の回りには逆巻く潮位の差だって、俺達ぁ目撃してるしさ。陸だってさ、豪雪地帯の家と同様でさ、重い雪で縮むし、雪を脱ぎゃ、背丈が伸びますわね。俺ぁ、馬鹿だから、簡単に考えた方が、理屈に合いますわね。」

「おぅおう、ありぁ凄い眺めだったいなぁ。」

「そうだいね。海洋は巨大な生き物なんだから、八丈島かどっかに流刑と為った源為朝が、海流に乗って<琉球王国の始祖>と為ったって話も在るし、縄文人が<南米エクアドル>に漂着したって云う話も、紀伊の船頭・大黒屋光太夫の<おろしあ奇譚>みたいにさ、樺太→シベリア→ペテルスブルクにまで行ってカテリーナ女帝に拝謁したなんて史実も在らぁな。

 それに、あれだ。戦国・安土桃山時代にぁ、タイに山田長政、ルソン島にぁルソン助左衛門だって居らしゃったって話だぜ。こんな話は知らなきゃ知らねぇだけの事ですがな。あい~。」

「そりぁ、そうだ。『妄想の何処が悪い!!』とその人相の悪いRに開き直られちゃ、ムダゴト扱いたら、即座に張り倒されちまうがな。何しろさ、周りにぁロシア・アマゾネス団が、<赤柄の睾丸鞭>で控えて居るから、文句のモの字も言え無ぇしさ。イヒヒ。」

「あいあい、そう言う事ですがな。第17部は、あれだな。異界の女の目を掻い潜って、Tを主役にタイかフィリピンで、一発派手に<ハーレム王国>の建国でも遣って見るかい。 

 東南アジアの南シナ海は、夏と冬のモンスーンが逆流れでさ、白人毛唐が大航海時代なんて荒らし回るズーと以前から、アラビア海、インド洋と結んで、あの辺りは大交易の海だったって事さね。7~9Cにぁ、スマトラ、マラッカ、インドネシアには海洋貿易王朝が栄えていたって話だわさ。

 シンドバットさんだって、<与太話>を実行して居たんだし、交易在る所、人種の坩堝(るつぼ)さね。黒・白・褐色・黄色と何でも御座れってもんずらい。あい~、如何するだいな?」

「そりぁ、行くさや。バイアグラ背負い込んでさ。暑い国だから、褌一丁で好いズラ。ヒヒヒ。」

「バイアグラ序でに、この世に生還して梅毒で鼻が捥げちゃ敵わんから、知り合いの医者に、薬の七薬をたっぷりと入手してといてお呉れや。お互い、鼻の捥げた面してお棺に収まりたか無ぇずら。あい~。」

「そりぁ、そうだ。最低限の見栄は持ち続け無ぇと『男の恥』だぜな。本当に、アンタは物知りで、女好きだねぇ~。駄目だ、小便が弾んで来ちまったぜや。」

 やいやい、<縄文海進>の学問的出だしは、何時の間にかすっ飛んで・・・またまた、助平話を遣らかして仕舞った物である。本日、殊の他、二階席が空いて居たから、こんな話しに発展して仕舞った様である。環境次第で変わる吾が身は、丸でカメレオンの下等動物ですがな・・・然しながら、反省心さえ失わ無ければ、成仏間違い無しで在る。

 さてさて、連れションをして、外のベンチでパッパタイムをして、ホームセンター→スーパー経由で、賄い夫へ回帰すると致そうか。とほほ・・・困った好色ヤクザもどきのロートルコンビで在る事か。


心何処ーショート いやはや、人生色々、世の中色々模様。
        いやはや、人生色々、世の中色々模様。(4/12/13)
 朝食を終えて、菜園眺めをしようとすると電話である。リースの昇降椅子の点検に来るとの事である。左様でゴザンスか。然らば、ササッと掃除をして台所の洗い物をして、お茶の用意でも致そうか・・・ 丁度、コトコト煮ている豆の味見でもして貰おうか。

       その介護用品を扱う会社は近い。早々に遣って来た。

「これから、沢庵漬け出して切るから、婆さんの部屋で仕事遣っててお呉れやね。」

 へへ、賄い夫はお茶の用意が先決である。戯け画ファイル、吊るし柿、沢庵、煮マメを他所って、お茶入れに伺う。

 Sさんは東京生まれの東京育ち。自分で会社を興して働き詰が祟って、大病して塩嶺高原病院で長い闘病生活をして人生観を変えて、田舎での百姓生活を始めた経験が在るとの事。私同様に老母の介護経験から、60を超えてからこの仕事に就いたとの事で、今年70に為るとの由。髪の毛もふさふさ、顔の色艶も上々の健康体で、絶対に70歳には見えない。

「やや、こりぁ、美味い。遣るねぇ。俺も百姓して居るから、野菜なんか全然買わないで、自給自足してるんだけどさ。大病して見ると、人間は土から離れたら、碌な事は無いと気付かされたんだけどね。土を作って、土からの栄養・新鮮さを食する。これが一番の健康法だわ。 

 これ、これなんだよね。これが手作りの味、家庭の味でさ。俺なんか、本当に嬉しく為っちゃうよ。沢庵から仄かに柿の香りがする。柿の葉がふんだんに入ってるから、こう為るんだよね。アハハ、好い仕事してますわ。

 どれどれ、今度は煮豆を頂戴して、未だ、硬いよ。お婆ちゃんの入れ歯には、未だ未だ柔らかくして遣らないと。うんうん、味は好いよ。

 今じゃ、農家も爺チャン婆ちゃんの生活だから、こんな手の込んだ柿の皮剥きだとか、沢庵漬けなんかし無く為っちゃって、市販品ばかりの時代に為っちゃった。体裁ばかり良くても、味の薄く為っちゃったご時世だからね。忙しい、手が掛る、面倒だ。買った方が安い。何か、そう云えば簡便ご時世の免罪符に為っちゃうんだから、人間の性根も駄目に為った物ですわ。本来の人間の生活って、そんなに機械的な物じゃないと思うんだけどさ。

 どれどれ、お次は絵を見させて貰いますかね。うんうん、何時もながら、色使いが良いわね。親孝行してさ、趣味が広くて、文章も料理もこなすんだから、人間らしい好い時だよ。

 俺も、歳老いた母親の面倒を見て居たから、雰囲気の中に在る物が一目で分かるよ。これじぁ、お婆ちゃんもディ・サービスになんか行きたくも無いし、その必要も無いからね。俺のお袋も、そうだった。お婆ちゃん、幸せでしょう。好い息子持って良かったね。」

「ええ、本当に、この子には感謝して、手を合わせてます。親子と云っても、人間だから色々と心の中に在って当然。我慢して遣って呉れていると思うと、申し訳が無くてね。」

「お婆ちゃん、そんな事は好いんだよ。親の利息だと思って、感謝して貰って置けば、それで好いんだよ。親は死んでも親で生き続けて居るんだもの。俺だって、親の夢を見て懐かしがる事も在るからね。親ってそう云う存在だよ。子供だって、親の介護して送る事が出来たら、悔いは無い物。気兼ねなんか必要無いよ。

 それがさ、俺は仕事柄、色んなお宅を訪問してるけどさ。お婆ちゃんは96だけど、良い顔してる物。俺だってさ、こんな風にズケズケ物を言ってさ、こんな美味い物を食べて、お茶を頂戴してさ。何か、お袋の事を思い出してさ。好い気分を頂戴してるんだから、やっぱり、年寄りの親は、この歳に為るとつくづくと有り難いし、可愛い物だよ。

 頑張って、長生きし無くちゃ、罰が当たるよ。アハハ。また、来るからね。元気でね。」

 へへへ、昨日のNHKクローズアップ現代では無いが、何か有れば少子高齢化の活力の削がれて行く<老人社会ニッポン>をお体裁良く、心配・同情顔をして、映し出して居るばかりであるが、『所詮、傍観者の世相眺め』の観が否めない次第である。

 差し詰め、吾が家は市井の片隅に没する<足して二で割って80歳の貧民家庭>では在るが、スットコドッコイ。戯けの風も吹く老後の生活も在るのである。

 自助・共助・公助の三助のお題目ばかりを掲げて、行き着く先がソーシャルネット、公助の社会原因、社会責任に結論付けて仕舞っては、そんな物は、お体裁振りの傍観者の域を出無い<観念理解に留まる>だけの話である。先ずは家族の自助が無ければ、観念語に肉体語の体温さえも伝わっては来ない物を・・・。笑止千万なり!!

 いやはや、すっかり此方が好い気分を頂戴した一時であった。人生色々、世の中色々模様なり。本日、冬に逆戻りの寒き日ではあるが、家庭菜園を一周りして風呂にでも入って、身体を温めて続編の打ち進めでもして時間を遣り過ごしましょうかね。


夢奇譚第16部・いざ、縄文へパラグライダー
     夢奇譚・第16部…いざ、縄文へパラグライダー(前篇)
      縄文考_001好いお手前で_001風の中の二人_001


 <その1>
 雪をほっそりさせたアルプスの峰々が、春霞みの色の中に、空・山肌の境をぼやかして居る。地面に一斉に頭を擡げた幼緑が陽光に映えて、初々しくも優しい。電線にはシジューカラが遣って来て、早くも縄張り、雌を呼ぶ長い囀りを見せている。冬眠から目覚めたタテハチョウ、モンシロチョウなどが、春の温もり、暖かさに身を慣らすかのように、緩やかな短い飛びを見せている。

 梅の花弁がヒラヒラと風に舞い落ちる。久し振りに汗ばむ位の好い陽差しの中で、煙草を口に幼緑映える春のうららをのんびりと眺めていると、異界の女・ナターシャが白い並びの好い歯を見せて、土手通りから降りて来た。

「お早うございます。久し振りですねぇ。う~ん、為るほど、とても綺麗に為りましたねぇ~。ウフフ。元気そうで、何よりです。」
「おやおや、真っ昼間から、異界女の登場かい? 相変わらず、美人さんだね。どうぞ。」

 私は家庭菜園眺めのコンクリートの上のバケツ、ジョロ、長靴、軍手などを脇に纏めて、場所を開ける。ナターシャのヤツは立ったまま、指と顎でクリーンを指示している。<何を猪口才な>では在るが、庭箒を持って来てササッと上を掃いて、プリーズ、スィッダウンである。

 レディファーストの住人であるから、然も当然の顔をして居る処が、面白い。染み一つ無い肌理細かく、透き通る様な白い肌にストレートな黒髪、黒い瞳、高い鼻、ほっそりとした顎に薄い唇。態度こそ、美人さんの特徴か・・・デカイ限りでは在るが、ほほ笑むキラキラとした瞳は、真に愛くるしいばかりである。

「オゥ、優しいですね。アリガトさんねぇ。」
「何を生意気態度してるんだ。如何した? お前さん、異界に退屈したんだろう。」

「何よ、それ~。またまた、<私の力が借りたいと、呼んでた>でしょ。これ、人助けでしょ。私は三拍子揃った好い女ですからねぇ~。
 如何、構想は大分固まって来たの? 私は異界で、免許皆伝の魔法使いで~す。リクエスト、何でもOKで~す。」

「サンキュー、異界電話がチカチカ光らなくても、以心伝心とは俺は願ったり叶ったりの感謝感謝ですがな。」
「如何致しまして、私は何時も、あなたの事を霊視してる。ウフフ。私達ベストカップルですからね。」
 
 何はともあれ、来て呉れたのであるから、粗相が在っては日本人の一人として失格である。ナターシャは、甘い物好きである。丁度、頂戴物の抹茶葛湯があったから、それに熱い湯を加えて、残り少ない吊るし柿を一つ、自家製の黄色い沢庵数切れ添えて出して遣る。

 彼女は、それらを鼻でクンクンと臭いを嗅ぎ、葛湯、干し柿、沢庵と徐(おもむろ)に口にして行く。正面からの鼻は美人さんでは在るが、側面からの鼻形は、正にライオンの鼻である。さてさて、如何なる評価が下る物やら・・・この馬鹿垂が。

「オゥ、これ、ジャパニーズ・テイストですねぇ~。穏やかに、スウィート、スウィートに、オシンコのアクセント。流れが、とてもグゥーのグット・テイストですね。やっぱり、あなたは奥が深い。アハハ。」

★いやはや、これは魂消た。ナターシャは並の女では無い。優秀過ぎる弟子にして相棒である。

「ほら、こんな時に使う好い言葉あったでしょ、教えて呉れたでしょ。何と言いましたか。嗚呼、あの好い日本語、何だったかなぁ、え~と・・・」

「ハハ、そんな時は深々と頭を下げて、ちょいと澄まし顔で<良いお手前で、堪能致しました。>って、云うんだわさ。」

「おぅ、それそれよ。日本語は、とても奥が深い言葉です。でも、あなた深々とは、ちょっと余計でしょ。それって、皮肉でしたね。ウフフ。」

 ナターシャはライオン娘の生意気女では在るが、色んな側面を見せて呉れるから、私としては下心・ゴマ摺り抜きで、<三拍子揃った好い女>と一目を置いている次第なのである。歳は娘程離れてはいるが、内面に良い物を持っている頭脳明晰面と突っ込みの回転の速さを併せ持った女である。そんな事よりも、私は彼女と居ると楽しい、浮き浮きした気分に為って来るのであるから、根っこが同類なのであろう。

「あなた、ここに何を作りますか?」

 彼是と説明して遣ると、細い顎に白い華奢な手を掛けて、ウンウンとかアラ、ソーなどと、白人女特有の鼻先相槌を打つ。おまけに生意気面をして一々、生意気対応を仕出かすのであるから、可愛い物である。日本人の年下女がそんな事をしたら腹が立つ物だが、其処が白人美人さんの特権見たいな物なのである。

    へへ、これが俗に云う男の鼻の下伸ばしの『デレデレ顔』と云うのである。

 この処、私は縄文時代に興味深々で、ネット検索をして雑学を仕込んで居る。何しろ、その時代区分たるや・・・ざっと一万数千年の長きに亘り、その次の弥生時代の700年とは桁が二つも違うのであるから、これは最早、人知の及ぶ限りでは無い『広大無辺の対象領域』なのである。

 私の妄想タイムは睡眠に向かう寝床の中であるからして、一万数千年の悠久の時代区分に立ち至ろうとすれば、到底、馬如きでは追い付く訳にも行かず・・・然りとて舗装道路もガソリンも無い太古の大地故に、文明の利器・車も使えぬ世界である。
 
 妄想タイムスリップの移行手段が無くては、物語は頓挫して仕舞うのであるから、夜も眠れずに、散々思案した。

 苦肉の策として浮上したのがハンググライダーで、一気に悠久の時空を意のままに、<俯瞰飛行>するしか無いとの妄想路を思い付いた次第である。それ程に縄文時代は悠久の大河の様な、広大無辺の時空間なのである。
 一万数千年の時代区分の中に在っては、所謂肉体等と言う存在は、無意味とも見える。肉体が無意味な物ならば、いっそハンググライダーも用を足さないのであるから、その圧倒される悠久の広大無比の時代へのタイムトリップ方としては、ナターシャが語って呉れた<異界模様=魂の浮遊様>が良かろうとも考えて居た次第なのである。

「ほら、前に異界の様子を教えて呉れた様にさ、仄かな蛍火の様に、スゥ~、スゥ~と太古の原生林の中を浮遊して行く感じで、縄文の時代区分を見て来たいと思って居るんだ。

 きっと縄文世界は、石器と火入れ土器で狩猟・漁労と自然採取と僅かばかりの焼き畑栽培の<時を止めた様な悠久の時代>だと想像するんだけど、・・・ 調べると調べる程に、俺のイメージの中では<争いを好まない北米インディアンの様な世界の拡がり>が在るんだけどね。」

「オゥ、そうか、そうか・・・<インディアン、嘘付かない>のインディアンね。続けて説明して下さい。」

「そんな静かな時代に、現代人が足跡を残すのは不遜だからさ。一万数千年間の縄文時代に、食料・農耕革命とも呼べる水稲作の時代が700年続いた後は、群雄割拠の国組織の権力が幅を利かす古墳時代へと一気に突入して仕舞うんだから、・・・そう為ったら、欲と力の現代と、そんなに変わらない世界に為って仕舞う。そんな物は俺にとっちゃ、興味薄の世知辛い人間関係ウォッチングでさ、へへへ、もう現世だけで沢山だからさ。」

 ナターシャは向学心・興味旺盛な性格である。新しい知識と為ると、丸で少女の様な眼の輝きを発散させる。

「おう、そうでしたね。<第12部・天空の台地>では、そんな時代でしたねぇ。それに、<第6部・ユーラシア歴史の旅・神域にて><第7部・ユカタン、マヤにて>も、大変に面白かったですよ。

 そうか、そうか・・・あなたは、唯の助平ちゃんじゃないですからね。やっぱり変わってますねぇ。でも、解ります。そのプラン、とても、あなたらしいです。協力しましょう。

 好いですねぇ。登場人物が多過ぎると、<女は、何かと精神的に疲れま~す。>からね。疲れる事には係わらないで、二人だけで蛍火のランデブーなんて、好いですねぇ~。全て、ナターシャに任せなさい。」

★何を体裁振って、<女は、何かと精神的に疲れる>じゃと~。女のつば競り合いの強調民族の癖しやがって、赤柄の睾丸鞭の蛮行をチラつかせ遣がってる癖にして。この馬鹿女が、調子扱くな・・・少しはバルディナの和やかさ、ヤナのスマートさを見習い遣がれ。

「コラッ、あなた、何考えてる。それってパロパロでしょ。ナターシャと居る時は、ナターシャだけにするのが、<男のエチケット>でしょ。相変わらず、あなたはお馬鹿ちゃんですねぇ。ウフフ。ナターシャは、異界の魔法使い。分かってるでしょ!! アハハ。」
 
 スキンヘッドをベシャりと叩かれた。まぁ、それでも亀の甲より歳の効であるから、そんな事は、一々気にせずに、肉付きの好いヒップを撫で上げて、ニヤニヤと好色オヤジをさせて頂いて居るのが、<男のキャパシティ>と云う物なのである。ギャハハ~!!

 ナターシャは<今日は、時間が有る>と云う。生憎、今年の桜は未だであるが、其れなりにほっこりした春日である。肩を並べてお喋りだけでは、勿体無い次第である。

「おっ、そうだ。自転車が二台在るから、如何だ。一緒にサイクリングにでも行こうか。」
「オゥ、ダーリン、グットアイディア。勿論、私には5段のおニューでしょ。あなたは勿論、3段のマイ自転車にして下さい。ちゃんと見て来ましたからね。アハハ。」

 忘れずにと云うか、現代的なお澄まし容貌とは裏腹に、その心情たるや・・・真に義理硬い異界の美形さんである。

 <その2>
 斯様にして、唯一無二の相棒ナターシャ様の賛同を得て、悠久の舞台・縄文への門戸が開かれたのであった。

 舞台は一万数千年を擁して<悠久の時代区分>である。約7000年前には『縄文海進』と云われている間氷期の温暖化現象で、気温・水温は今よりも数度高く、海面も2~3mも高かった時代を内包して居る。日本の沖積平野はその後の河川、海に依って運ばれた堆積物がその元に為って居るそうな。

 南北に細長い日本列島には、西と東では気象差異が歴然としている。東日本大震災大津波が千年に一度の物なら、少なくとも10数回もそんな天変地異を内包しているのであるから、大変な事である。
 増してや、環境その物が自然物採取の狩猟・漁猟・極初歩的な自然農法で成り立っている時代区分である。自然環境は当然に、広葉樹、針葉樹、沿海・内陸山地の環境差異から、縄文人集落の生活様式も、多種多様の混在摸様で在った筈である。

 それに、何と云っても縄文人口26万人との事であるから、現在の都道府県数で、それを割り算すれば26万÷47=5千5百で在るからして、縄文ウォッチャーの私として見れば、自然界に棲息する希少の『人間群れ』を探す様な物である。
 赤道付近のニューギニア島パプアギニアのペニス・ケースを付けた族文化では、日本の縄文文化に当て嵌める訳には行かぬから、こんな自然の中での共生する文化生活と云えば、地域地域で族を構成するチェロキー、アパッチ、スーなどの族主体の『北米インディアンの生活実態、文化』を、映像的には想定するしか在るまい。

 世の中と云う物は、指示・指令を出すのは0・3秒、調べ、纏めるには何日も要すというのが、その実態である。兎角、女族の特徴と云えば、自意識過剰の知ったか振りが幅を利かせている次第でも在り、増してや美形美人様の白人レディファースト国の住人と来た日には、日本人の数段上を行く<天上天下唯我独尊体質>であるから、下調べが大変なのである。やれやれ・・・私だって疲れるのである。

★デカイ声じゃ言えませんが、男族の目からすればそんな物ぁ、<天上天下唯我『毒損』>の類で、何の事は無い。只の西洋中世の停滞思考=天動説の『テンコちゃん』ですがな。こんな事は、<それを言っちゃお終ぇよ>のフーテンの寅さんの御出馬も不要の『蟻とアリマキの関係』の様な物なのである。

 その心は、アリマキの排泄物の甘露欲しさに、せっせとアリマキの移動を手伝う蟻の習性を連想すれば、良いだけの事である。

 まぁ、アリマキの排泄物を『甘露』と見るも、女族の股ぐらを『蜜壷』と見為して、せっせと『官露』と持ち上げるのも、<哀しきオス族の習性>と思えば、アリマキと蟻のこれもギブ&テイクのオスメスの不変の営みと言え無くも無い次第である。
 いやはや、男女の差をこんな風に、お浚いをすると結論が仄見えて来る次第なのでは在るが、断定して仕舞うと相手は<異界の業・剛の者>である。いつ何時、赤柄の睾丸鞭が、吾が急所の『股間に炸裂』するとも限らないのであるから・・・ギャハハにしてトホホの極みですがな。

 脱線はこの位にして、縄文区分の下調べをして置かないとナターシャに馬鹿にされて終う。何々・・・ほぅ~、縄文人様達も凄い物である。犬、ニワトリに及ばずブタまで飼って居たとの事である。

 ヒョータン、ウリ、ゴボウで御座るか。大草原にバッファローの大群を狩りして移動するスケール感こそ無いが、国土の70%を超す森林の民・縄文人の生活は安定の文化圏と云って良かろう。煮炊き用の縄文土器に家族で暮らす竪穴住居、クリ・トチ・ドングリの実を石臼で粉にひき、粥、団子にして食す。粥を啜るはヒョータンスプーンであるか。

 縄文時代の女の衣服の文様を見れば、中々の大胆なデザインで、そのデザインは<続縄文>と命名される北海道のアイヌの民族衣装のデザインに継承されている感がする。

★蛇足ながら。私は『芸術は爆発だ~!!』の岡本太郎画伯の方が、世界の天才ピカソ様より上だと考えて居る。何しろ、画伯の絵には浮世絵の色彩を継承した<澄み具合>と縄文人の力強さの<直線のデフォルメ>が在るからである。

 縄文推定人口26万人。希少の石器・黒曜石は、北海道白滝村、長野県霧ヶ峰高原・和田峠、伊豆諸島の神津島、島根県の隠岐島、大分県の姫島、佐賀県の伊万里、長崎県の佐世保で産出されるとの由。勾玉(マガタマ)のヒスイに至っては、糸井川産と云うのであるから、縄文時代の交易の範囲は、驚くべき程である。

 因みに日本の在来馬の経緯は、モンゴル馬で、モンゴル→朝鮮半島→九州で、それは弥生、古墳時代との事である。牛の登場も同様にとの由。

 従って、悠久の縄文時代に在っては、人々は竪穴住居に住み、徒歩で、丸木船で、日本列島の隅々までも交流・交易の旅をして居たのであろう。こんな風にイメージを重ねて行くと、馬こそ無かったものの・・・私には如何しても縄文人と西部劇で見る北米インディアンのイメージがチラッチラッと頭を過るのである。

 これは凄い事では在るが、その根底には縄文時代と云う一万数千年にも及ぶ『原日本文化圏の揺籃期』であったと云う平和な生活圏が、日本列島の中に長い長い悠久の時の中で、雨の枝葉の一滴が、ポツリ、ポツリと地面に落ちて、それが地下に浸透して地下水脈を形成して、湧水と為って日本列島の其処彼処に拡がって居た証左でもある。

★争わない、貴重な物はコツコツと実直に脚を伸ばして入手して来る。きっと<信じる事で始まる人の暮らし=万物との共生>が、この時計が止まった様な進歩の時代区分の中で育まれて来たに違いあるまい。
 それがヤオヨロズの神々、神話と天皇の融合、民のカマド、外来宗教の仏教と古来の神教との融合、君民一体思想・・・etcの『日本人の精神的紐帯』を発展させて来た根源では無かろうか。

 こんな事を知り、煙草を燻らせながら、自然濃い信州の空に想いを馳せて居ると、私のイメージの中には、西部劇で度々登場する北米インディアン達の自然と共生して暮らす精神性の高い暮らしの風景が拡がって来る次第なのである。
 少年時代に見た西部劇の中のインディアン達に、私は主演スター達を差し置いて『不思議な位の親和性』を感じて居たのであるが、こんな風に人生幾ばくかの経験知・経験値を体蔵して<世界史、日本史との反芻>が出来る年齢に達すると、嘗ての少年時代人感じた不思議な親和性の扉を開けて見たいと云った<興味深々の世界>が拡がって来る次第なのである。

 まぁ、この位の下知識が在れば、西洋哲学しか知らぬ生意気女にして、ライオン娘のナターシャのお守も出来よう。時よ、時代よ・・・如何様に変わろうとも、スットコドットイ・・・日本人の心底に流れている縄文人の血脈・気脈を粉塵に化しては為らないのである。日本に生れ、育った男の一人として、出生国の幸運さに感謝する処である。

 <その3>
 幾ら縄文時代の考古学的知識を摂取しても、その対象は誰も見た事も無い広大無辺にも等しい悠久の時代区分である。得てして教条的知識と妄想は、反比例の関係にも立つのであるからして、この程度の雑駁過ぎる縄文への知識漁りは止め置く事にする。

 私の家庭菜園の畝にも、全てに発芽して朝夕のジョロ散水が楽しく為って来て居る。未だ、幼葉だけでは種類の区別は出来ないが、ミツバ、ミズナ、シュンギク、シロカブ、ダイコン、ホウレンソウ、チンゲンサイと少量多采の時間潰しスペースと為って居る。家庭菜園三年目であるから、ど素人ながらも経験をした分だけの知恵も出て来て、それなりの野菜供給が出来る事であろう。

 今日も五月初旬の気温と云うから、私は部屋の中に居る訳にも行かず、朝食後は畝の小石拾いをしたり、雑草をチマチマと手抜きしたり、剪定鋏で菜園横の実の生らぬプラム、トゲトゲのヒイラギ、カエデの小枝切りをして遊んで居る次第である。無風の青空の下、外の空気を吸って、身体を動かすのはロートルの贅沢な時間とも云えようか。陽の当たる畝では、小蟻達が巣作りに甲斐甲斐しく働き始めている。土手道をS大新入生の男女の一団が、楽しそうにワイワイガヤガヤと歩いて行く。

 へへへ、花の新大学生であるか・・・ 先程は、自転車の白人娘を見た次第でもあるし、好いお天気さんであるから、女子学生のピチピチした太腿から発散される若草の匂いでも、鼻で深呼吸してお見送り致しましょうかね。

★おぅ、これぞ、<若草萌ゆる娘っこの匂い>ですがな。ニャハハ!!

「コラッ、あなた、何してます。相変わらずの一番の助平ちゃんね。」

「アッジャ~、見てたのねぇ~。歳が違うんだから、<ジョセフィーヌ、余はチーズは不要じゃ。> 女同士の匂いの張り合いは止めてくれよ。アハハ。」

    夢奇譚の相棒と為るナターシャが、再び姿を現した。

「相変わらず、目を離していると、あなたは本当に駄目な男ですねぇ。ド助平オヤジ!!」

★コンニャロ~メ。何を偉そうに・・・『類は友を呼んだ』の助平が取り持ったご縁じゃないか。裸に為れば、どっちがド助平なんじゃい。人類みな兄弟、みな助平ですがな。

「どう? ジョーモンのリサーチは順調ですか。時々、お尻を叩きに来ないと、あなたはナマケモーノだから、この世に戻って来れなくなりますからね。私は望む処ですけど、あなたはマザーさん居るから、それ出来ないでしょ。
 私はあなたの日本語は解りますが、日本語が読めないでしょ。だから、それはあなたの仕事ですからね。アハハ。」

「はいはい、ライオン娘様、それは重々承知致して居りまする。」
「あら、そう。嫌に素直ですねぇ。恥ずかしい処見付かったから、上辺だけの素直さでしょ。私は、全部、心が読める~の。」

「いやいや、御気遣いは無用ですわ。俺は歴史分野が好きだから、苦には為らんからさ。歴史的興味が学校時分から旺盛だったから、この歳に為ればそれなりに頭の引き出しには溜まって居るから、一から覚える訳でもないし、極自然に頭に溜まる物さ。

 今考えてるのは、黒曜石って云う縄文時代の希少の刃物の産出地が極限られた場所しか無くてさ、それに霊験あらたかなにして、地位の象徴にも為るヒスイの原産地は日本では一か所しか存在し無いって話でさ。それが日本全国は元より、ヒスイに至っては朝鮮半島にまで拡がって居るって話なんだよ。
 馬も牛も未だ登場して居なかった時代だよ。縄文の時代だから、歩くしか手段が無いから、皆、今と違って健脚には違い無かろうけど、大変だよ。

 お江戸の時代には、東海道五三次なんて立派な国道と宿泊施設の旅籠屋が在ったんだけどさ。東京・京都間が男10里/日=40kmで、女9里=36kmで一般的には14日行程だったって話だ。それが列島の北端の津軽、海峡を越した北海道だったら、1カ月、1・5カ月にも為っちゃうだろ。そんな事をしたら、大変だ。ルートに沿った中継点見たいな交易場もきっと、陸海共に何か所か在ったんだと思って居るんだ。丸木舟の沿岸航海見たいな物だって、知恵と経験の産物でさ、・・・当然あっただろうしさ。

 世界史じゃ中国、ローマを結んだソグト商人、古代の世界の海を舞台に海の商人フェニキア人も栄華を極めて居たんだし、♪月の砂漠を~、遥々と~、何てマルコポーロ見たいなキャラバン隊も若しかしたら在ったかも知れんしさ。

 発掘調査で浮かび上がった縄文時代の雄・津軽は青森の三内丸山遺跡なんて代物は、農耕の始まった縄文前期中葉から中期末葉の1000年前後は使われて居た大規模集落跡で、最盛期には500人規模の大集落だったってさ。縄文期人口が26万人の時代だよ。現在の都道府県で割り算すれば、一県当たりの人口が5000人規模だから、その10%だよ。大都市だろ。それも今から5~6000年前って云うんだから、驚愕の世界なんだわさ。

 食料自給率で云ったら、完全に充足の自然環境と云っても良いだろうさ。生活に余裕が在ったから、用途に従って石を割って形を整え、精巧に研磨する。骨を削って釣り針も作る。
 縄文土器にしたって、粘土に細かい砂を入れて練り上げ、陰干しにして何日も掛けて、粘土の水分を抜いて、遠火で、徐々に焼いて、最後は火の中に入れて焼く。火入れだけでも3工程を要したって事らしいよ。
 装飾品に麻布の衣服にはデザインがダイナミックに織られて居たと云うしさ・・・衣食足りて礼節を知るじゃないけどさ、<衣食足りて、芸術をこなす。>・・・これって、精神的にも充実して居たと見て良かろうよ。

 分業・一工程の断片歯車でしかない、現代人如きのスカンポ脳達が、『不自由で貧しい過酷な太古の時代』なんて戯言で踏ん反り返っている時代認識じゃ無かんべさ。アハハ。」


「オゥ、素晴らしい!! 何時もながら、Rさんのヒストリー・レクチャーは、とても面白くて、為に成りますねぇ。あなた、とてもクレバー、頭良い!! これ、ゴマ摺~りで無くて、本当に惚れ直しちゃいますねぇ。ダーリン。チュ、チュッ。

 大分、リサーチが進んでますねぇ。ジョーモンのイメージは、北米のインディアンの生活ですね。分かり易いですね。サンキュー。
 私も、それをベースに、色々考えて見ます。今度の歴史行は、働き掛けない<見学の旅>にするんですね。それで、ハンググライダーなんでしょ。ウ~ム、分かる、分かりま~す。

 マヤの防衛戦(夢奇譚第7話)では、あなたとTさんは、<第4話・戦国初頭にて>の下痢ピー子分の夢奇譚軍の召集、訓練防護策まで講じて大変でしたからね。私も、ロシアでアマゾネスを編成してバルディナ、ヤナを猛特訓しましたからね。
 古墳時代の先駆けの天空の台地(夢奇譚第12話)では、ロシア勢で酪農王国を作りましたしねぇ~。アハハ。愉快でしたねぇ。赤柄の必殺睾丸鞭の炸裂、脅しで・・・立派な戦友同士でしょ。

 オーライ、オーライ。ハンググライダー、パラグライダー、テント、キャンプグッズは、みんな私の魔法で用意します。今度は二人だけで、ジョーモンにアウトドアですね。好いじゃない。それって、ラブラブでしょ!! 狩りは私の赤柄の睾丸鞭、あなたの弓矢、そうそう、あなた知ってるでしょ。私はクッキング下手ク~ソ、とても不味い。それ、あなたの仕事です。好いですね。アハハ。

<あなたは、私に文句言えない。あなた好きで、ウクライナ女好きに為った。これ、ナターシャスタイル。あなた、可哀想ですね。これ、男と女の関係ね。仕方無いですね。> 

 ジョーモンの羅針盤は、あなたの仕事。羅針盤無いと迷子に為ります。羅針盤をチェックしながら、誘いに来ますね。ウフフ。」

★おぅおぅ、何を扱きゃがる。馬鹿の一つ覚えで<>の小生意気のライオン娘が。知恵ある灰色狼は、決して牙を見せないのであるぞよ。それにしても、『羅針盤』とは、巧い表現をする物だ。『私は、凄く頭良い』と自惚れるだけの事は在りまするがね。へ、へ、へぇ~。

 <その4>
 梅が咲き、桜が咲き、梅には小さな実も付き始めた。芽吹きの幼緑は束の間に、新緑の風そよぐ躍動の季節に入り始めて居た。流れの早瀬にも魚影が走り、小鳥達は新緑の葉が重なり合う枝の中に巣を構え、雌はじっと抱卵を続け、オスは梢で高らかに縄張りと警戒の声を発して居る。チョウは飛び交い、花の蜜をヒラヒラと吸い飛ぶ。栽園では青々とした葉野菜が順調な生育振りを見せている。

 すっかり薄着と為った異界の女・ナターシャが、ゾクゾクとする程の妖艶な笑顔で姿を現した。

「あらあら、精の出る事で、すっかり日焼けして。女殺しフェロモンも現役さんですねぇ。用意は出来てますか? 」

「ああ、この頃じぁ、すっかり異次元旅には旅慣れして来て居るからね。<ザックの中には七つ道具が収まってる>んですがな。でもなぁ、対象が広大過ぎてなぁ・・・、それが頭の痛い処ですわ。
 でもさ、あそこに見えるのが美ケ原高原でさ。あの向こう側が武石峠で、ほら、東南の山山の重なり合う中腹が、天空の台地の舞台でさ。美ケ原の南への続きがビーナスラインで霧ケ峰高原に達して居るんだわ。」

「シャラップ!! オゥ、解りました。二つとも<黒曜石の産出場所>でしたね。私も学習してるでしょ。アハハ、私は頭好い。三拍子揃った良い女ですからねぇ。
 うん、うん、解りま~す。あなた頭好いです。あそこで網張って、ハンググライダーして居れば、人の動き分かります。グット・アイディア。流石~、あなたは唯の助平ちゃんと違いますねぇ。ウフフ。」

「まぁ、そう云う訳だけど、霧ケ峰高原は日本のグライダー発祥の地でさ。風が良くて長時間の滑空が叶うのさ。如何だい、<渡り舟>だろ。」

「あなた、何言いますか。それを言うなら、<リサーチにウィンド>でしょ。アハハ、私は、あなたより頭好いでしょ。如何だ、参ったか!!」

★猪口才な、何を抜かすか!! 俺様のオハコ(十八番)を使い腐って。まぁ、メクジラ立てる事でも在るまいよ・・・異界の魔法使い女は、昔から<煽てて使え>って相場は決まってらぁな。ギャハハ。

 まぁ、こんな軽口の叩き合いは、何時もの事であるから<お互いの気分の潤滑油>の様な物である。早速、軽自動車にエンジンを掛けてスタート。美鈴湖経由で美ケ原に向かった次第である。車の中では、歌好きなナターシャの歌声をたっぷりと聞いて、ハンドルを左右に切って高度を上げて行く。平日であるから、車は殆ど無い。窓を開けて山の匂いに満ちたひんやりとした空気に、鶯の声が良く響いている。

「俺、色々考えたんだけど、ハンググライダーはスピードが在るけど、身体の平行移動で操縦し無くちゃ為らんだろう。若かったら、鷹か鷲見たいに意の儘に、臨場感溢れる飛行が出来るんだけど、見ての通りのしがねぇメタボのオッサンだから、反射神経も機敏さも過去の物だしさ・・・シンドイと思うんだ。
 其処へ行けば、シート付きパラグライダーだとさ、スピードは遅いけど、左右の吊り手で操作出来る。作戦変更だ。」

「ウフフ、物云い口調は乱暴なヤンチャ男だけど、芯は冷静な分析屋さんですね。その落差が、Rさんの本質ですね。OKです。任せなさい。私は異界の魔法使い。ドラエ~モン・ビューティ・ナターシャ!! 何でもリクエストして下さい。」

 何時もながらの、小生意気ライオン娘との掛け合い行も、快調その物である。一緒に居て、一切退屈しないテンポの好さである。

 ポツンポツンと停まっているだけの駐車場に車を置いて、天空に寝そべる開けた台地にして大パノラマ・美ヶ原の高原を行く。

「懐かしいマイルドにして雄大なパノラマ。デートに来ましたねぇ。ダーリン、覚えてるでしょ。キッスして下さ~い。異界では、肉体の無い魂だけの広大無辺な世界ですからね。とても、退屈してま~す。お願いします。アハハ。」

 へへ、ようゴザンスよ。急ぐ旅でも在りぁしませんがな。
 
 風向きを見て、ナターシャにパラグライダーを出して貰う。上下二連式のシート付きであるから、流石に確りして居ると云うか<ちゃっかりしたライオン娘>である。

「ヘルメツトにサングラス、グラブして下さい。シートの安全ベルトして、確かめて下さい。」
「ヨッシャ、用意は好いか。翼を張るぞ。」
「OK!!」

 ラインをグイと引く。バサバサ、ググゥッとパラシュートの翼がざわめいて、半月状に大きく孕んだ。グイとばかりに肩に負荷が掛ったかと思うと、足元がふわりと浮いた。左右の吊り手をクィクィと操作すると、パラグライダーは高原の上昇気流を鷲掴みにして、高度を上げて行く。前方には白銀を載せた青いアルプスの屏風の様に屹立する大縦断のパノラマ、眺めを東南に向ければ霊峰富士の雄大さが聳え立つ。

 私達は呆気無い程の速さで、<宙吊り人>と為った。緑の起伏に富んだ山塊・山容の拡がり続きは、圧倒されるばかりである。

「ブラボー、ワンダフル、ビューティフル!! バンザ~イ!! 」

 下段のナターシャの上ずった感嘆の声に、私も同調する想いであった。上昇気流に合わせて左右の紐を引いたり戻したりして、ボートのロール捌きの要領で上昇、左右、前進の進路を調整して行く。私はハンググライダーの経験など勿論無いが、それとパラグライダーを比較すれば、鋭角の飛行と鈍角の遊泳と云った違いが在ろうか・・・ 御承知の通り、私は高所恐怖症の性質である。然しながら、こうも見事に頼る術も無く前後360度の空に放り出されて仕舞っては、一切足掻き様が無いのである。
 斯様に空中飛行は、圧倒的頼り無さ故に、足掻きから解放されて終うのも・・・これまた、生物の習性なのであろう。

    物の何分もせずに、宙吊りの人から、空の人、風の人に変化して行く。

「ダーリン、ジョーモンのどの時代に行きますか。指示して下さい。」

「農耕が始まって集落が出来て来るのが、中期だってさ。その前に、狩猟採取の時代に行って見ようか。定住よりも移動生活だろうから、開けた丘陵地帯を目指そうや。」

「OK、時空を超えるから、我慢しなさ~い。」

 パラグライダーの周りが、黒雲の巨大な壁に覆われて行く。パニック映画、SF映画に登場する様な巨大な黒雲の出現現象であった。それが渦巻いてあっと言う間に天地を覆い尽くして、巨大な生き物の様に凄まじい回転を始めて行くのであった。黒雲の中心軸のパラグライダーは、ピクリとも揺れず『静止状態』を保ち続けては居たが、気圧差で耳の鼓膜が破ける様な痛く、こみかみの神経が締め付けられる様にガンガン鳴って居たのを覚えて居る。そして、それがフッと消えた。

   バシバシッと、私は頬を手荒く打たれて、吾に還った。

「終わったわよ。人間はこの位の事で、直ぐ気絶しちゃうんだから、ダラシが無~い!!全然、修業が足りないですねぇ~。ほら、目を開けて、シャキッとして下さい。魔法だって、凄いエネルギー消費なんですよ。ああ、疲れた。
 さぁ、ジョーモン旅行しましょ。あなたは駄目な人ですねぇ。先が思い遣られますねぇ。アハハ。」

★何を小生意気に・・・霊魂だけの異界生物と五体を持つ生身の人間の違いだけじゃないか。はいはい、アッシャ、駄目人間ですがな。異界と生界を繋ぐ架け橋は、唯ひたすら忍の一文字ですがな。へへへ。

          ほぅ~、これが縄文時代の日本の世界か。

 翼一杯に孕んだ風が小さくバタバタと鳴り、風の音が空を走って通過する。翼を広げて空を滑空する鳥に為った様な気持ちである。安定した大気の中に在って、スピードこそ無いが360度の視界と眺望の拡がりである。
 照葉広葉樹林の太古を繋ぐ原生林の世界、そのボリューム、原生林も只一様では無い。密生・疎林・熊笹、草地などを混成させた山塊を幾重にも、茫漠として横たえた陸の海の様な感じで・・・唯ただ圧倒的される。

★普段の身長目線でしか見て居ない<人間の近視眼>を思い知らされる。それでも、何故か、胎内に宿る懐かしい原風景に還って来た様な安らぎにも似た気分である。

 下段のナターシャは、ブラボー、ビューティフル、ワイルド、エキサイティングなどと感嘆詞を連発したり、鼻歌を提供して呉れたりで、子供の様に前身をハミングして居る有り様である。それでも空中遊行は安定して居る。翼に孕む空気のざわめきと空を流れる風音の通過に、身を任せて私とナターシャは、二人二様の空中遊行を暫し満喫した次第である。

 私は吊り手を右に引いて、樹海が覆い尽くす盆地に進路を取った。四辺の山地から幾筋もの川が流れ、それが合流して一本は南へ他方は北に流れ行く。上空からはその蛇行する河相は、原生林の中を大きく這う豊穣の生き物の様にも俯瞰出来た。

 縄文海進の言葉に象徴される様に、縄文期は温暖な時代であったそうな。縄文期推定人口26万人。縄文遺跡の雄・山内丸山遺跡は津軽青森、弥生遺跡の雄・吉野ヶ里遺跡は九州・佐賀県で在った。縄文時代と弥生時代の地球環境の違いは、狩猟と農耕の差以上に、気候差が顕著だったのであろう。眺望利くパラグライダーからの俯瞰図は、予備知識との対話でもある。

 狩猟・漁労・採取の広大無辺の大地に、ヤオヨロズの神々の下、自然の一員として悠久の時を刻む原日本人の大地を見る想いであった。

「う~む・・・これって、若しかしたら、縄文の前期かな?」
「オゥ、それ、ピンポンです。<観察は、順番が大切>と、あなた何時も言ってるでしょ。あなたは、私のダーリン&ティーチァ&戦友でしょ。勿論、全部信用してる~。」

★こんな処が、如何にも彼女らしい。文句は無いが、シラーと勘を働かせてスイスイ進んで終う性格なのである。

「何時も、気を利かして貰って、サンキューですがな。前期なら縄文人は、山間の地でこじんまりとだろうから、きっとあの辺りがポイントだろう。左旋回して着地と行こうか。」

「チョイスは任せ~る。ゴー、ダウン!!」

 左右の吊り手を交互に操作して、着地をする。パラグライダーの装置を外すと、ナターシャがサッと指差すと、立ち処に消えた。

「さぁ、次は如何しますか?」

「うん、狩猟主体の敏感な縄文人達に不要のカルチャショックは避けたい処さ。今回はボーリングの試掘調査の感じで、縄文時代への感覚慣らしを目的としようじゃないか。」

「了解!!」
 
 この時代に在っては、人間種と云えども野生種の一員と見た方が、納得出来る。俄か覚えの雑学知識は捨てて、五体五感を敏感にさせての縄文世界への足の踏み入れが肝要であろう。ザックからコンパクトなアーチェリー、木刀、双眼鏡、サバイバルナイフ、水筒を取り出して、首、肩に掛けて、ナイフは腰のベルトに装着して、手には木刀を持つ。ナターシャも同様とするが、括れた腰には<赤柄の睾丸鞭>を収めている。こう為ると、お互いは戦友同士でも在るから、声こそ出さないが指差し呼称で装備を確認し合う。

「さぁ、行こうか。」
「OK、行きましょう。」

 私には勿論マタギ経験など一切無いが、若い頃は一人で渓流釣りもしたし、餓鬼の頃は、友達同士で、自然の中で遊び呆けて居た腕白坊主の体験が在る。成長してからは、趣味の映画で、西部劇のインディアン斥候のシーンも興味深く観て居たから、応用出来る面が色々在る。そもそもが、根っからのアナログ人間の体質なのである。縄文人の世界への興味と日本狼への興味も沸々と来て居る次第で在った。

 <その5>
 縄文前期へのリサーチは、午後からのスタートで在ったから、殆ど縄文人の気配は察知出来なかった。それでも、普通に歩いて居ても、野兎、鹿、狐を目撃した。無用な殺生は、縄文人に失礼に当たる。

 異界の女・ナターシャとのデート日と云った処で在ろうか。適当な沢の近くで、初日のキャンプをセットする。アウトドアグッズの出し入れは、彼女の専売特許である。私は肉体労働派であるから、周囲の枯れ木などを集めて火を起こす。春の山野は山菜の宝庫である。味噌・塩・醤油・ワサビの調味料は、異次元旅行の七つ道具の一つと為って居る。山菜を焼いたり茹でたりして、沢魚を焼けば、縄文観察者の腹は満たる。

 山菜はナターシャに任せて、私は沢でイワナ、カジカ、ヤマメを取る。まぁ、私は魚の素手採りは、得意の口で在る。何しろ、原始の時代区分の沢で在るから、魚影の濃さは驚くばかりである。

 おやおや、現代ではすっかりお目に掛れ無く為って仕舞ったサンショウオウ、アカガエル、なども至る所に居る。植林の針葉樹林と違って、新緑の照葉広葉樹林は陽が差して明るい。そして、大木の林、森であるから、頭上の枝葉の繁りは、大きなパラソルである。照葉樹は、その名の通り太陽光線の恵みで上に成長する。
 従って木々の間隔が均衡良く保たれている。パラグライダーで見た原生林の内部は、驚くほどに明るく見通しが良い。そして、爽やかな風が渡って居る。野鳥達の囀りは、山の空気に一際冴え渡る。

 ネイチャー番組などでは、『海は森が造る。森の造った海は豊穣の海。』なんて表現が発せられる次第であるが、改めて地球と云う多様な生命の大きな器の中で、それが関連し合って其々の自然環境の大きな相互サイクルを構成している。風が吹き抜け、野鳥の囀りが凛として聞こえ、沢の落ち込み、瀬音が・・・ベースが奏でる様に、音階・テンポ・リズムを刻んで居る様にも感じられる。

 お恥ずかしい限りでは在るが、私は希少種の音楽1の男である。然しながら、音楽はリズム、メロディ、ハーモニーから構成される波動と云う理解も出来るし、精神の安心・安定・癒しに働き掛ける波動の一つにアルファー波があると云う事も、歳の効で耳知識として持っている次第である。

 そんな諸々の物を重ね合わせると・・・自然の揺り籠の大きさ奥深さに、神秘さすら感じ行って終うばかりである。ヤオヨロズの神々の存在が体感される一方、世界の一神教の眉つばさは、私には如何しても<人間の想念の背伸び>として思えて来て仕舞う次第である。
 頭脳の個室に閉じ籠って想念を小難しく組み立てるよりも、人間は原初の風に吹かれて、五感を開放させて『唯感じる事』の方が、素直な感受性、感性を磨く事が出来る。その感受性、感性を基に、他人と交わる事で自己と他者の違い・対立を経験、学習の過程で知識を拡げて、自分軸を作って行けば良いし、自分軸の根底を作り上げる物は、感の感受性と感性で在り、知の経験知と経験値と云うのが『私の持論』なのであるが・・・

「オゥ、ダーリン、あなた、またまたシンキング・タイム遣ってましたねぇ。ウフフ。私の方は、OKです。クッキングは、あなたの仕事ですからね。私は、ハングリーで~す。バケツを投げるから、それに水を汲んで来て下さい。」

   へへ、娘程の年齢差であるから、催促には素直に従ってテントに上がる。

 おやおや、流石に異界の魔法使い様である。口では何だかんだと生意気口を叩いて居ても、女は女である。アウトドアデスクに椅子がセットされて居て、焚火のカマドには飯合が掛って湯が沸き立って居る。曲がり竹のタケノコ、コゴミ、スカンポ、ミツバなどの山菜が、袋に入って居る。私は沢で腹を裂いて来た収穫物を竹串を作って刺し連ね、焚火の周りに立てる。

 山菜を茹でて、バケツの水に晒し、次の山菜を茹でる。そんな事をして居る内に、魚達も身汁をジュウジュウと噴き出し、皮がこんがりと焼き上がって来る。それらをペーパー皿に盛り付けて居ると、ナターシャが然も注目の振りを付けて、大振りのウィンナーを飯合の中に入れて見せる。
熱々に茹で上がった腸詰めウィンナーを二連ペーパー皿にドンと置いて、チーズの塊、赤ワインをポンと出す。

「おいおい、豪勢じゃないか。如何したのさ。」
「これ、ヤナ、バルディナからのプレゼントです。このウインナー、あなた好きでしょ。ヤナから聞きました。」

「ああ、そう。ロシア・アマゾネスにも言って来たのかい?」
「勿論、みんな戦友達でしょ。宜しくって言ってました。<呼んで下さい>って言ってましたよ。今回は、ジョーモンの触りのショートステイだから、未だ出番は無いと言って来たのよ。アハハ~。」

「そうかい、皆元気かい。そう云えば、去年はアマゾネスの面々と慰労の花見会遣ってた物なぁ。そうか、一年は早いもんだわな。」

 山の夕暮れは早くも、夜の帳である。夜空には満天の星々が輝き始めた。月は薄い下弦の月で在る。雲が月に掛れば、漆黒に近い夜空には銀河の大星団が、茫漠と大パノラマを見せて居た。昼のパラグライダーの縄文のパノラマも感動的であったが、天空の大星団のパノラマは、神秘に満ちて降り注いで居た。

  ウゥウォ~ン、オオ~ン、ウゥ、ウオン、オオ、オ~ン~。

<おっ、待ってました。待ち人来たる!!>

 私は日本狼との遭遇に備えて、双眼鏡を夜間双眼鏡に替えて居たのである。何しろ51倍の明るさである。ナターシャの指差す所に焦点を合わせて、その動きを待つ。

 頭を上げずに体高の高さで、嗅覚で辺りを窺がう様な姿勢・動作で、姿を現した待望の日本狼であった。脳裏に雑学ノートが開かれる。

★狼と犬の関係からすれば、狼との類似性が、犬族にも影響している筈であろう。日本の犬族は秋田犬が大型で、後は中型で北海道犬、甲斐犬、四国犬と続き、小型で柴犬の系統との由。北海道犬は別名マタギ犬と呼ばれ、縄文犬の遺伝子を濃く残して居るそうな。

★毛色、体型から見ると、甲斐犬、四国犬の方が、狼然としている。私は大柄を好みとするから、イメージとしては大型の秋田犬の体型に、甲斐犬、四国犬の黒い体毛を重ね合わせて居る次第であった。

★書物に依ると、日本狼は中型で体毛は白茶けて居た由。そう為ると北海道犬のイメージで在ろうか。日本狼の亜種にエゾオオカミが存在したとの事で、シェパードに体型体毛が酷似していたとの由で在る。

★狼は、雌雄の番いを中心とした2~15頭程の群れで生活をする由。その観察物語はシートン動物記の<狼王・ロボ>が活写する処でも在る。群れのボスは、雄狼である。

   さぁ、お前さんが一匹狼で無いならば、群れよ、姿を洗わせ!!

 続いて一周り小さな体型の狼が姿を現して、夫狼の横で周囲を窺がっている様子である。毛色は茶系統で在る。秋田犬の大きさで、秋田犬との相違は、<鼻づらがグィと伸びて>顔全体が尖っている点で在ろうか。闇の森にザワザワと音がして、四頭の狼が姿を現した。都合6頭の群れであった。

 私は固唾を飲んで双眼鏡で彼等の動きを追った。野性は攻撃と防御の緊張感を忍ばせて凛として美しい。そして神秘性をも持ち合せて居る。

 焚火の燃える炎に警戒してか・・・狼の群れは臭いの在り処を確かめて、納得したかの様に、音も無く闇の中へ帰って行った。

 私の少年時代からの妄想願望が叶って、その夜のテントの中では、合体合戦に長じたのは、言うまでも無い処であった。

         夢奇譚第16部・縄文へパラグライダー・・・前篇完
                 2013 4/8 by アガタ・リョウ






心何処ーショート 遣りましたがね。
                遣りましたがね。(4/9/13)
 あれあれ・・・もう、四時半で在るか・・・ 本日は昼前から、何んとか近い内に片付けて終おうと考えて居た家仕事があったから、思い切って重い腰を上げた次第である。

 ヤクルトママさんも来た事であるから、ホームセンターに砂の配合されたモルタルとコテを買いに行く。途中、留守中に町会費を集めに見えられたら、気の毒であるから今年度の班長さんの処に寄って行く。

 ホームセンターで20kgモルタル、コテを買い、500円DVD、西洋シャクナゲの小鉢を2個買って帰る。さてさて、モルタルを練ってお仕事開始である。どうせ肉体労働をするのなら、一丁、本格的に遣ろうか・・・ 

 再びホームセンターに、モルタル二袋を買いに行く。一袋在ればとは思ったが、車序でであるから、<二度ある事は三度ある>は願い下げにした方が次善の策である。

 ラジオの国会中継を聞きながら、縄文人の土捏ねである。何事もヒィーコラ、ヒィーコラ遣って居る内は、疲れて嫌な物ではあるが、半分を越えれば遣りさえすれば終わる。終わって仕舞えば、未だしたいと思うのが、人間の好い加減な処である。へへへ。

 綺麗には為ったが、俺ぁ疲れましたわな。片付けて一服の気分で、鉢植えを四畳半前のスペースにアレンジを考えて移植する。終わった終わった~。嗚呼、腰が痛いですがな。

 さてさて、風呂に入って汚れた衣服を洗濯して、マイタイムと致そうぞ・・・

 昨日は老母の薬を貰いに行こうと外に出ると、お向かいさんが駐車場の所で、テーブル、椅子を出してのご近所さん同士のコーヒータイムとやらで、早速、手招きをされてしまい、長々とご近所さん潤滑油話をして仕舞った。医院では老母殿の血液検査結果が出ているとの事で、先生に確り説明を受けて来て仕舞った。老母は長生きするとの由。

     そんな次第で、半日ほど予定がずれて仕舞った次第である。

 短編物も前篇18頁完と云う事で小休止をすれば、後篇の妄想構想にも繋がる。晩飯前に本日日誌を打って、夜の部では<夢奇譚第16部・縄文へパラグライダー>前篇の『訪問者読み』をして、誤字脱字・意味不明箇所に手を加えて置けば、何時でも投稿が叶う。その間には、挿し絵を描いたり、後篇遊びも出来るのであるからして、ペースとしては悪くは無い運びである。

       何々・・・<黄金の七人 1+6エロチカ大作戦> 
『故郷のシチリー島からイタリア北部の町へ遣って来た田舎者の青年が、その世にも稀なる精力絶倫ぶり(睾丸3個)を武器に、町の美女たちと珍騒動を繰り広げるさまを愉快に描いたイタリアお得意の艶笑喜劇』

 何~、キンタマ3個じゃとぉ~~、おいおい、ホンマかいな。やいやい、こりぁ、オモクレェやね。止め止め、鷹揚にブログ日誌など打っている場合じゃ無かんべさ~。ギャハハ!!

心何処ーショート 容器回復して、呆けに交わる。
             陽気回復して、呆けに交わる。(4/8/13)
 へへ、調子こいて打ち進んだら、すっかり寝坊をして仕舞った。寝ぼけ眼を家庭菜園眺めで、朝の一服をして家の中へ。残り飯をお茶漬けにして、小食で済ませお茶を飲んで居ると、ガス屋さんの集金である。いやはや、一か月の速さには付いて行けないロートルである。

 玄関上がりで、月に一度の男話である。文作模様を訊かれて、目下の日課・夢奇譚16部<縄文へパラグライダー>の文作骨子をご披露申し上げる。現在<その5>に立ち至って、17頁の進捗状況である。

 歴史教科書では年号を覚える必要も無い狩猟採取の石器と土器、竪穴式住居の<飛ばし歴史領域>である。文字記録など一切無い遺跡出土品から推定する考古学の領域であるから、それも致し方の無い飛ばし教材なのであろう。
 然しながら、私のスカンポ脳では如何逆立ちしても、史実を基の検証想像の緻密為る脳細胞など皆無に等しいのであるから、『アガタ流妄想の家元』を自負する吾が身としては、自由な領域の方が<妄想の樹は茂る>のである。ギャハハ~。

 そんな次第で吾が乏しい経験知・経験値をフル稼働させて、縄文人の一万数千年に及ぶ広大無辺の歴史領域に、その時代の気候、黒曜石・ヒスイ、推定人口、狩猟漁労対象、石器・土器、衣服、栽培食物、家畜などのキーワードを織り込んで、妄想タイムスリップを敢行して居るのである。

 その中で見えて来たのが、馬・鉄砲を削除した北米インディアンの生活文化のイメージであった。

 中学時代の担任教師の言では無いが、<記憶は三回口に出して他人に話すと、その記憶は頭に長らく記憶される。>との『人間の経験値』を為るほどと合点して、それなりに実行して来た次第である。
 それに加えて、人間の知能などたかが知れているから、丸暗記のお披露目で無い以上、お披露目順序は骨子の範囲内でより物語風に『加工の手』が加わって、通りが良く為って行くと云う性格の物なのである。

<門前の小僧、習わぬ経を読む>のも、脳細胞の性でも在るし、チンプンカンプンの梵語経典で在っても、それが記憶に内包されて居れば縄文蓮・大賀ハスの種子の様に、何千年を経過しても発芽するので在る。彼の有名な<東方見聞録>のマルコ・ポーロ様の例を取らずしても、周りが盲目(メクラ)だと、『何を無駄事扱いて遣がる。このルンペン、フーテン爺が、見て来た様な与太話・戯言をほざいてケツかる!!』で終わって仕舞うのであるからして。人間、一々メクジラ立てて、猜疑心の塊じぁ、<人生の浪費>と云う物である。ニャハハ!!

 まぁ、心友Tの言を借りれば、<つくづくとお前は道を誤った。これだけの妄想力を駆使すれば、一端のスケコマシ、詐欺師に為れた物を。青春時代の俺のアドバイスを軽んじた結果が、市井の片隅の落花生人生ぞ。
下らん正義感・真面目さ・堅さが災いして、変態ドスケベに付ける妙薬無し。あたら一回しか無い人生を棒に振った脳足りんだぜや。覆水盆に返らずで、泣きの人生だぜや。嗚呼、勿体無~い。>

 まぁ、吾ながらTの言は、<天晴、ご明察!!>の感嘆詞贈呈では在るが、大賀ハスには遠く及ばないが、美ヶ原、アルプスに降り、積もった雨雪が、地下に浸透して何十年かを経て、伏流水の湧水として噴き出し始めて居るのである。その湧水が続編更新の段なのであるから、これまた縄文蓮の芽ぶき、開花と嘯(うそぶ)いて居る次第でもある。

   こんな事で、現在進行中の短編案内すると、髭のブロンソンさん曰く。

「いやいや、こりぁ、正に古代ロマンですわ。来月は、それを借りて行って読めますね。何時もながら、Rさんの話は面白い。如何です。思い切って、アガタ塾でも開講したら。ファンが殺到しますわね。」

「家の婆ぁ、喫茶店の婆ぁにも、そう煽てられてるんだけど、この歳に為って、女族とのお付き合いはパスパスせ。根が真面目で持ち物が硬いと来てるからさ。あれだ・・・48手以前の猪突猛進のワンパターンだから、潤いを枯らした蜘蛛の巣だらけの『古洞窟』に迷い込んだら、人生の一大事でさ。収まりが、効かねぇさね。

 貫一、お宮の時代でも、<金の切れ目は、縁の切れ目>って事ずらい。それが年金ロートルの<男と女の縁の切れ目は、枯れ壷の激痛>なんて事さね。神代の時代から、女族の嘘は、男族を軽く凌駕してますがね。
<無くて七癖>なんて物じゃ無ぇせ。『無くて、女の七嘘・嘘涙』ってぇのが、諺が本当に伝えたかった『人生訓』だったんじゃないの。<時間潰しの時を得て知る、先人・先達の真理>ですがな。これを称して、<60の手習い>って云うんじゃないの。あい~。

 やれ、私は悪くない。100%被害者だ、手後目にされた、性奴隷にされた、ストーカーされたって、『携帯一発で官憲に通報』されるのが、<人生の落ち>ってもんずらい。大体、男社会って粋がって力んで居てもさ、神代の時代から、男は性に関しちゃ、如何云う訳か<加害者の汚名>を着せられてるからさ。それこさぁ、憤懣やる方無しの『傷害罪・致傷罪』で裁判に掛けられちゃうわね。そんな抹後じぁ、オヤジの墓にも入れて貰えんわね。欠かさず墓参りして来たのに、それじぁ馬車苦に合いませんがな。違うかい? 

 そんな次第で俺ぁ身の丈でさ、ブログ樹海の日の当たらない辺境地で、ちまちまアガタ塾を開講してるのが、<安全パイで長生きの秘訣>だいね。ギャハハ!!」

「出た~、R節!! 勿体無い。こりぁ、宝の持ち腐れですがな。目から鱗の縄文歴史講座と男族・女族に横たわる決定的差異に対する深い考察なんか、そこん所そこいらの学者講師にぁ、逆立ちしても講義出来ない経験知&経験値ですがな。奥が深い。

 やいやい、今月も集金させて貰って、お土産にゴソッと拝聴に値するご高説を承って、こりぁ、思い出し笑いで、<とうとう、ガス屋の野郎、陽気の所為で気が触れた>なんて見られちゃうわいね。ギャハハ~。」

「あいあい、内心の自由は、憲法で保障されてるけど、<他人の口にぁ、戸は立てられ無ぇ>って言うから、安全運転で行きましょや。はい、お付き合いアリガトざんした。」

 遺憾いかん、これでまた、稀少為る女族訪問者様に、大顰蹙のザマを仕出かして仕舞った。遠州・森の石松、馬鹿に付ける薬無し。馬鹿は一生治らない。死ななきゃ直らない。 

 いやはや・・・春の嵐去って、陽気回復に呆け交わる為り。男族と云う物は、如何しようもない戯けの糸で結ばれ、呼応して仕舞う様である。イッヒッヒ~!!

心何処ーショート 春の嵐は、冬の置き土産か?
           春の嵐は、冬の置き土産か?(4/7/13)
 本日は春の嵐とやらで、一向に安定しないお天気さんである。朝は降りそうで降らず、油断して外に出ると、雨が落ちて来た。次には止んで薄陽が差したと思いきや、一時、おお怖い・・・凄い勢いで雨が大暴れして行った。

 やれやれ、本日は大人しく<その4>を打ち終えると致そうか・・・再び風も弱まり、短編続き打ちも疲れて来たので息抜きに、草むしりをして、彼是と言葉探しをする。

 咲き始めた桜は、大分満開に近付いて来た物の、兎に角、目まぐるしい乱高下を繰り返して、再び強風うなる風の冷たさである。鉢植えのカワラナデシコ二鉢を、多年草の植生を現わして、ニョキニョキと青葉を成長させて居るスペースに永住させる事にした。

 上空を眺めれば、一切期待出来様も無い空模様である。日曜日でも在るし、最低限の動きで家の中をウロウロして居るしかあるまい。四畳半定位置に座って、その4を締め括って、頁数を14頁に進めた次第である。頑張り過ぎては、雑に為ると云う物である。後は昼寝でもしながら、次なる展開を睡眠導入剤として、時を遣り過ごす心算で在る。

 昼は手抜きの菓子パンにして、残って居た赤ワインを腹の中に整理したら、好い気持ちで布団の中へ直行して仕舞った。最初さえ、<妄想よ、出ませ。>の期待ではあったが、『とんだ夢見』で起きると、早や4:30である。

 遺憾いかん・・・酔いが覚めれば、菓子パンなどで腹の足しにも為らず、カップラーメンにヤカンの熱湯を注いで、<3分待て>である。カップラーメンを、汗を出して啜って居ると、雲間に青空が開いて時折、陽が差すが風が強く吹いている。腹は一応膨れたが肌寒い、ラジオでは冬へ逆戻りの気性配置との事である。

<はい、了解致しました~。>である。春の嵐は、然程の事では無かったが、嫌な冬を吹き込んで去ろうとしている様である。本日日曜日にあっさり迎合して、散歩は割愛する。



心何処ーショート やれやれ、お天気さんは下り坂・・・
         やれやれ、お天気さんは下り坂・・・(4/6/13)
 昨夜の予報によると、9時辺りから雨のマークであった。土日は春の嵐に見舞われるらしい。きっと本日は家の中であるからして、折角乾いたのであろう洗濯物を取り込んで置くと致そうか・・・

 さてと、布団から出た序でに、短編の続きを打つべしである。何時もの事では在るが、短編を始めると、通常のブログ日誌、短編頁、就寝前一時を布団の中で、彼是と妄想タイムをして眠りに落ちると云った具合で、時間割をこなしている次第なのである。

 現在は川土運びから始まった土弄りも一段落して、発芽した畝の状況などを見て、チョロチョロと外で時間を過ごして居る事が、多く為って来て居る次第である。幾ら性根がナマクラ者に出来て居ると云っても、それなりに消化すべき物を持たされると、一日は万物に等しく24Hなのであるから、それなりの時間割の中で帳尻を合わせなくては為らない。

 従って、ナマクラ体質をマメ体質に矯正しなければ為らず、遺漏無き日々を真面目に勤め上げなくては為らないのである。とほほかも知れぬが、これも人間が季節の中の動物たる所以の一つなのであろう。。

 そんな次第で、妄想が雨散霧消し無い内に、PCを開いてメモ書きの態で記して置くのが一番なのである。人間の脳細胞などと云う代物は、僅かばかりのメモで在っても、それが球根みたいな効果で、それが元で茎・葉が出て来て、時には花も咲かせる物なのであるからして・・・

        朝の賄い夫始動前に、PCに足跡を刻んで置く。

「今日は土曜日で、Tさんとのコーヒーだね。お天気さんが春の嵐とやらで、下り坂だって。その間、持って貰うと良いのにね。ゆっくりしといで。」

 まぁ、未だ高さこそあるが、空は灰色の雨雲に閉ざされている。朝食後は、目下の観察対象・家庭菜園眺めである。大根横のホーレン草スペースに、針の様な色の濃い芽出しが現れている。昨日はシロカブ畝の空きスペースに去年の残りの蔓無しインゲンを蒔いた処では在るが、途中でタネ切れと成って仕舞った。コーヒータイム後のホームセンターで、インゲン種と家庭菜園肥料でも買って来よう。

     ルルルルと携帯が鳴って、コーヒーブレイクのお誘いである。

 昨日の25℃超えの好天日と違って、春の嵐の前の小康状態見たいな状況である。そんな事で、些か肌寒いお天気さんが災いして、スタバ二階席は静かである。

「あれだね、報道だと三代目北の将軍様も、煩い奴だなぁ。そんな戦争がしたきゃ、ギァギァ喚かないで遣りぁ好いのにさ。大東亜戦争の日本だって真珠湾奇襲攻撃、米さんだってイラクのバクダッド攻撃だって派手に夜空を煌々とピンポイント重爆撃だったし、露スケさんに至っちゃ、日本軍が武装解除したドサクサに大進撃だったんじゃないの。本当に戦争をおっ始める時にぁ、口撃合戦の出番も無く、ズガ~ンの先制砲撃がセオリーずら。

 中狂国も、PM2・5の大気汚染、諸々の環境汚染の被害者は、全土で123万人にも達して居ると云うしさ。上海上流の河には豚の死骸が1万数千頭、北京ダックのアヒルの死骸が何千羽って云うじゃ無いのさ。

 それにマンホールの下水廃油から食用油を精製しちゃうって<人民感覚>だろ。河に廃棄された何倍ものブタ、ニワトリ、アヒルなんかが、『食肉』として流通して居るって踏んでも間違いなかろうよ。メードイン・チャイナじぁ、毒餃子・中国ウナギ・ネギ・生姜で、危険物指定されている様な物だから、中狂国の野郎共は、悪知恵働かせてMade in  Peple‘s Republic of Chinaとやらで、メードインPRCの表示をしてるんだってさ。

 グロバリゼーションなんて耳当たりの好い事を吹聴してるけど、内実は世界中をアメリカナイズしてるだけですがな。TPPで何でもかんでも英語表記なんかされちゃったら、俺みたいに日本語しか知らない馬鹿は、如何すりゃ良からずよ。
 どいつもこいつも、<横文字被れ>が過ぎるぜや。黄禍と書きぁ、黄砂の災い、華禍と書きぁ、中国文明4000年の謎でさ。この野郎、『中狂禍』って、直ぐ連想出来るのにさ。日本はカナダと違って、英語・仏語のバイリンガル国じゃ無かんべよ。馬鹿も休み休み言っておくんなましだぜや。あい~。 

 大気、土、水と全部が汚染し捲って居るんだから、もう、この頃じゃネズミの大繁殖で、<気の触れた大増殖パニックネズミの大群>が、爆走して海に飛び込んで自滅して行くシーンを連想しちゃうばかりだよ。

 何でもかんでも、金・金の拝金亡者の公共心ゼロの民度だから、除草剤が良いと為れば、トコトン濃度を上げてさ、雑草の生えない事は、手間が省けて良い事だ。作物を見栄え良く大太りさせる為にはトコトン農薬と化学肥料を撒いて、畜産には産めよ増やせよの抗生剤を餌にぶち込んでさ、生産工場からは、公害除去低減装置は生産量と利潤の敵とばかりにとっ外して、何でもかんでも河に垂れ流し、河がヤバいと為れば地下浸透ってザマだ。

 これじゃ、如何考えたって暴走パニックネズミに為るしかレールは在るまい。パール・バックの大地じぁ、まだイナゴ、バッタの猛威でさ、いざと成ったら佃煮加工の道も在ったけどさ。遅かれ早かれ、環境汚染のツケは、人体蓄積でさ・・・自滅のレールに大暴走するしか無いだろうな。」

「おぅおぅ、遣ってた遣ってた。あの民度じぁ、行く付く処まで行ってさ。自滅して貰うのが、世界秩序安定面から言って、一番の方法だいなぁ~。

 北朝鮮も、南北で戦争して貰ってさ、韓国に統一して貰うしか在るまい。独見たいに冷静さが在ったら、10年位の経済の落ち込みで東西が統合されるんだし。それがドンパチ戦争をおっ始めたら、10年が20年、30年も掛っちゃうのにな。

 まぁ、それが中狂・半島国の民度なんだから、所詮、Rの云う様に<毒亜国の限度>って物だろう。あんな物ぁ、鎖国状態にして日本に入らせ無きぁ良いのよ。『シンプル・イズ・ベストあるの事よ。ニッポン人、頭悪いの事あるよ。人好いだけで、世界、渡る事、出来ないあるよ。』」

 へへ、T得意の声音使いで、中国作法を頂戴して仕舞った。いやはや、座布団の無いコーヒースタバ席であるから、拍手を贈った次第である。

「おいおい、見て見ろ。良い体型のおネェチャンじゃ無いのさ。実に肉感的だねぇ。日本人の体型も、後10年もすりぁ、ヒップの厚みの備わって、白人体型に為りますわね。やや、顔も中々好いじゃ無いのさ。性欲をそそりますなぁ~。」

「そうだろう。R好みのおネェチャンだろう。目から涎が出てるぜや。この助平野郎が。」

「何を扱きぁがる。<観賞眼には一点の曇り無き素直な心こそ、肝要なり>って、太古の昔から相場は決まってるんだ。」

「処で、如何だ、縄文旅行の相棒は、中国の洋々かい?」

「それがさ、彼女は以心伝心の控え目の好い女なんだけどさ、こう毎日、中国のニュースばかりに接して居るとさ。如何しても俺なんか古風な人間だから、<国境の壁が障害>に為っちゃうんだいね。戯け話の夢奇譚だから、時空の壁を自由自在に旅すると為ると、異界の魔法使い・ライオン娘のナターシャを頼るしか無ぇんだよ。」

「斯く斯く云々でさ。現在12頁に入った処でさ。構想としては、少なくとも二回の縄文パラグライダーを敢行する心算なんだけどさ。」

「へへ、そうかい。あなたも大変ですなぁ。事時問題に歴史物、家庭菜園に散歩に賄い夫、妄想タイムに、ご近所の婆っさ相手と来りぁ、大忙しだ。女の下着泥棒、覗きなんて時間は無いわな。あれだぜな。<親が生きて居る内は、警察の御厄介に為っちゃ行けねぇぜや。> 人間、還暦を越えたら、真っ当さが一番だぜな。イヒヒ。」

 本日悪天候にて、パッパタイムは<車中にて>である。おやおや、ポツリポツリと春の嵐の先兵さんであるか・・・

 ホームセンター経由でスーパーに買い出しである。さてさて、本日の昼は、パン食と致そうか・・・ レパートリー乏しい賄い夫ではあるが、偶にはサラダ、白身魚のフライ・・・etcで、老母の食欲を誘って遣らずば為るまい。


心何処ーショート 明日は、春の嵐か?
               明日は、春の嵐か?(4/5/13)
 予想通りの暑い日と為った。そして、予想に進んで晴れ渡って居た空には、灰色雲が勢力を増して風も出て来た。土・日と春の嵐が吹き荒ぶとの事である。

 今日一日で、桜も大分綻び始めて来た。庭の梅の花は、風に花吹雪で散り始めている。親子共に寝具を干して、入浴も済ませた次第である。風が出て来たから、戸、窓を閉めて回ると、矢張りむっとする気温の高さである。

    やれやれ、今夜は布団が暑くて寝相が悪く為りそうである。

 春の幕明きで、ロートルクマ男もチョロチョロと庭弄りに精出している次第である。其れなりの運動量と気分転換で、国会中継をテレビ、ラジオで拝聴しながら、昼間は短編続きの<その4>の中間まで進めて、現在11頁の進捗具合である。

 奇妙な事が在って、畝の一つが全然、芽出しをしないのである。種は蒔いた筈なのであるが、こう一畝だけが出て来ないと『健忘症進むロートルスカンポ脳』であるから、蒔き忘れたか??などと考えて仕舞う次第である。まぁ、種は充分に残って居るのであるから、時差蒔きで結果オーライなのであるが・・・ 困った事に、態度のデカイ徘徊猫のトイレ場所として使用されて居るのが、腹立たしい次第なのである。

 目下、吾が家では自生ニラのラッシュで、何かとニラのお世話に為って居る。精々が、卵とじ、野菜炒めのパラパラ使用なのであるが、テレビの料理番組では<ニラのお浸し>なんて物が在ったので、早速、それを試して見た。

 これが何んと、甘味が在って中々の物であったから、驚き桃の木山椒の実の感で在った。

 お天気掛りの老母には、<好い日だから、釣りにでも行って来たら>などと、お勧めがあったが、先日の終日の雨である。水こそ透明に為った物の・・・増水で支流が何本も流れ下って居るから、魚達もポイントから散って仕舞って居る。そんな事で、釣りには不向きである。水量が落ち着いて来た処で、釣り遊びとするのが『経験の知恵』でもある。

 去年のマツバボタン回廊の一帯は、矮小種or貧栄養の所為かは定かではないが、丈は短いが、青の強い菖蒲が何十年も生き伸びている。余りにも混雑して来たから、石ころだらけで土の無い場所から掘り起こして、株分けをしている。今年もそれをして、川土を補充して遣った次第である。

 去年は川土で家庭菜園の土量は確保出来たが、川の雑草には手を焼かされた次第であった。そんな事で、その場所の雑草を見付けると摘まみ抜いて居る。本日はそんな事をしている時に、地面を見ると何やらマツバボタン?の細かな赤い芽が、びっしり生まれて居る・・・それも雨水の流れに沿っての密集振りである。マツバボタンの種子は、芥子粒以下の細かさである。先ずは、間違い無かろう。 

          オヤ、まぁ、ホンマかいなの驚きである。

 去年は何種類かの花の種を蒔いては見た物の、大外れで結局発芽したのは、マツバボタンとカワラナデシコの二種類だけであった。まぁ、それでも時間潰し、気分解しには効果十分であるから、良しとすべしであろう。へへ、人間、何かをしなければ呆けが進行して仕舞うだけである。

 さてさて、暗く成って来た事でも在るし、晩飯の賄い後は、夜の部として続きの頁伸ばしをして見ると致そうか・・・ 今日も、無難に時が流れて可とすべしであろうか。

心何処ーショート はい、好いお天気さんで在りました。
         はい、好いお天気さんで在りました。(4/4/13)
 本日は気温がどんどん上昇して、五月初旬の気温との事である。朝食後は、寝床妄想が雨散霧消しない内に、小編の続き<その3>を打って、頁数を9頁に進めた。

 息抜きに何度か庭に出て、土弄り、畝の小石取りをする。午後からは、家の中に居るのが勿体無い限りであるから、外の空気に誘われて家庭菜園回りの木の剪定をしたり、厄介な草毟りをして大いに日光浴をした次第である。

 短編の続き打ちの時の息抜きでは、自転車に乗った白人娘の顔も見れたし、午後の真面目動きの時には、S大の新大学生の男女グループがワイワイガヤガヤと歩いて行く姿に、鼻の穴を最大限におっ拡げて、そのピチピチした太股奥の若草萌ゆるかぐわしき匂いをば、深呼吸にてティストした次第である。

 喉が渇いて、茶を所望しに家に上がれば、老母様の姿は部屋に無く、廊下で座布団を枕に、長々と日向ぼっこをして居た次第である。

 小半日を庭で過ごして居たから、好い運動に為った。日当たりの畝では、小蟻達が巣作りにせっせと働き回っている様子を見て、春だなぁとつくづく感じたり、無風の上天気に石の上に腰を下ろして、一休み。お役御免のロートル生活者と為って見れば、こんな日常の時間潰しが出来る環境に居れるのは、贅沢な日常かも知れぬ。お天気さんが悪いと、とかく気が滅入り、日々の日課が嫌に為って仕舞う事が多々ある。

 それが今日の様な好い日和に為ると、掃除も、玄関鳥の世話、炊事、土弄りも、勝手に身体が動いて呉れるのであるから、好い運動にも為るし、気分も和んで来るのであるから、人間とは不思議な生き物と云って良かろう。

 諸葛公明先生では無いが、人間の究極の生き方は、晴耕雨読の肉体と精神のバランスの取れた静かな生き方なのであろう。職と云うか勤務主体の現代勤め人残虐物語では、現役時代は社畜に成り下がらねば為らない事が大に在る。それが現実の現代社会である。

 それでも柵から解放されたら、故郷に帰って老親の面倒を見ながら、スローライフをするのが原初的な人間性復帰の生活なのだろう。其れなりのロートル体力に見合った農作業をして、趣味の時間を持ち、人生を年相応の達観で見る。

 この頃は、料理、子育て、躾け、心・気分の病、親の介護にして見ても、何でもかんでもテレビ番組で、ああだ、こうだと、手取り足取りして教えて居る世相である。人間はPC機械じぁ在るまいし、インプットとアウトプットがイコールの機械装置では在るまいに。学校の試験問題じゃ在るまいし、全てが習い事では無かろう。

 人間の脳味噌なんて代物は、スカンポ脳に出来て居るのである。スカンポで無くちゃ、仕入れた基本を空き空きした脳部屋で、揺らしたり転がしたりぶつけ合ったりして、基本を太らせたり応用させたりする『揺り篭装置』だと思うんですがね。一々、その道のプロの御出馬を願ってしまえば、相手はプロなのであるから、一気に知識のお披露目で事細かく広く専門知識をお披露目して仕舞うだけである。

 専門家の客観的知識なんて物は、汎用機の様な物で然程の専用機・特化機とは云い切れまい。その証拠に、苛め問題、体罰問題に効を奏しただろうか。

 結局の処は、自分で学び、考え、応用して、自分で解決して行くしか術が無いのであるからして。余り優等生になると、攻撃・言い分け・蔑視で、兎角ハンドルの遊びが小さく為ってしまう。それじゃマロ味に欠けて、良い事も伝道ストップと云う事にも為り兼ねない。

 へへへ、人間無くて七癖。七人集まれば、7×7=48手ですがね。性技48手と云えども、その基本形は、たかが前・横・上・後でしょうが、一々真面目に考えたら、頭が草臥れるだけですがな。素直にシンプル・イズ・ベストが、戯け道の本道かも知れませんぞ。

 いやはや、陽が長く為った物である。快食快便の為、チョイと近場散歩でもして参りまする。


心何処ーショート へへ、桜にも種類が在る物だ。
          へへ、桜にも種類が在る物だ。(4/3/13)
 いやいや、小憎たらしい程に降った物である。こうも本格的に振られて終うと、外にも出れない。そんな次第で、本日は夢奇譚を打ち始める。その1、その2と打って6頁と進んで、脳味噌が酸欠状態に為って仕舞った。熱い風呂でリラックスタイムをするしかあるまい。本日は打ちたい気持ちが旺盛だったので、風呂は老母に先には入って貰った次第である。

 暫くすると、漸く雨が上がって薄日が差して来た。気は心である。玄関鳥を軒下に吊るして、掃き掃除をして回る。老母殿は湯冷めをしない様にと、ベットの布団の中から顔だけ出して、テレビを見て居る。

 中途半端な時間帯であるから、近場散歩に出向く。S大球場の桜の具合は如何かなと思い、誰も居ない球場に入る。紅の強い枝垂れ桜が咲いている。向かいの一塁側には満開の桜木が一本立って居る。花色も咲き振りも、遠目にはソメイヨシノに見えるのだが、周りのソメイヨシノは未だ数輪しか咲いて居ない。どうせ暇なのであるから、スタンドを回って確かめに行く。樹相を見れば見慣れたソメイヨシノとは全くの別種である。

 浅学非才の身であるから、当然に桜の種類など八重桜しか知らない。そう云えば、ラジオ深夜便の江戸の桜見に就いての語りが在った。墨田川だったか江戸川だったかは一切頭には残っては居ない。へへ、興味の無い事は、頭を素通りして仕舞うのは、幼少の頃よりの省エネ体質である。

 江戸に桜の木を植えて<庶民の娯楽>としたのは、将軍吉宗の治世だったとの事であるそうな。桜はヤマザクラだったとの事で、その当時の桜は殆どが、山に自生するヤマザクラだったとの由である。お江戸の桜見には町人と武士、それも江戸詰の地方武士との面白い話が紹介されて居たのであるが、それを一々打って仕舞ったら本日の日誌枚数が嵩んで終う。文字ウチのエネルギーは夜の部の為に温存して置かねば為らない。

 若しかしたら大学キャンパスの桜なのであるからして、意外や意外で由緒ある希少種桜なのかも知れぬ。農学部も在るのでからして、その推理を可とした次第である。

 S大球場を後にして、増水して黄土色を呈して流れ下る川を眺めながら、ブラブラと河川敷を歩く。おやおや、ツバメが飛んで居るでは無いか。一羽だけであるから、先遣隊と云う処だろうか。低きを求めて牙を向いて幾筋も分けて流れる川原には、葦が青々と葉を密生させて来た。そんな流れの中をカルガモの番が、浮かび流れて行く姿が在る。

 雨上がりの空は、一向に片付かない灰色、墨色の雲の塊が何層かに垂れ込めて、荒々しい様相を呈している。東山山系の鉢伏山の頂上付近は、薄らと白く為って居る。雲間のお天道さんであるから、気温の高まらない次第である。軒下の金華鳥達も、寒いに違いあるまい。湯冷めをしたら敵わないから、歳を考えてS橋を渡って帰って来る。

 家庭菜園の畝を見ると、芽出しの無い畝は一つに為った。雑草の芽出しを幾つか摘まみ抜きをして、四畳半定位置でコーヒーと煙草の一服を付ける。


心何処ーショート へへへ、これ、ニラ効果為りや?・・・
          へへへ、これニラ効果為りや?・・・(4/2/13)
 予報では夜半から雨との事では在ったが、降ら無かった様である。バタバタするのも悪かろう。風も無いから庭に出て落ちた小枝を拾い集めて、<縄文人に倣って、草木灰を作ると致そうぞ。>である。

 畝間に入れて置いた小枝にライターで火を着ける。乾燥した枯れ葉、小枝であるから、パチパチと燃え始める。蒔き時が早過ぎたかと後悔して居た処では在るが、ひょいと畝を見ると、種から小さな芽がズラリと出て居るでは無いか。

 へへへ、こう為ると根が単純馬鹿であるから、嬉しい物である。ラジオの国会中継を胸のポケットで聞きながら、朝飯は後回しとばかりにせっせと庭仕事をする。

 そんな事をして居ると、廊下のカーテンが開いて老母様のコタツ入りである。植物成長要素と呉れば、太陽温度・土・水分である。ジョロで畝散水をして、朝の賄いに入る。
 簡単な朝食を済ませて、玄関鳥を軒下に吊るして作業続行である。6個の畝に、4個の芽出しであるから、ウッシッシの段である。ヤクルトママさんのコール声で、庭から上がる。

  喉が渇くと、老母の部屋に上がって半ば飽きれ顔のニコニコ顔で、

『若い時は家の事は大嫌いで、子供の中で一番気難しい子で、こんな事をしない子と思っていたが、歳を取ると変わる物だ。毎日黙々と力仕事で動いている姿を見ると、羨ましい限りだ。人間、動ける内が花だからね。私も、自分ながら良く働いた。血は争えないね。大した働き者だ。それでも、時間は一杯有るんだから、歳を考えて頑張り過ぎない様にしてお呉れ。』

 とのたまうコタツ地蔵様からお茶を注いで貰う。

★へへへ、馬鹿こいちゃ行けねぇやさ。昔から、<能ある鷹は爪を隠す>んじゃい。倅を過小評価したら、罰が当たるわさ。ほざいて居やがれ。仕事仕事。

 煙草を一服吸うと、再び庭を歩き回ってのロートル作業で過ごす。昨夜は、夢奇譚を半ページ程打って置いたから、形が有れば追々と打ち足されて行く事に為ろう。何事も一歩を踏み出せば、後は惰性で何とかなる物である。

 婆さんは、昨日一日の安静が効いた様で、シャキッと血色も良い。体調が悪いと、真に以って同席するのも嫌な『山姥状態』では在るが、シャキッと血色が良いと、中々にして『上品な美人婆さん』である。

 昨日の『ニラの卵とじの効能』だろうか・・・ 私は食の細い老母の分も平らげたので、腸の方が活性化し過ぎて一気の快便状態であった。

 今回の夢奇譚の舞台は縄文時代を想定して居る。そんな事も手伝って、せっせと土弄りを励行して<体験学習をしている魂胆>も在る次第なのである。

 私は所謂動物のネィチャー番組物が好きで、そんな放映が有ると良く視聴して居る次第である。長らく仮死状態の冬眠明けのツキノワグマは、穴から出ると真っ先の仕事が草を食べるとの由。特定の草を食べる事に依って、新陳代謝のカンフル剤として宿便を体外に排出するとの由。

 そんな次第で、何かと新陳代謝を促進させると云う滋養強精効能がある<一番ニラ>を卵とじとして食卓に載せた魂胆が在ったのである。

 へへへ、足して160歳の腸には、如何やら<効果覿面の態>で在ったと云う事であろう。斯様にして雑学と云えども、知る事と実行して見る事は、実証学の要中の要と云う事であろう。ギャハハ~。

 然しながら、良草も限度を超えて仕舞うと、胃腸が青天の霹靂状況に進んで終うから、良草喰いも身の内と云う、飽く迄も摂取バランスを考慮すべきである。

 さてさて、本日の労働を閉じて、明日は雨との事でも在るし、ラジオを胸ポケットに軽く自転車徘徊でもして、妄想を進展させてきましょうかね。


心何処ーショート 娑婆は、新年度スタートなり。
           娑婆は、新年度スタートなり。(4/1/13)
 4/1で新年度のスタートで在る。さてさて、起きると致そうか・・・。おやおや、老母殿は中々起きて来ない。体調が悪いのであろう。庭のニラもスクスク伸びて来たから、台所鋏を持って、朝飯のニラの卵とじにすると致そうか。別に栽培している訳では無い。勝手に生えて呉れているだけである。

 まぁ、取り立てであるから、そこそこの味と新鮮な柔らかみが在る。文句を言ったら罰が当たると云う物である。気温の乱高下で、年寄りの身には堪えるのだろう。へへへ、ボワ~ンとした顔付で、全く精気が感じられ無い<超スローモーの次第>である。

 ★こんな時は、パスパスである。食事が終わると、私は煙草を持って庭である。

 曇り空の薄日状態である。家の中に入ると、気分が滅入るだけであるから、草むしりでもして、ウォーミングアップと行く。それにしても、雑草の芽出しは早い物である。男であるから、小草のチマチマした抜き取りは如何も性には合わない。

  ★嗚呼、阿保臭い。少しは俺の頭を見習って、往生際を良くしろや。

 去年庭で見付けた野生種のシャクナゲを鉢植えにして置いた物が、紅色の芽出しをしている。これは私が若い頃、釣りに行って見付け、庭に移植した物である。それを一人暮らしの母が、後生大事に生かし続けて来た物である。土が合わないらしく、一向に大きくは為らないが、健気にも消えずに残っている。私もロートルに為ったのであるから、母からバトンタッチをするしかあるまい。

 老母殿の部屋の正面には、お気に入りのボタン、カサブランカがある。然らば、その一角に、シャクヤクを移植すべしである。外に出れぬ老いの身には、春夏秋と廊下の椅子で庭眺めをするのが、気分の和みで在ろう。物は序でであるから、周辺の落ち葉を集めて、その上に川土を振り撒いて置けば<土の養分>も高まろう。

 長靴、軍手にスコップ、バケツを持って、いざ、本日も川原降りである。
体力、根性維持も大変にキツイ限りである。インターバルに、流れの中を覗いたり、玄関鳥の世話をしたりの川土運びである。

 ★移植して見れば、何か寂しい。如何云う訳か、去年は一つも咲か無かったシャクヤク本体で在った。

 為らば株分けでもして見ようと、スコップで掘り起こすも、何と根の深い植性か・・・ 仕方無く、途中で強引にカットした次第である。株を移植して、意地汚い事を考える。若しかしたら、根が生きている以上、芽出しをするかも知れぬでは無いか・・・ 上に落ち葉をタンマリと敷いて、其処にも川土を掛けてたっぷりとジョロ散水を施して置く。

   ★やれやれ、本日もフゥー、フゥーの川土運びと為って仕舞った。

 ★嗚呼、本日は夢奇譚の新作に取り掛かる心算で在ったのだが・・・ まぁ、始めて仕舞った苦役である。頭には、構想が芽生えて居るのであるから、その内に頭を擡げて来ようが。

 まぁ、マイペースで伸びない程度に遣れば、それなりの成果に在り付けるのであるからして、これも物は考え様である。野良仕事は洗濯機を回せば、茶色の大汚れの様である。風呂に入って、洗濯機を回して、個人スーパーまで足りない物を買いに行って来る。

 ★老母殿は、本日は風呂に入る体力も無いらしい。はいはい、体調の悪い時は、安静が第一で御座りまするわな。
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